やっぱり「なか卯」はわかってる。なか卯だけはやっぱりわかってる。

勘のいいなか卯ラバーはすでに気づいているかもしれないが、なか卯は8月21日から……

この「鶏ささみの親子丼」(並盛 490円)を期間限定で発売する。えっ、マジか、そう来たか。そう来てくれたか。鶏ささみをチョイスしてくれましたか!……と歓喜している人は結構多いと思う。だって、あの高タンパク・低脂質で知られる鶏ささみを使っているんだから、ヘルシーで最高でしょ。ただし、味がウマければ……の話である。

ということで、今回は一足先になか卯の新メニュー「鶏ささみの親子丼」試食会に参加させてもらったので、さっそくその詳細をレポートしよう。

▼飲めるほど柔らかい「鶏ささみの親子丼」、タンパク質量は31.6g

意外かもしれないが、実はなか卯はトレーニー御用達の丼チェーンとしても知られている。トレーニーというのは「身体を鍛えている人」の総称で、彼らから「なか卯の親子丼や海鮮丼は高タンパク・低脂質でウマい!」ということで人気なのだ。

一般的な牛丼チェーンの場合、牛丼1杯(並盛)あたりのタンパク質は約20g、脂質は約25g程度。しかし、なか卯の親子丼の場合は、公式HPによると1杯(並盛)あたりのタンパク質は27.0g、脂質は15.5gとなっている。タンパク質量は牛丼より多く、それでいて脂質量は少ないのだ。

さすがに優秀すぎるでしょ。それでいて超ウマいんだから、そりゃ愛されるわけである。その親子丼を今度は高タンパク、低脂質の化身と言っても過言ではない「鶏ささみ」で作っちゃおうというのだから極まっているが、ぶっちゃけ……それ本当にウマいの?

トレーニーにとって、鶏ささみや鶏むね肉は切っても切れない関係にある。だからこそ、ちゃんと工夫しないとあまり美味しくないということも痛いほど知っている。味は淡白だし、食感は硬くてパサパサしているし、食べていてまったくテンションが上がらないのだ。この問題を、なか卯はどうクリアしようというのか。

さて、それでは実際に「鶏ささみの親子丼」を食べてみよう。

  • 「鶏ささみの親子丼」(並盛 490円)

ふむ……。

なるほど……。

めっっっっっちゃウマそうだな……。

なか卯の親子丼はもう見た目からして仕上がっているということが改めてよくわかったが、見た目だけじゃダメダメ。やっぱり中身よ。なんでもそうだけど、大事なのは中身なのよ。

まずは鶏ささみからいただこ……むっ!?

ち、ちょっ……! さてはお主……かなりしっとりしてるな!?

今、確かに見たぞ? スプーンで鶏ささみを持ち上げた瞬間、スプーンの枠外にはみ出た肉の端っこ部分が"プルンッ"と揺れるのを……!

実際に食べてみると、マジで柔らけぇぇぇぇぇえええ~~~~~!!!! 肉質はしっとりしていてみずみずしく、鶏ささみや鶏むね肉にありがちなパサパサ感はゼロ! もはや飲める。例えば、高重量スクワットで踏ん張りすぎて奥歯が欠けてしまった状態だとしても、これならイケる。そう言っても過言ではないレベルで柔らかく、味も染み込んでいてめちゃウマ。いつものなか卯の親子丼のウマさが一切損なわれていない。

鶏ささみ肉がプルップルに柔らかいので、ふわとろ玉子との相性も最高だ。もし、この鶏ささみがいつものように硬ければ、玉子だけが先にとろ~っと消え、肉だけがいつまでも口の中に残り、親子丼としての一体感など微塵もなかったことだろう。

そして何よりこの出汁ね。なか卯の親子丼はこの出汁が本当にウマい。出汁文化が根付く大阪発の親子丼なので、とにかく洗練されている。玉子もコクが深くて味わいも濃く、改めてその素材の良さに驚かされる。すべてが黄金比である。

具材が鶏もも肉 & むね肉から鶏ささみ肉に変更となったことで、余韻としてはややさっぱりした感じがある。おかげで最後までまったく食べ疲れたりすることもなく、食後感はいつもよりすっきりとした印象である。これはぜひ、レギュラー化してほしいなぁ~。ちなみに、タンパク質量は脅威の31.6g、脂質は11.4g……! マジで半端じゃないっす。

ということで、味も栄養素も文句なしの「鶏ささみの親子丼」、全国のトレーニーはもちろん、ヘルシー志向のみなさんもぜひ一度お試しあれ!