アイドルグループ・WEST.の桐山照史が、ミュージカル『グラウンドホッグ・デー』の主演を務めることが21日、明らかになった。

桐山照史

同作は1993年にアメリカで公開された映画『Groundhog Day(邦題:恋はデジャ・ブ)』のミュージカル化作。2016年夏にロンドンのオールド・ヴィック劇場で世界初演を迎え、2017年春からニューヨークのブロードウェイでも上演された。キャストのパフォーマンスに加え、スピード感あふれる演出やアイディアに富んだ舞台装置など迫力満点のステージは大勢の観客を魅了し、2017年のローレンス・オリヴィエ賞で「最優秀新作ミュージカル賞」と「ミュージカル部門主演男優賞」を受賞。同年のトニー賞ではミュージカル作品賞を含む7部門へのノミネートを果たした。

物語の主人公は、アメリカ・ペンシルベニア州の小さな田舎町で、毎年2月2日に行われる平凡なお祭りの日「グラウンドホッグ・デー」を永遠に繰り返すことになった天気予報士のフィル。何度目覚めても退屈な中継の日で、タイムループに嫌気がさしながらも、心から望むことを手に入れるために同じ日を生きることを利用し、楽しみ始める。やがて繰り返す日常の中で、フィルの内面にも変化が生まれ、新たな一歩を踏み出すまでを描いたコメディとなる。

今年11月、新たに日本版ミュージカルとして上演。演出を務めるのは数々のコメディ作品を世に送り出す福田雄一氏で、翻訳・訳詞は息子の福田響志氏が担当。タイムループの中に閉じ込められる主人公フィル・コナーズをWEST.の桐山照史が務める。WEST.のメンバーとして精力的に活動する傍ら、『ブラッドブラザース』(15)、『アマデウス』(17)、『マリウス』(18)、『泣くロミオと怒るジュリエット』(20)、『赤シャツ』(21)、『キャメロット』(23)など数々の舞台に出演してきた。

そして宝塚トップ娘役退団後ミュージカルを中心に活躍し、舞台『少女都市からの呼び声』にて2024年第31回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞、さらにドラマ『不適切にもほどがある!』に出演するなど、映像にも活動の幅を広げている咲妃みゆが、フィルと共に同じ日を繰り返しながら、彼の心を溶かす存在である、明るく知的なヒロイン リタ・ハンソンを演じる。

福田作品の常連で、現在放送中の連続テレビ小説『虎に翼』でも話題、幅広く活躍する戸塚純貴が本作でミュージカルに初挑戦し、高校時代の同級生のネッド・ライアーソン役に。ミュージカルへのコンスタントな出演に加え、ミュージカル映画『リトル・マーメイド』の日本語吹替版で主人公アリエルの声及び歌唱を担当するなど抜群の歌唱力に定評がある豊原江理佳がナンシー・テイラー役、ミュージカルへの出演も多く、幅広いジャンルの作品で活躍する川久保拓司がラリー/ガス役で出演する。

東京公演は東京国際フォーラム ホールCにて11月11日~22日、大阪公演は新歌舞伎座にて11月27日~12月1日、愛知公演は御園座にて12月5日~8日。

桐山照史 コメント

日本版の新しい『グラウンドホッグ・デー』、すごく面白く楽しいミュージカルになると思いますので、皆様楽しみにしていてください!

咲妃みゆ コメント

今を生きる私たちの背中を押してくれるような作品だと思いますので、たくさん笑ってたくさん混乱して一緒に楽しんでいただきたいです。

戸塚純貴 コメント

日々吸収しながら僕らしいミュージカルを皆様にお届けしたいと思います。是非劇場に足をお運びいただき、笑って帰っていただけるように頑張ります。

豊原江理佳 コメント

同じ日を繰り返す場面が多く、見ていてすごく面白い作品だと思います。お客様にも一緒にドキドキ、ハラハラしながら楽しんでいただきたいです。

川久保拓司 コメント

ミュージカルというより、みんなで盛り上がるパーティーのような作品だと思います。豪華なキャストの皆様と最高な舞台になると思いますので、楽しみにしていてください!

【編集部MEMO】
ミュージカル『グラウンドホッグ・デー』あらすじ
傲慢で自己中心的なテレビの人気天気予報士フィル(桐山照史)は、「グラウンドホッグ・デー」(※)の実況中継をするため、アソシエイト・プロデューサーのリタ(咲妃みゆ)、カメラマンのラリー(川久保拓司)と共にペンシルベニア州のパンクサトーニーにやって来た。
今年もフィルは退屈な田舎町で行われるお天気占いの中継に文句たらたら。午前6時、グラウンドホッグ・デーを告げるラジオのDJの声で目を覚ましたフィルは、民宿のおばさんや、通りで出会った高校時代の同級生ネッド(戸塚純貴)にも不機嫌な態度で、町の広場へ向かう。 そっけなく中継を済ませ、仕事を終えたフィルたちが町を後にしようとした時、吹雪が町を襲い、道路は閉鎖され電話も不通という事態に見舞われ、やむなくもう一泊することになる。 夜が明け、朝がくると午前6時。昨日と同じようにDJはグラウンドホッグ・デーを告げていた…!民宿のおばさんは昨日と同じあいさつをし、通りで同級生ネッドに会い…、何もかもが昨日と同じ。そしてまた吹雪にあい、道路は閉鎖され、町に閉じ込められ、また一泊…。夜が明けるとまた午前6時。今日も同じ1日が始まる…。
フィルは自分だけが永遠に同じ2月2日を繰り返していることに気づき、仲間たちに打ち明ける。フィルたちは、本当の明日は永遠にやって来ない!であれば食べても太らない!飲んでも二日酔いにならない!と、この特権を利用して大暴れ。ある時は町で出会ったナンシー(豊原江理佳)と一夜限りの遊びを楽しんだり、ある時はリタを口説いてみたり、やりたい放題の1日を過ごしていくが……。