元プロ野球選手で野球解説者の赤星憲広氏が21日、YouTubeチャンネル「ytv阪神応援チャンネル『トラトラタイガース』」で公開された動画「【赤星が語る】苦しんだ交流戦を終えて。」に登場。開幕前の阪神に抱いていた“一番の懸念”について語った。

赤星憲広氏

“アレンパ”につながっていくポイントとは

動画公開日翌日の22日時点で33勝31敗4分で、セ・リーグ2位だった阪神。首位の広島とは2.5ゲーム差で、2年連続のリーグ優勝も十分狙える位置にいるが、赤星氏は「タイガースはレギュラー陣以外のメンバーがどこまで活躍できるか。これができるかできないかで、間違いなく“アレンパ”(アレの連覇)につながっていくと思います」と持論を述べる。

続けて、「ただ僕が一番懸念してたのは正直、去年、日本一になりました。ただ、レギュラーと控えメンバーの差がちょっとあるなと思ってたんですよ」と、レギュラーと控え選手の差に言及し、「実際、近本選手はケガで離脱した時に、チームがこう(下降線に)なったじゃないですか」と、昨年の近本光司離脱時の苦戦を振り返った。

その上で、赤星氏は「ただ、今年は大山(悠輔)選手が抜けた後、渡邉(諒)選手だったり糸原(健斗)選手だったり原口(文仁)選手がある程度結果を残してるんじゃないかなと思いますし、正直、今のスタメンで出てるメンバーの中でも高いほうに位置してるからね、渡邉選手なんかは。普通に主力で出てるメンバーより打率が良かったりしてますし」と、今シーズンの阪神打線に対する自身の印象も告白。そして、「そういうところのチーム力が、今年は試される1年になるかなというふうには思ってるので」と話し、この話題を締めくくっていた。

【編集部MEMO】
「ytv阪神応援チャンネル『トラトラタイガース』」は、読売テレビで20年以上にわたり放送されていた阪神タイガース応援番組『週刊トラトラタイガース』が、YouTubeチャンネルとして復活したもの。オープン戦から阪神の試合のハイライトなどを中心に配信している。動画には、赤星憲広氏や鳥谷敬氏ら阪神OBのレジェンドも登場し、シーズン中の阪神についての解説だけでなく、現役時代の秘話も語っている。