世界中で愛され続けている最高級ワイン「オーパス・ワン(OPUS ONE)」を、約半世紀前に生み出した名醸造家 ロバート・モンダヴィ氏。“カリフォルニアワインの父”とも呼ばれる彼が、家族や親しい人たちとのプライベートな時間をより豊かに過ごしてほしい、と1994年に発売したのが「ロバート・モンダヴィ プライベート・セレクション」です。

日本でも多くのワイン好きに支持されるプレミアムワインが、今夏、「プライベート・セレクション ヴィント(Vint)」にアップデート。しかも8月27日には、注目の新作「セントラル・コースト」シリーズが発売されるという嬉しいニュースも!

  • 左から、新作「セントラル・コースト」シリーズのシャルドネ(白)とカベルネ・ソーヴィニヨン(赤)、「プライベート・セレクション ヴィント」のシャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、バーボン樽で熟成したワインをブレンドしたカベルネ・ソーヴィニヨン

今回は新発売を前に、醸造責任者を務めるグレン・コーヘルさんと、コンステレーション・ブランズ マーケティング部長のヴィクトリア・クラークさんが、揃ってカリフォルニアから来日。一緒に試飲を楽しみながら、「プライベート・セレクション ヴィント」と、「セントラル・コースト」シリーズの魅力やこだわり、相性の良いおすすめメニューなどについて、ざっくばらんに語ってくれました。

  • ヴィクトリア・クラークさん(左)とグレン・コーヘルさん(右)。東京・中野のキリン本社にて

醸造家とプレミアムワインを飲み比べ

ナパ・ヴァレーを拠点に、革新的かつ魅力的なワイン造りを続けたロバート・モンダヴィ氏の哲学を引き継ぎながら、さらなる魅力的な味わいを追究しているコーヘルさん。ビール醸造家を目指して学び、カリフォルニアの著名なワイナリーでの勤務を経て、2018年から同社のワインメーカーに。ブドウと産地のポテンシャルを最大限に活かした、複雑で厚みのあるワインを造り続けています。

新作「セントラル・コースト」シリーズに使われるブドウは、太平洋の海岸線と標高の高い山々に囲まれた寒暖差の大きな地域や、涼しく穏やかな気候の地域など、白ワイン用のシャルドネ、赤ワイン用のピノ・ノワールなど、品種ごとより適した地域で育てられているもの。しかもブドウの収穫作業は、理想的な酸度と糖度を保つため、なんと午前2時ごろから明け方の時間帯に行っているそう!

  • スタイリッシュなラベルが印象的な、新作「セントラル・コースト」シリーズ

取材では、新作「セントラル・コースト」シリーズのシャルドネ(白)とカベルネ・ソーヴィニヨン(赤)、「プライベート・セレクション ヴィント」のシャルドネとカベルネ・ソーヴィニヨンを、コーヘルさんのガイドのもと、飲み比べるという贅沢すぎる体験を。香りも味わいも4種それぞれ本当に魅力的、かつ驚きの連続でした!

  • 真剣な表情で試飲を行うコーヘルさん

まずはシャルドネ。

「プライベート・セレクション ヴィント」の方は、レモンや青リンゴを思わせる華やかな香りと、クリーミーでなめらかな味わい。よく冷やしたサラダやお刺身などとの相性は間違いない美味しさです!

一方、「セントラル・コースト」の方は、ゴールドの色味が少し深め。香りにはピーチやパイナップルのような甘さが感じられ、味わいもよりしっかりはっきりした印象です。今の季節なら、夕暮れ時に、良く冷やして飲んだら絶対に美味しい! という絶品の白ワイン。食事のメニューだけではなく、例えば冷たいバニラアイスや洋ナシのシャーベットなど、夏に食べたいデザートとも相性が良さそうでした。

  • 左から「プライベート・セレクション ヴィント」「セントラル・コースト」

カベルネ・ソーヴィニヨンも、はっきりと味わいの違いが感じられました!

「プライベート・セレクション ヴィント」の方は、後味がすっきりまろやか。良い意味でクセがなく、少し濃いめの味付けの食事をバランスよく引き立ててくれるような、幅広いメニューに合いそうな味わい。“赤ワインはあんまり……”という方も、この飲みやすさと美味しさにはきっと魅了されるはずです。

  • 「プライベート・セレクション ヴィント」のカベルネ・ソーヴィニヨン

一方、「セントラル・コースト」は、よりしっかりとしたコクがあり、華やかな香りの余韻が楽しめます。また、グラスに注いで時間が経つにつれ、さらに味わいが深みを増した印象も。

コーヘルさんも、「ワインだけをじっくり楽しんでいただくのもいいですし、食事に合わせるなら、ローストやグリルしたビーフステーキや赤身肉など、しっかりとしたボリュームのあるメニューが良さそう。また、今回の滞在中に食事をした鉄板焼きのお店のメニューにも合いそうですね」と教えてくれました。

  • 「セントラル・コースト」のカベルネ・ソーヴィニヨン

サステナブルなワイン造りへの取り組みも

ブドウ畑が位置する場所の気候や特性を見極めながら、日々丁寧にブドウを育て、収穫、発酵、熟成させて、と、いくつもの工程を経て造られるワイン。世界規模の気候変動がますます気になる昨今ですが、コーヘルさんとヴィクトリアさんは、「自然環境への配慮やサステナビリティへの取り組みが不可欠」と語ります。

今回、「プライベート・セレクション ヴィント」へのアップデートに合わせ、スクリューキャップが採用されたこともその一つでポイント、と教えてくれました。

木製のコルク栓と比較して、品質の劣化や酸化といったデメリットも解消される上、ボトルもキャップも全て100%リサイクル可能に。もちろん、ボトルを空けやすくなったのも嬉しいですよね。

  • 手軽に開けられるスクリューキャップは、ホームパーティやアウトドアにも便利ですよね

環境に配慮した取り組みは他にも。例えば、ワイン造りには大量の水が必要ですが、ワイナリーでは万全の衛生管理のもと、使用した水をできるだけリサイクルする仕組みを整備。また、太陽光発電のシステムを導入したり、第三者機関による環境保護などの認証プログラムのもとでワイナリーを運営したりと、カリフォルニアのワイナリー全体で様々な取り組みを行っているそう。

新作「セントラル・コースト」はそれぞれ3,000円台前半で、夏のホムパやギフトによさそうな価格感。カリフォルニアの自然の恵みと、コーヘルさんをはじめとする作り手の思いがぎゅぎゅっとつまっている、ロバート・モンダヴィの「プライベート・セレクション ヴィント」と、新作の「セントラル・コースト」シリーズ、ぜひ味わってくださいね!