アニメ・漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第5部でチームを率いたブローノ・ブチャラティは、強さと優しさを兼ね揃えた理想の上司です。ボスの命令と、部下の命の両方を守るため奮闘するブチャラティの言葉はどれも芯が通っていて、説得力があります。
そこで今回は、マイナビニュース会員の男女303名を対象にブチャラティの名言についてアンケートを実施。特に印象に残った名言・名セリフをランキング形式で紹介します。
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ブチャラティの名言ランキング
マイナビニュース会員を対象にブチャラティの名言についてアンケートを実施したところ、ランキングは以下のようになりました。
1位「きさまにオレの心は永遠にわかるまいッ!」(12.8%)
2位「この味は!………ウソをついてる『味』だぜ……」(12.4%)
3位「後悔はない…こんな世界とはいえ オレは自分の『信じられる道』を歩いていたい!」(10.6%)
4位「アリーヴェデルチ!」(8.7%)
5位「『任務は遂行する』『部下も守る』『両方』やらなくっちゃあならないってのが『幹部』のつらいところだな 覚悟はいいか? オレはできてる」(8.3%)
6位「だめだ………こればかりは『命令』できない! おまえが決めるんだ………自分の『歩く道』は…………自分が 決めるんだ……」(5.0%)
7位「だから見せつけるしかないんだ! この男の能力を倒すには!こいつ以上の『覚悟』がある事を!! こいつ自身に見せつけるしかねえッ!」(4.6%)
7位「何をやったってしくじるもんなのさ ゲス野郎はな」(4.6%)
9位「『任務』は終わっただと? ボス 違うぜ……まだ続いてる!トリッシュは…俺自身の命令で護衛するッ!!」(3.7%)
10位「ゆるさねえッ! あんたは今 再びッ!オレの心を『裏切った』ッ!」(2.8%)
10位「俺の名は『ブローノ・ブチャラティ』 答えろよ 質問はすでに…『拷問』に変わっているんだぜ」(2.8%)
10位「オレたちがここまで到達したことが………完全なる…勝利なのだ これでいいんだ全ては…運命とは『眠れる奴隷』だ……オレたちはそれを解き放つことができた……それが勝利なんだ……」(2.8%)
13位「さっき おまえの目の中にダイヤモンドのように固い決意を持つ『気高さ』を見た…だが…堕ちたな……ただのゲス野郎の心に………!!」(1.8%)
14位「『ブッ殺してやる』ってセリフは…終わってから言うもんだぜ オレたち『ギャングの世界』ではな」(0.9%)
ブチャラティの名ゼリフ一覧
ここからは上位にランクインした名言や名セリフを詳しく説明していきます。
「きさまにオレの心は永遠にわかるまいッ!」
ボスの本当の目的を知り失望したブチャラティは組織を抜けることを決意。ブチャラティの考えを理解できないボスに対して、この名言を放ちました。シンプルなセリフに家族を大切にしないボスへの怒りが詰まっていて、ギャングという世界に身を置きながらも揺るがなかった正義感の強さが感じられます。
価値観や考え方は人それぞれです。どうしても意見が噛み合わない人と衝突したときに思い出したくなる名言と言えるでしょう。
このセリフを選んだ理由
・「ブチャラティの強い意志が表れているこの言葉は印象に残りますね」(41歳男性)
・「まさしくその通りだと思うことが、現実社会でよくあるから」(69歳男性)
・「グッと共感するようなメッセージ性を感じたためです」(44歳男性)
・「困難に立ち向かう勇気に心打たれる」(52歳女性)
・「ネットミームにもなるほどの有名なセリフなので」(31歳男性)
「この味は!………ウソをついてる『味』だぜ……」
汗で嘘を見極められると豪語するブチャラティは、初対面のジョルノ・ジョヴァーナの顔を舐めた際にこのセリフを発しました。あまりにもシュールなこの場面は、ブチャラティの初登場回だったこともあり、彼の代表的な名シーンにもなっています。
汗の味で真偽を確かめる方法も、他人の汗を舐めとる行動も、どう考えても異常です。しかしその異常性の高さは、強烈なインパクトを残す結果となりました。ちなみにブチャラティが他人の汗を舐めたのはこの一件のみ。貴重なワンシーンです。
このセリフを選んだ理由
・「やっぱり初登場時のインパクトが強烈でした。そういうスタンド能力かと思いきや、全く関係なかったのも面白いです」(70歳女性)
・「今までにないとてもユニークでインパクトもクセも強いセリフだから」(48歳女性)
・「物語が進むにつれて幹部らしさを感じるようになったが、登場間もない頃は単なるヤバそうなキャラであった。このセリフはまさにそれを体現していると感じる」(53歳男性)
・「初めて見たときに衝撃的だったので」(34歳男性)
「後悔はない…こんな世界とはいえ オレは自分の『信じられる道』を歩いていたい!」
自らの意志でボスの指示に背き、組織を敵に回す決断をした際に部下たちに伝えたセリフです。危機的状況にも動じず、己の正義に素直に従うブチャラティに男らしさを感じるワンシーンとなりました。
自身が進もうとする道がたとえイバラの道でも、譲れない信念や覚悟があるなら迷わず進むべきです。自分を曲げて楽な方に流されてしまっては、きっと後からつらく苦しい思いをするでしょう。どんな状況でも正しくあろうと思わせられる名言です。
このセリフを選んだ理由
・「強い信念を持っているから言えるかっこよさがある」(51歳男性)
・「自分自身の信条と一致しているから」(57歳男性)
・「長女と見た場面で思い出に残っています」(62歳男性)
・「前向きな明るい名ゼリフだと思いました」(35歳女性)
「アリーヴェデルチ!」
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ラッシュ攻撃時の決めセリフです。ラッシュ攻撃のかけ声にはディオやジョルノの「無駄無駄」や空条承太郎の「オラオラ」がありますが、ラッシュを放ってから「アリーヴェデルチ(さよならだ)」で締めくくるブチャラティのおシャレさは、作中随一といえるでしょう。
この名言が登場したペッシ戦のクライマックスは、スタンド能力でペッシがバラバラになるインパクトも相まって、強く印象に残るシーンとなりました。
このセリフを選んだ理由
・「初めて聞いたときの衝撃があったから」(27歳男性)
・「カッコよさとインパクトがある」(49歳男性)
・「子どもがよく叫んでいたセリフだったから」(53歳男性)
・「決めゼリフとしてインパクトのあるセリフだから」(44歳男性)
「『任務は遂行する』『部下も守る』『両方』やらなくっちゃあならないってのが『幹部』のつらいところだな 覚悟はいいか? オレはできてる」
プロシュート戦で登場した名言です。「ボスの命令遂行」と「部下の命を守ること」の両方を自分が果たすべき責任だと理解しているからこそ、命の危険を顧みない捨て身の攻撃に出るブチャラティの覚悟の大きさが感じられます。
職場でブチャラティと似た立場に身を置く方もいるでしょう。部下と上司の板挟みに苦しむ方や、数々の無理難題に頭を抱える方もいるかもしれません。すべてを完璧に成し遂げることは簡単ではありませんが、この名言を思い出せばきっと力が湧いてくるはず。
このセリフを選んだ理由
・「社会人としてこの言葉の意味がよくわかる年代になったからです」(45歳男性)
・「日常生活にも当てはまる名言だと思ったから」(52歳男性)
・「組織としてはこの考え方が正しいと思うので」(64歳女性)
・「現在の自分の立ち位置がブチャラティと同じであり、上に立つ者としてその姿勢には非常に共感できるから」(48歳男性)
「だめだ………こればかりは『命令』できない! おまえが決めるんだ………自分の『歩く道』は…………自分が 決めるんだ……」
組織を抜ける決断ができず「命令してくれ」と頼むナランチャに伝えた名言です。はっきりと危険だとわかっている道に、部下を連れて行くわけにはいきません。一人でも多くの仲間が欲しい状況でも部下に同行を無理強いせず、去ることも認めるブチャラティからはリーダーの素質が感じられます。
進むべき道に迷ったら、「みんながやっているから」「一緒に来いと言われたから」ではなく「自分自身がやりたいかやりたくないか」を判断基準にしましょう。大切なことこそ、決断を相手に委ねず自身の心に従ってくださいね。
このセリフを選んだ理由
・「言っているセリフそのままだと思うし、自分のことは自分で決めてきちんと責任を取ることが大事だと思う。人から言われてやったって、もし失敗したら人のせいにしてしまうだろうから……このセリフに一番共感できた」(62歳男性)
・「この言葉、そのまま共感できるから」(39歳男性)
・「『歩く道』は人が決めるものではなく、自分自身で決めて歩いていくものです」(60歳男性)
「だから見せつけるしかないんだ! この男の能力を倒すには!こいつ以上の『覚悟』がある事を!! こいつ自身に見せつけるしかねえッ!」
プロシュートの死を悟ったペッシの覚悟を認めたうえでのセリフです。命懸けの攻撃に出たプロシュート戦同様、ブチャラティは覚醒したペッシに対しても捨て身の反撃に出るのでした。
覚悟を決めることと、それを実行に移すことは別物です。腹をくくったつもりでも、いざというときひるんでしまうこともあるでしょう。不安なときにブチャラティのこの名言を思い出せば「覚悟は決めるだけではなく、実行しなくてはならない」と、一歩踏み出す勇気をもらえるはずです。
このセリフを選んだ理由
・「この『見せつける』という言葉に、ひるまない勇気と気概を感じとって、その覚悟の深さを知ったから」(74歳男性)
・「男らしい言葉が好きだら」(67歳男性)
「何をやったってしくじるもんなのさ ゲス野郎はな」
ペッシ戦決着の場面で登場した名言です。敗北を確信し、どうせ死ぬならブチャラティの部下を始末し絶望を味わわせようとするペッシ。プロシュートの信頼に応るべく戦う気高さとは一変、感情任せの行動に出たペッシをブチャラティは「ゲス野郎」と一蹴するのでした。
ペッシの最期の行動は、鬱憤を晴らすための八つ当たりです。そして、そうした身勝手な行動は大抵自分自身に返ってくるものです。ストレス発散で人を傷つけることのないよう、イライラしたときこそ冷静になるための努力をしましょう。
このセリフを選んだ理由
・「カッコイイ言葉。普段の生活でも言えること」(65歳男性)
・「ある意味きつい一言だが、妙に的を射ている」(61歳男性)
「『任務』は終わっただと? ボス 違うぜ……まだ続いてる!トリッシュは…俺自身の命令で護衛するッ!!」
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ボスが娘の命を狙っていると知ったブチャラティが、自らの意志で彼女を守ると決意した際のセリフです。絶対に揺るがない正義感と信念を持つブチャラティらしさが感じられます。
組織のトップに歯向かうことには、さまざまなリスクが伴います。たとえ相手が間違っていると確信できても、簡単に指摘できないでしょう。しかし、言われたことだけをやっていては、改善のチャンスを逃がしてしまいます。ときには、自ら意見する勇気も必要だと気づかせてくれる名言です。
このセリフを選んだ理由
・「セリフに重みがあり、感情移入できるから。いつか自分も使ってみたいと思わせるセリフ」(52歳男性)
「ゆるさねえッ! あんたは今 再びッ!オレの心を『裏切った』ッ!」
ボスへの怒りを顕わにするシーンでのセリフです。ブチャラティはボスが麻薬取り引きに関わっていたことと、自らの手で確実に娘のトリッシュを始末するために護衛させたことに、強い憤りを感じていました。
目をつむれば地位を得られたはずですが、立場にとらわれず自身の良心に従ったブチャラティ。相手が誰であろうと信念を貫き通す姿勢は、好感が持てます。
このセリフを選んだ理由
・「短い中にもインパクトがあるから」(48歳女性)
「俺の名は『ブローノ・ブチャラティ』 答えろよ 質問はすでに…『拷問』に変わっているんだぜ」
嘘をついていたジョルノに対してこのセリフを発しました。ブチャラティは部下のみでなく、市民からも気軽に声をかけられるほど人望のある人物です。しかし、必要とあらば未成年が相手でも容赦はしません。
有無を言わさないアウトローな言い回し、じわじわと締めあげるように追い詰める様が、ブチャラティのカッコよさとギャングらしい冷酷さを引き立てます。
このセリフを選んだ理由
・「印象に残るセリフだから」(33歳男性)
「オレたちがここまで到達したことが………完全なる…勝利なのだ これでいいんだ全ては…運命とは『眠れる奴隷』だ……オレたちはそれを解き放つことができた……それが勝利なんだ……」
チーム・ブチャラティの戦いの総括にふさわしい名言です。ブチャラティは予言された運命の結果は変えられませんでしたが、譲れない覚悟で道を切り拓き続けた過程には大きな意味がありました。
最も望ましい形の結果に辿りつけなくても、それまでの過程で少しの後悔も残さずやり遂げられたのなら堂々と胸を張るべきです。「全力を尽くしたがダメだった」と落ち込むときに思い出してほしい名言となっています。
このセリフを選んだ理由
・「勝ちか負けかなんて、自分がどう思うかだけなんだと思う」(60歳女性)
部下に言いたい! ビジネスシーンで役立つブチャラティの名言
ギャング組織「パッショーネ」の護衛チームのリーダーとしてジョルノ・ジョバァーナら数名の部下を率いるブチャラティは、一般的な会社で言えば課長などに相当する役割でしょう。
実際、今回のアンケートにも「今の自分が置かれている立場からとても共感できるセリフだった」といった趣旨のコメントが多数寄せられていました。ブチャラティの言葉には、中間管理職にいるビジネスパーソンが「ハッ」とさせられるものがあるようです。
そこで今回ランクインした名言の中からビジネスシーンでも応用できそうなセリフだけをまとめてみました。
- 「後悔はない…こんな世界とはいえ オレは自分の『信じられる道』を歩いていたい!」
- 「『任務は遂行する』『部下も守る』『両方』やらなくっちゃあならないってのが『幹部』のつらいところだな」
- 「だめだ………こればかりは『命令』できない! おまえが決めるんだ………自分の『歩く道』は…………自分が 決めるんだ……」
- 「何をやったってしくじるもんなのさ ゲス野郎はな」
- 「さっき おまえの目の中にダイヤモンドのように固い決意を持つ『気高さ』を見た」
ブチャラティとは
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ギャング組織に所属するブチャラティは、少数精鋭の小隊を率いるリーダーです。穏やかで愛情深い父に育てられたため、ギャングとは思えない温厚さがあり一般市民からも慕われています。
ギャングとしての最優先事項は、「ボスの命令遂行」と「部下の命を守ること」。この2つを同列に掲げて有言実行するブチャラティは、まさに中間管理職の鑑と言えるでしょう。血の気の多い部下からの信頼も厚く、彼らの個性を最大限に引き出す統率力の高さを披露しています。
スタンド能力を使用すれば、拳で触れた対象にジッパーの取りつけが可能で、汎用性の高さは作中トップクラス。絶対に揺るがない信念を持つ心の強さもあり、第5部のもう一人の主人公にふさわしい人物です。
『ジョジョの奇妙な冒険』とは
荒木飛呂彦氏による漫画『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズは国内外問わず多くのファンに支持され、累計発行部数は2016年時点で1億部を突破している大人気作品です。原作はTVアニメ化、映画化、実写化、ゲーム化、舞台化と多種多様なメディア展開をしています。
同作品は「人間讃歌」をテーマに描かれており、世代交代を繰り返すたびに主人公や舞台が大きく変わる構成はジョジョシリーズならではの特徴です。シリーズが変わるごとに新たなキャラクターや超能力を具現化した「スタンド」が登場することで、常に新鮮な気持ちで作品を楽しみ続けられるでしょう。
また、少年漫画の枠を超えた綿密な構成、独自の設定や世界観、能力の相性を考慮する頭脳戦など、さまざまな要素によって奥行きのある作品となっています。
幹部としての覚悟やすごみがわかる! ブチャラティの名言を紹介しました
「理想の上司」「中間管理職の鑑」と言えるブローノ・ブチャラティは、男らしさを感じられる名言をいくつも残しました。彼の利他の心には偽りがありません。自身の信念に正直で、本気で部下を想っているからこそ、ブチャラティの言葉には力が宿っているのでしょう。
進むべき道がわからなくなったとき、思うような結果を出せず落ち込んだときにブチャラティの言葉と生き様を思い出せば、前向きになれること間違いなしです。
調査時期: 2024年7月24日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計人303(男性:230人、女性:73人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート
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