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東京・お台場青海周辺エリアを舞台にしたアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2024」が、昨日8月2日に開幕した。

「TOKYO IDOL FESTIVAL」、通称「TIF」は2010年にスタートしたアイドルフェス。コロナ禍でのオンライン開催などを経て、2023年は観客による歓声とジャンプが解禁され、7万人以上が来場した。8月2日から4日にかけて開催中の「TIF2024」ではライブの舞台となるHOT STAGE、HEAT GARAGE、SMILE GARDEN、DOLL FACTORY、SKY STAGE、DREAM STAGE、浮島STAGE、トーク企画が行われるINFO CENTREという計8つのステージが用意されている。

TIF2024、開幕!

今年も開放感あふれる野外ステージ・SMILE GARDENに登場した佐々木彩夏(ももいろクローバーZ)のパフォーマンスで初日公演の幕が開けた。SMILE GARDENには7月に初期BiS復活ライブを行ったことでも話題になったプー・ルイが率いるPIGGSも登場し、「ラフレシア」を皮切りに熱量たっぷりのパフォーマンスを展開。最新EP「1ミリでも」から「されど、夜は明ける」を披露したかと思えば、初期ナンバー「とらえる」も投下するなど新旧織り交ぜたセットリストで観客を熱く盛り上げた。元なんキニ!の仁科茉彩が加入したFES☆TIVEは新体制初パフォーマンスを披露し、ライブの鉄板曲「OIDEMASE!! ~極楽~」などでアイドルファンを熱狂させる。このほか、さくら学院在籍時以来ひさびさの「TIF」出演となった堀内まり菜が「皆さんに音符でお手紙書きました」と切り出して「さくら色のメロディー」を歌唱するなど、貴重なシーンが連続した。

初登場のアイドルは今年も多数いるが、中でも異色なのは塚田僚一(A.B.C-Z)がプロデュースを手がけるソロアイドル・塚☆リカ。初日のSMILE GARDENでは迷子になるという予想外の展開から、短い時間にエンタメを凝縮したにぎやかなステージを繰り広げた。塚☆リカは3日間すべてに出演し、さまざまなステージに登場する予定だ。塚☆リカのパフォーマンスのあと、SMILE GARDENではアンジュルムの過去名義・スマイレージ時代の音楽を愛するアイドルが集結するコラボ企画「スマイレージ15周年♥大好きステージ」が行われ、「スキちゃん」「ぁまのじゃく」といった懐かしのナンバーが披露された。さらには現役アンジュルムメンバーの川村文乃、川名凜、為永幸音、松本わかなの4人が「夢見る 15歳」をパフォーマンス。最後はコラボ企画参加者全員で「有頂天LOVE」を合唱した。

夕暮れ~夜のSKY STAGE、SMILE GARDEN

フジテレビ湾岸スタジオ屋上に設置されたSKY STAGEも「TIF」を象徴するステージの1つ。夕暮れ時になると、フジテレビ本社を望むステージの背景がエモーショナルな景色に変わる。初日公演のこの時間帯は、ハイクオリティな楽曲に定評のあるfishbowlとCYNHNがコラボパフォーマンスを披露。また、8月8日のライブをもって解散することが決定しているCROWN POPが感情のこもった歌声で観客の胸を打った。

グループの垣根を越えたコラボは毎年「TIF」の見どころとなっているが、今年は事前予告なしの共演に観客が沸くシーンも。夜のSMILE GARDENではTask have Funとタイトル未定という、力強さと透明感を併せ持つ2組がコラボパフォーマンスを繰り広げ、エネルギッシュな歌とダンスで双方のファンのテンションを思い切り引き上げた。そんな大盛り上がりのSMILE GARDENでトリを務めたのは、11月に解散する真っ白なキャンバス。曲中、小野寺梓が「私たちは1年目、『TIF』に出られませんでした。2年目はメインステージ争奪戦に敗れてメインステージに立てませんでした。でも私たちは今、SMILE GARDENのトリを務めています!」と語るなど、エモーショナルで熱いライブが展開された。

初日HOT STAGEトリは「TIF」ラストイヤーのでんぱ組.inc

メインステージであるHOT STAGEにはSKE48、#ババババンビ、BEYOOOOONDS、GANG PARADE、フィロソフィーのダンスなどが登場。清竜人がプロデューサー兼メンバーを務める“一夫多妻制”グループ・清 竜人25はこの春新たな夫人を迎えて復活を果たし、2016年以来8年ぶりに「TIF」のステージに立った。初日のHOT STAGEでトリを務めたのは、長年にわたり「TIF」を盛り上げ、多くのアイドルたちに影響を与え続けてきたでんぱ組.inc。彼女たちは2025年1月にエンディングを迎えることを宣言している。昨日のHOT STAGEでは「でんでんぱっしょん」「キラキラチューン」といったおなじみのナンバーから最新楽曲の「商売繁盛!元祖電波屋!」まで6曲が歌われ、開放的な夜のHOT STAGEに観客の盛大なコールが響いた。