天竜浜名湖鉄道は、8月6日付で国土交通省中部運輸局へ鉄道旅客運賃の上限変更認可申請を行ったと発表した。この中で、今後の設備投資についても説明。2025年度から毎年1両を車両更新する方針であることも明らかにしている。

  • 天竜浜名湖鉄道が鉄道旅客運賃の上限変更認可申請を行ったと発表

鉄道旅客運賃の上限変更認可申請に関して、故障が多発する老朽化した車両の更新や資材・人件費の高騰、施設老朽化による施設整備費の増加、燃料費の高騰など厳しい経営状況の中で収支改善を図るため、定期外運賃を10.1%、定期運賃を平均6.4%引き上げる考えを示した。申請が認可されれば、2024年10月1日から改定運賃を適用するとのこと。普通旅客運賃(定期外)は初乗り運賃220円として現行運賃より20円値上げ、通勤定期の3kmまで区間を8,700円として現行運賃より790円値上げする。

運賃改定後の見通しについて、沿線地域や交通機関などと連携して観光誘客や地域活性化に取り組み、コロナ禍で減少した年間利用者(2023年度実績は140万人)を144万人まで回復させるとした。車両の老朽化によるエンジンの故障頻発や、修繕において部品調達が困難となっていることから、計画的な車両更新も実施する。