俳優の山本耕史が20日、東京・渋谷の東急シアターオーブで行われた日米合作ブロードウェイミュージカル『RENT』の囲み取材に、共演のアレックス・ボニエロ、クリスタル ケイ、演出のトレイ・エレットとともに出席した。

  • 山本耕史

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ミュージカルの歴史を変えたともいわれる『RENT』が2024年夏、日米キャストを迎え新たに誕生。1998年の『RENT』日本初演でマーク役を演じた山本が26年ぶりに同役で出演し、役者人生を変えたとも話すほど思い入れのある作品を海外のキャストとともに全編英語で演じる。

初日を前日に控え「やっとこの日が来たかという感じですね」としみじみと語った山本は、「僕は26年前にやっているので、いろんな思い出が蘇った瞬間もたくさんありましたが、稽古も十分にできたので、準備万端で明日オープニングが迎えられて、みなさんにいい『RENT』がお届けできるんじゃないかなと思っています」と手応えをにじませ、26年前と同じ役を演じることについて「26年前に子どもが生まれていたとしたら、その子どもが(マーク役を)できるくらいの年ですからね。そう考えると感慨深いです」と吐露。

全編英語で演じる点について、山本は「(26年前と)言語が違うから“できない”と思いましたよ。今回はチャレンジングでした。(英語の)勉強は相当しました」と打ち明け、稽古中も英語でやり取りをしていたそうで「本当にわからないときは『all right!!』ってわかったフリをして、あとでケイちゃんに『今なんて言ってたの?』って聞いたりして(笑)。でもみんな拙い英語を聞いてくれようとしますし、後半ははっきりキャッチできなくても、言わんとしていることがわかったので不思議ですよね」と笑顔で語った。

  • 左より:トレイ・エレット、山本耕史、アレックス・ボニエロ、クリスタル ケイ

また、家族はどのようなサポートをしてくれたかと尋ねられた山本は「1年くらい前から英会話だったり言葉の強化をしていたんですけど、黙って見守っていてくれた感じですね。僕は筋トレもするし、ある意味この1年は今までの人生で(一番)自分のために時間を割いた1年だったかもしれません。そこを家族が支えてくれましたね」と感謝し、子どもも英語に興味を示したようで「『コケコッコーを英語でなんて言うの?』とか、“それを英語で知りたい?”というものを聞いてくるから、僕も勉強できたような、できていないような。でも子どもはそういうことを知りたがるんだなと思いました」と父の顔を覗かせた。

さらに、妻の堀北真希さんのサポートについては「僕が勉強しているときは触れずにいてくれるし、ただ彼女のほうが文法とかを勉強した子なので、『これって複数形で“s”がついているのに、なんでこっちにはつかないんだろう』って聞くと、『多分、数えられるものと、数えられないものなんじゃない』って。“なるほどな”と思って、そういうことを教えてくれたりしていました」と仲睦まじいやり取りを明かした。

日米合作ブロードウェイミュージカル『RENT』は8月21日~9月8日に東京・東急シアターオーブにて、9月11日~15日に大阪・SkyシアターMBSにて上演。