マルアイは7月17日、「2024年お盆玉に関する実態調査」と「2024年夏休みの動向調査」の結果を発表した。お盆玉に関する調査は6月13日~6月24日、全国20代~60代以上の男女360名を対象に。夏休みの動向調査は2024年6月14日、全国20代~60代以上の男女600名を対象に、どちらもインターネットで行われた。

「お盆玉」を知っている人の割合は?

20代以上の男女4,812人を対象にした事前調査で「お盆玉を知っているか」と質問したところ、「知っている」が27.2%、「知らない」が72.8%だった。「知っている」と回答した人を年代別で見ると最多が20代21.4%、次いで40代20.8%だった。男女別で見ると女性55.5%、男性44.5%だった。

なお「お盆玉」とは、お盆に帰省した際に子どもや孫、祖父母へ、日ごろの感謝を込めてお心付けやお小遣いを贈る習慣を、ぽち袋などの文具メーカーである同社が「お年玉」になぞらえて名付けた造語。2010年に商標登録されている。

  • お盆玉を知っていますか?

  • 「お盆玉を知っている」と回答した人 年代別

  • 「お盆玉を知っている」と回答した人 男女別

お盆玉を「知っている」と回答した1,308名に「今年の夏、お盆玉をあげるか」と質問したところ、「あげる」と回答した人は28.9%だった。年代別で見ると最多が20代30.4%、次いで30代29.1%だった。さらに男女別で見ると男性61.9%、女性38.1%と、今年の夏にお盆玉をあげる予定があるのは男性の方が多いことがわかった。

  • 今年の夏、お盆玉をあげますか?

  • 「今年の夏、お盆玉をあげる」と回答した人 年代別

  • 「今年の夏、お盆玉をあげる」と回答した人 男女別

お盆玉の金額は5,000円未満が主流

今年の夏にお盆玉をあげると回答した360名に「お盆玉を誰にいくらあげる予定か」と質問すると、あげる相手は最多が「親戚の子ども」60.6%、次いで「自分の子ども」57.5%、「孫」50.8%と、子どもにあげる割合が高かった。一方、「親」45.8%や「自分の兄弟姉妹」40.8%、「祖父母」40.3%と、子ども以外にあげる人も一定数存在することがわかった。

あげる金額は5,000円未満が主流だった。10,000円以上をあげると回答した人は「親族の子ども」以外ではそれぞれ2割程度存在し、その中でも「親」が29.1%で最多だった。また、10,000円以上をあげると回答した人の全体での割合を昨年に実施した「2023年お盆玉に関する実態調査と夏休みの動向調査」の回答と比較すると17.2%から5.3%増の22.5%で増加傾向だった。

  • 今年はお盆玉を誰にいくらあげる予定ですか?

今年あげる予定のお盆玉総額、昨年の総額と比較すると「変わらない」が最多

「今年2024年にあげる予定のお盆玉の総額は、昨年2023年と比較するとどのようになるか」の質問に対し回答は、「変わらない」が44.4%と最多で、次いで「増える」が36.9%だった。

  • 今年2024年にあげる予定のお盆玉の総額は、昨年2023年と比較するとどのようになりますか?

「変わらない」と回答した人にその理由を聞いたところ、「毎年同じ金額をあげている(40代/女性)」という回答のほかに、「物価高騰のため(60代/男性)」「上げたいが経済的に上げられない(20代/男性)」など、経済的な理由が多くあがった。一方で、「増える」と回答した人の理由では、「子どもの成長に合わせて増やす(30代/女性)」や「子どもがしっかりと勉強を頑張っているから(40代/男性)」といった子どもへの激励として贈る以外に、「物価が高騰しているので気持ちとして金額を増やす(40代/男性)」など、経済的に生活が困窮する中でも相手を気遣い増額するケースも見受けられた。

  • お盆玉の総額が「変わらない」と回答した理由

  • お盆玉の総額が「増える」と回答した理由

さらに、お盆玉をあげる目的を聞いたところ、「相手の喜ぶ顔が見たいから」「自分も小さいときにもらっていて嬉しかったから」という情緒的な目的や、挨拶や気持ちとしてなど相手とのコミュニケーションを目的にしている人が多かった。

  • お盆玉をあげる目的は何ですか?

また、「どのようにお盆玉をあげるか」と質問したところ、最多が「現金をぽち袋に入れて手渡す」60.0%で、現金以外は「口座に振り込む」12.8%、「電子マネーで送金する」9.4%で1割程度にとどまった。

  • どのようにお盆玉をあげますか?

今年の夏休みは「自宅でゆっくりする」が最多

夏休みの動向調査を20代~60代以上の男女600人に実施したところ、「今年の夏休みはどのように過ごす予定か」の質問に対し回答は、「自宅でゆっくりする」が最多で61.8%、次いで「自宅近辺で外出する」20.3%、「仕事をする」20.0%だった。

昨年の調査の回答と比較すると、「日帰りレジャーに出かける」は20.6%から4.1%減の16.5%だった。さらに「友人知人で集まる」が11.6%から3.3%減の8.3%で、「親族で集まる」が15.8%から2.0%減の13.8%だったことから、今年の夏休みは昨年よりも外出や人との交流が減ることがわかった。

  • 今年の夏休みはどのように過ごす予定ですか?

この夏、家族や親戚とのおつきあいは「何もしない」が最多

「今年の夏、家族や親戚とのおつきあいで何をするか」の質問に対する回答は、最多が「何もしない」43.2%、次いで「会いに行く」23.2%だった。「お金を手渡すもしくは送る」は昨年の調査結果7.8%から1.5%減の6.3%だった。

  • 今年の夏、家族や親戚とのおつきあいで何をしますか?