1971年『仮面ライダー』から2023年『仮面ライダーガッチャード』まで、50年以上もの長きにわたって人々から愛されてきた不滅のヒーロー、仮面ライダーの足跡をたどる最大級の展示イベント『生誕50周年記念 THE仮面ライダー展』の「鹿児島会場」が2024年7月13日より、鹿児島県歴史・美術センター黎明館2Fにて開催される。
鹿児島会場では、現在放送中の『仮面ライダーガッチャード』で仮面ライダーマジェード=九堂りんねを演じる、鹿児島県出身の松本麗世が鹿児島スペシャルアンバサダーを務め、開催にさきがけて12日に行われたオープニングセレモニーにも登場。仮面ライダー1号、仮面ライダーガッチャードとの豪華「3人ライダー」スリーショットを決めて笑顔を見せた。
松本麗世が鹿児島スペシャルアンバサダーに
テレビと同じ九堂りんねの「錬金アカデミー」制服姿でステージに現れた松本は、故郷の鹿児島で仮面ライダーのスペシャルアンバサダーを務めることについて「大好きな故郷・鹿児島で、子どものころから憧れていた仮面ライダーとして、アンバサダーをさせていただくのは本当にうれしい。(鹿児島スペシャルアンバサダーに)私を選んだくださったことに感謝しています!」と語り、心から嬉しそうな表情を見せた。
『THE仮面ライダー展』会場内を、一足先に見学したという松本は、展示会の見どころとして「実物大の仮面ライダー立像や、撮影で実際に使われていた小道具、特別に編集された名場面映像など、この展示会でしか見られないようなものがあります。展示物ひとつひとつ、丁寧に見てくれたらいいなって思ってます」と、会場内でしか見ることのできない展示物の存在に触れ、悪と戦うヒーローの世界観に入り込むかのような体験ができることを挙げていた。
鹿児島会場だけの見どころとして、いよいよテレビの放送がクライマックスを迎える時期に来ている『仮面ライダーガッチャード』の立像展示や、変身ベルト、ライドケミートレカ、ホッパー1、スケボーズをはじめとする愛らしい「ケミー」たちの存在も重要といえる。松本は「マジェードと、さっき会ってきました(笑)。私自身、マジェードのことが大好きなので、ぜひファンのみなさんに見ていただきたいです」と、りんねが変身する仮面ライダーマジェードの立像展示も鹿児島会場が初なので、ぜひたくさんの方々に見てほしいと語った。
50年以上の歴史を持つ仮面ライダーシリーズの中で、共に生きたライダーは? という問いについては「『仮面ライダーオーズ/〇〇〇』(2010年)です。私が初めて見たヒーローが「オーズ」で、ヒーローってカッコいいなあ、という憧れの気持ちを持ったからこそ、いま仮面ライダーになることができたんじゃないかと思っています。オーズはいつまでも心の支えです。兄といっしょに楽しんでいましたが、気づいたら兄よりもハマってしまったくらい(笑)。仮面ライダーオーズ、『仮面ライダーフォーゼ』(2011年)『仮面ライダーウィザード』(2013年)『仮面ライダー鎧武』(2014年)など、これまでたくさんの仮面ライダーと出会ってきました」と、幼少期に兄妹で楽しく見ていた仮面ライダーシリーズ各作品の名前を挙げ、懐かしそうにほほえんだ。
いつか仮面ライダーになれたら……という松本の願いは、仮面ライダーマジェードになることで見事叶った。今では一番好きな仮面ライダーといえばマジェード、という松本は「マジェード=りんねの言葉や行動に、心を動かされることが多く、刺激を与えてもらっています。りんねを演じることで、いろいろ勉強になることがたくさんあります。彼女の存在が私の心の支えになっています」と、りんねを演じることでさまざまな経験や気づきが得られることを明かし、ひときわ目を輝かせた。
セレモニーの最後、鹿児島の仮面ライダーファンに向かってメッセージを! とリクエストされた松本は「大好きな鹿児島に、大好きな仮面ライダーとして帰ってくることができて、ほんとうにうれしいです。これからも一生懸命頑張りますので、どうぞよろしくお願いします!」とさわやかに語り、あたたかな人と人とのつながりが今もなお残る鹿児島に「凱旋」を果たした喜びと、これからさらに飛躍しようという意気込みを見せた。