• MEGUMI

MEGUMIはもともと歌手になりたいと思って芸能界に飛び込み、顔を知ってもらうためにグラビアに挑戦しブレイク。トーク力を生かしてバラエティ番組でも人気者に。近年は数々のドラマや映画に出演し、女優の印象が強くなってきているが、2009年に長男を出産した際に、女優業を目指そうと決意したという。

「子供を出産した時、これからは仕事の仕方を変えていかなきゃいけないなと、今後について考えたんです。そして、自分が本当にやりたいことは何だろうと考えた時に、女優としてやっていきたいという答えが出てきたので、当時はバラエティやグラビアがメインでしたが、女優を目指すようになりました」

もともと映画が好きで、その世界に入ってみたいという思いはずっとあったものの、その時に覚悟が決まったと振り返る。

「当時は今よりももっと、テレビに出ている人と映画に出ている人の距離が遠くて、映画に出たいなんて言っちゃいけないと、自分で自分の気持ちにふたをしていましたが、やりたいという気持ちに忠実になろうと腹をくくりました」

女優としてやっていくと覚悟を決めるも「10年ぐらいは女優の仕事はなかった」と言い、さまざまな作品に出演できるようになった今の状況にとても喜びを感じている。

「お芝居のレッスンを受けて勉強していましたが、経験がないので全然仕事がなくて。でも、その時期があったからこそ、今、一緒にやりたい監督とご一緒できたり、好きな俳優さんとご一緒できていることが夢のようですし、やりたいと思っていたことができて、『めっちゃ楽しい!』と思えていることが何よりも幸せだなと思います」

プロデュース業にやりがい「一生やっていきたいと思うくらい惚れている」

自身の個人事務所やカフェの経営という実業家の顔も持ち、美容本が大ヒットするなど“美のカリスマ”としても注目を集め、映像プロデューサーとして映画やドラマの制作にも取り組んでいるMEGUMI。

現在42歳。年齢を重ねてますますパワフルさが増しているが、MEGUMI自身も「強すぎますよね。40代になって落ち着くどころか逆に加速して、どうしちゃったんだろうと自分でも思っています」と笑う。

「息子が海外に行って子育てがひと段落したというのもありますし、今までコツコツ準備してきたことが世の中の目に留まったのかなと。女優業もプロデュース業もコツコツやってきたし、美容も10年以上やってきたし、それが一気に皆さんに届き、お話をいただく機会も増えました。一緒にやってきた人が力を持ち、スピードアップしてやりたいことが実現できているというのもあるので、点がつながってきたような感じがしています」

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今後については「海外で仕事がしたい」と抱負を述べ、「自分がプロデュースとして作った作品を海外に届けて、映画祭にノミネートされたり、海外の作品に自分が出ていくのか、とにかく海外の方と一緒に仕事がしたいです」と語る。

海外に惹かれている理由を尋ねると、「概念が全然違うんですよね。今、スペインと合作しようと準備していますが、マインドもペースも違って、やりたいことだけが同じという、その中で歩み寄っていく作業がとてもエモーショナルだなと感じています」と答え、さらに、「日本の作品はとても可能性があるけれど、海外に届けようと本気で思っている人がそんなに多くないのでチャンスだなと。日本はスタッフのクオリティも脚本のクオリティも高いので、韓国のように、もっと海外に届けていけるチャンスがあると強く思っています」と目を輝かせた。

また、一生やっていきたいと思うほどプロデュース業のやりがいを感じているという。

「いいなと思った企画をもう1人のプロデューサーに話して、賛同してくれて、そこから仲間がどんどん増えていき、撮影して、それが世の中に届き、『感動しました』『楽しかったです』と言ってくださる方がいるというのは、なんてエモーショナルなんだろうと。いつもは1人で活動しているので、チームで作り上げていくことがすごく楽しいですし、それが世の中に伝わっていくという、この一連は、一生やっていきたいと思うくらい惚れています」

プロデューサーを務めるようになって、どれだけ多くの人が作品に関わっているのか知ることができ、女優として現場に立つ時の意識にも変化があったと明かす。

「裏でいろいろあるというのがわかるようになったので、『何待ち!?』と言わなくなりました(笑)。撮影に至るまでにどれだけみんなが準備しているのか。裏には膨大な人たちがいて、私たちが立たせてもらっているので、背負っている感はとても強くなりました」