元プロ野球選手の“デーブ大久保”こと大久保博元氏が7月15日、YouTubeチャンネル『デーブ大久保チャンネル』で公開された動画「前半 昨年覇者の阪神は、なぜ今年は前評判通りに勝てないのか…」に出演。阪神のサイン盗み騒動の裏側に納得する一幕があった。

大久保博元氏

コーチだった久慈照嘉氏が当時を振り返る

騒動が起こったのは、2021年7月6日、神宮球場で行われたヤクルト対阪神戦。阪神が4点リードで迎えた5回二死一、二塁の攻撃で、二塁走者の近本光司が膝に置いていた左手の仕草に、三塁手の村上宗隆が反応し、近本を指して審判にアピール。村上の指摘に阪神ベンチが激怒し、矢野燿大監督(当時)は「やるわけないやろ。ボケ!」と大声で怒鳴るなど、大きな騒動となった。

当時コーチを務めていた久慈照嘉氏が「神宮で揉め事があったんですよ、うち」と切り出すと、デーブ氏は「『あ、バレた!』みたいな?」と冗談っぽく反応。「ただ、たしかに、動きはおかしかったよ」と続けると、久慈氏は「あそこだけ見ると、タイミングがドンピシャで。近本があやしい仕草をしたんですよね。本人はセカンドベースに帰塁するイメージを確認したつもりが、向こうが、村上が『サインを出してる』って」と当時の状況を説明する。

その上で、「それで、森岡っていう熱いやつがいるんですよ」と、ヤクルトで内野守備走塁コーチを務める森岡良介氏に言及。デーブ氏が「熱いんだってね!」と述べつつ、「俺も去年、(ヤクルトの)チーフスコアラーに『森岡とはデーブさん、絶対に喧嘩になりますよ!』って(言われた)。同じようなタイプなんだって」「瞬間湯沸かし器らしいね、彼も」と話すと、これには久慈氏も「だいぶですよ。瞬間どころじゃないんじゃないかな?」と返していた。

【編集部MEMO】
『デーブ大久保チャンネル』は、西武の一軍打撃コーチ、楽天の監督、巨人の一軍打撃チーフコーチなどを務めた、元プロ野球選手の“デーブ大久保”こと大久保博元氏によるYouTubeチャンネル。清原和博氏や愛甲猛氏、広澤克実氏、槙原寛己氏をはじめとするレジェンド選手をゲストに迎えた動画が人気を博しているほか、野球界のニュースや自身の近況についてもトーク。巨人のコーチを退任する際には、原辰徳前監督からの招聘秘話、コーチ就任時の率直な心境を涙ながらに語った動画が注目を集めた(※動画「【報告】巨人軍を退団して、居酒屋の親父に戻ります。」にて)。