JR九州は24日、小倉総合車両センターの老朽化にともない、JR貨物が保有する東小倉駅の用地を取得して新車両基地を建設し、現・小倉総合車両センターの機能を移転すると発表した。

  • 小倉総合車両センターは開設から約130年が経過しているという

小倉総合車両センターは、JR九州の在来線全車両の解体検査をはじめ、更新や改造工事などを行う唯一の車両基地であり、1891(明治24)年の開設から約130年が経過している。そこで、施設・設備の老朽化への対応を行うとともに、持続可能な車両検査の実現をめざした環境配慮型の新たな車両基地を建設する。

概要としては、JR貨物が保有する東小倉駅(貨物駅)の用地を取得し、現・小倉総合車両センターの機能移転を計画している。今年度末の用地取得をめざして、現在、JR貨物と協議中だという。

  • 新車両基地の位置図

  • 新車両基地のパース(イメージ)

新車両基地は、新技術の導入と効率的な検査ラインの構築でコンパクトな車両基地をめざす「コンパクト化」、検査日数の短縮と省人化による効率的な車両検査を実現する「効率的な車両検査」、太陽光エネルギーの活用とZEB化の実現をめざす「地球環境への貢献」を基本コンセプトとしている。

投資額は約480億円を想定し、竣工時期は2031年度末頃の予定。現・小倉総合車両センター跡地の用途については検討中とのこと。