俳優の高橋文哉が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『伝説の頭(ヘッド) 翔』(19日スタート 毎週金曜23:15~※一部地域除く)の劇中に登場するアイドルグループ「古くさい街角のスケ番ズ(通称:街スケ)」が、つんく♂楽曲でデビューすることが2日に明らかになった。
■『伝説の頭 翔』、高橋文哉主演で実写化
『クロサギ』や『正直不動産』など、多くの実写化漫画の原案で知られる夏原武氏の原作デビュー作として、2003年~2005年にコミック雑誌「週刊少年マガジン」(講談社)にて連載され人気を博した『伝説の頭(ヘッド) 翔』が満を持して初実写化。主演の高橋文哉が、1000人を超えるヤンキーたちを従える不良チーム「グランドクロス」を束ねる伝説の頭・伊集院翔と、クラスでもまったく存在感がなく、スクールカースト最下層の万年パシリ・山田達人という最強と最弱の二人を、一人二役で演じる。
そんな高橋扮するアイドルオタクのいじめられっ子・達人が命を懸けて激推しするアイドル「古くさい街角のスケ番ズ(通称:街スケ)」のエース・彩姐(あやねぇ)こと藤谷彩は関水渚が演じる。ライブで発する「テメーら! 全員ブッ潰してやんよぉ!」「触んじゃねー、このシャバ憎がぁ!!」といった挑発的なセリフに注目だ。このほど「街スケ」のほかメンバーとして森香澄、志田こはく、吉田伶香が出演することが発表された。
■令和のあざと女王・森香澄が25歳のスケ番アイドルに
森といえば、テレビ東京のアナウンサーとして活躍後、2023年に退社。その後は、ドラマ『たとえあなたを忘れても』(朝日放送テレビ・テレビ朝日系列) などでの女優業や、『森香澄の全部嘘テレビ』(テレビ朝日系)ほかでのバラエティなど、多岐にわたって活動している。今回は街スケのリーダー兼マネージャー・辻沢京子(キョーコ先輩)を、“令和のあざと女王”のキャラを漂わせて好演。街スケのスケ番風の出で立ちはあくまでもコンセプトで、ドスを効かせる激しいステージを降りれば、スタッフにペコペコ。第1話では、そんな二面性の魅力をまとい、泣く子も黙る不良チーム・グランドクロスのメンバーにあるお願いごとをする。
一方、メンバー・難波史帆(シッホー)役の志田は、2022年『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』(テレビ朝日系)のヒロイン・鬼頭はるか/オニシスター役で連続テレビドラマ初出演を務めた注目株。「耳の穴から指突っ込んで奥歯ガタガタ言わせたろか!?」といった啖呵を切る史帆を体当たりで演じ切る。グランドクロスメンバーでチーム一のお調子者・丸川敦役の駒木根葵汰とは『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で共演済み。スーパー戦隊とは真逆の“ヤンキー作品”で、再共演のふたりがどのような化学反応を見せてくれるのか。
さらに、メンバーの外町小百合(サユリツン)に扮するのは主演映画『オカムロさん』や『こわれること いきること』、ドラマ『君には届かない。』(TBS系)、『初恋ハラスメント~私の恋がこんなに地獄なワケがない~』(中京テレビ系)などに主点する新鋭女優・吉田。舌打ちしながらの「吐いたツバ飲まんとけよ!」といった昭和ヤンキー定番のキメ台詞を、多くの読者を魅了するグラビアでも培った表現力で、すごみを効かせて体現する。
■古くさい街角のスケ番ズが、劇中を飛び出しデビュー決定
そんな古くさい街角のスケ番ズが、劇中を飛び出し、デビューすることが決定した。サウンドプロデュースを担当するのはつんく♂。1992年にロックバンド・シャ乱Qとしてデビュー以降、モーニング娘。のプロデューサーとして数々のヒット曲を生み出し、一時代を築き上げた後、アンジュルム、Juice=Juiceほか「ハロー! プロジェクト」のプロデューサーとしても名を馳せた。つんく♂は、初めて今回のプロジェクトの内容を聞いた感想を「『おもしれぇ。やってやろうじゃねえか! バッキャロ〜!』ってのが第一印象でございます」と回想。生まれた楽曲は「バッキャロー! LOVE」。街スケのコンセプトにふさわしい、スケ番の切ない恋を歌ったポップでキャッチーなラブソングとなっている。つんく♂は「関水さんのセリフ部分にも、ご注目ください!」とアピール。「バッキャロー! LOVE」は、劇中でも街スケメンバーが披露する。
■つんく♂コメント
え? 昨今、昭和の不良ものやスケバンものがヒットしてる流れがあるのは承知してますが、「まさか、ここにきて,もうひと攻め(もしくは、もうひとカチコミ)しようって? おもしれぇ。やってやろうじゃねえか! バッキャロ〜!」ってのが第一印象でございます。
「四人組のスケバンの女の子たちが歌うんで夜露◯苦」ってな具合で番組の資料を受け取りました。「で、どんな歌声ですか?」と質問すると「あ、やっぱ声資料とかいるんですね。すぐ精査します」との回答。「おー、まじすか?!」。とはいえ、お仕事の依頼頂いたのも結構ギリで、資料を待ってる時間も無く、早速、作曲に取り掛かり始めました。正直「得意分野ですし、朝飯前っしょ」と、気軽な気分でいたんですが、いざ始めると、「あれ? これ、実はちょっとむずいぞ。そこらにありふれててもダメだし、単にレトロ焼き直しでもダメ。。。うわ、まいった! 相当善処しないと速やかに対処出来ない」そう思ってしまいました。正直、三回書き換えました。その頃に声資料も届き、声の個性が歌詞や予想してた割り振りにもハマり、「お! これならいける!」と、夜露○苦上等、納品させていただきました。
思えば出来上がった頃、四人の衣装を着たスナップを見せていただきました。「気合い入ってるにも程がある!(笑)」。おそらく当時のスケバンや不良のリアルなんて全く知らない世代(きっと親がその頃の世代かも)だろうけど、めちゃ雰囲気出てました。がんばってるねぇ〜! ドラマが始まるのが楽しみです! あ、みんなのレコーディングの仕上がりもめちゃ良い感じですが、関水さんのセリフ部分にも、ご注目ください! 押忍!
【編集部MEMO】
『伝説の頭(ヘッド) 翔』にはそのほか、翔の彼女で、レディース「紅」の現総長として君臨する綾小路直子役で井桁弘恵、「グランドクロス」の副長で翔の右腕・大門伝介役で菅生新樹、女性に惚れっぽい性格の「グランドクロス」親衛隊長・桜井亮太役で中川大輔、「グランドクロス」メンバーでチーム一のお調子者・丸川敦役で駒木根葵汰、学業にも秀でており、チーム内随一の知性派である特攻隊長・黒田剛志で田中偉登、「グランドクロス」メンバーの亀井礼音役で簡秀吉、小見田信造役で石山順征、塚尾貞治役で三浦獠太の出演が発表されている。