お笑い芸人・劇団ひとりに密着する日本テレビのドキュメンタリー番組『ひとりの一生涯』が、きょう4日(24:59~)に放送。同時に、Huluでは特別映像を盛り込んだ完全版を独占配信する。
以前、雑誌の取材に「人生に必要なのは刺激と発見」と答えていた劇団ひとりが、この番組で、“死ぬまでにやりたいこと”に本気でチャレンジ。刺激と発見に満ちたその一部始終をドキュメンタリーで届ける。
今回の第1弾では、劇団ひとりがずっとやりたかったことの中から、「ポータレッジ」「裸で無人島生活」「ボクシングで勝利」という3つに挑む。それぞれのチャレンジ後、劇団ひとりがコメントした。
「ポータレッジ」
崖をよじ登るだけ、なんて甘く考えてました。改めて見てるのとやるのとでは、えらい差で。かなり危険なロケだったのは間違いなくて、文字通り、生死の狭間、踏み外せば大事故になりかねない環境の中で崖にしがみつきました。
帰ってから、写真を奥さんに見せたら、「なんでこんなことやるの?」と言われましたし、しかもそれが、自らやりたいと企画したのを知って驚きを通り越して呆れてました。怖かったですね。でも、途中から恐怖のあまりアドレナリンが出てきたのか怖くないんです。けど頂上付近で安心して、ふと我に返ると恐怖で足が震えました。
30年以上芸能界でやらしてもらい、最近は落ちついたポジションになってきたと思っていたので、こんなに刺激的なことができたのは嬉しかったですね。
「裸で無人島生活」
無人島でサバイバルというのはずっと憧れを持っていたんですけど、これも見るのとやるのじゃ大違いというか、全然うまくやれないし、楽しくなかったですね(笑) もうちょっとサバイバル生活は楽しいもんだと思っていました。
ワクワクドキドキが連続する冒険みたいな感じだと思っていたんですが、実際は辛いことばっかり。
特に寒さと虫です。中々画面では伝わらなく残念ですが。虫がとにかく多く、痒くて、不快でした。
もうちょっと無人島って爽快なイメージもあったんですね。南国に浮かぶ、ヤシの木とか生えてて、日差しの下でココナッツを飲むような。けど実際は気温も低く、フルーツもなければ派手な色をした鳥も飛んでない、足の長い気持ち悪い虫だとか地味なものがずっとストレスになっていました。
無人島の番組とかあると思うんですけど、素人がたった1人でやると、こんなもんしかできないという反面教師にはなれたかと思います。いかにサバイバル生活が難しいことなのかというのは伝わるんじゃないかと思いますね。
「ボクシングで勝利」
間違いなく、人生の汚点になりましたね。今回の企画で一番見られたくないものかもしれません。しばらく本当に立ち直れないというか、心身ともにボコボコにされたというか。四、五日は仕事も調子が悪く、子供達と遊んでいてもうまく笑えない時期が続きました(笑)
すべては自分が望んで始めた事ですし、自業自得の結果ですが、やはり辛いものは辛い。けど、自分が一番見て欲しくないというものは、もしかしたら、皆さんが一番見たい場面なのかもしれないと言い聞かせて納得させています。
中学校の時に1年だけボクシングをやっていたので、それが中途半端な形で終わったので、形にしたいって思ったんですけどね。思い出は思い出のままでいいんだなと痛感しました。せっかくの色鮮やかだった青春の思い出がひび割れたモノクロに変わってしまいました。せめて皆さん笑ってもらえたら幸いです。
【編集部MEMO】
劇団ひとりは今回の番組について、「自分の人生のやりたいことリストの少なくとも3つは消せたと思いますので満足です。まだそのリストには色々あるので楽しみに待っていてください。なんせ死ぬまで密着してくれるということですが、今回の密着を見てもらえれば、本当にいつか死ぬかもしれない、そう感じてもらえると思います。まぁ、僕もそれで人生が終わるんだったら芸人として満足です」とコメントしている。