松下優也「聴く人によって聴こえ方が変わる曲にしたかった」新曲「Paradox」制作裏話を語る
山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。6月18日(火)の放送では、ソロアーティストで俳優の松下優也(まつした・ゆうや)さんが登場。業界を目指すことになったきっかけや、今後の展望を語りました。

(左から)パーソナリティの山崎怜奈、松下優也さん

◆幼少期は“目立ちたがり屋”

2008年にソロアーティストとしてデビューして以降、舞台やミュージカル、俳優など数々の分野で活躍する松下さん。まずはれなちが、この業界を目指したきっかけを伺うと「小学生の頃から歌が好きでダンスも習いたいなと思っていたので、歌とダンスが習えるスクールに通い始めたのがきっかけです」と明かします。

また、当時はダンススクールがそこまで普及していなかったため、周りからはよく注目されていたと言い「『ちょっと何か踊ってよ』って言われることもあったけど、僕自身が目立ちたがり屋だったから、その性格と自分がやりたかった歌・ダンスがどんぴしゃにハマった感じがしました」と振り返ります。

◆“同じ役”で10年ぶりに出演!

そんな松下さんは、今年9月から移民問題の現実を描いたブロードウェイミュージカル「IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ」にアフリカ系アメリカ人・ベニー役で出演予定。本作は10年前の2014年に日本で初演されましたが、実は松下さんは、ここでも同じベニー役で出演しています。

本作について、「古典的なミュージカルとは少し違って、ラテンやヒップホップなどの文化が強く出ているので、カルチャーや音楽に対する理解度がないと表現するのが難しい作品かなと思います」と言及。また、松下さん演じるベニーは陽気なキャラクターだそうで「演じている最中は、松下さん自身も明るくなったりしますか?」と尋ねると、松下さんは「めちゃくちゃあります。(自分自身は役柄に)引っ張られているとは思っていないけど、周りの人たちにむちゃくちゃ言われます(笑)」と明かします。

◆日本語だからできること

松下さんはアーティストとしても精力的に活動しており、5月31日(金)に配信リリースしたシングル「Ride It」に続き、6月21日(金)に新曲「Paradox」を配信リリース。同曲は、トラックメイカーのSeiho(セイホー)さんと初めてタッグを組んだ作品で「聴く人によって聴こえ方が変わる曲にしたかったので、聴くタイミングによっては失恋ソングにも聴こえるし、ポジティブにも受け取れる曲です」と手応えを語ります。

さらに「Ride It」を手掛けたトラックメイカー・ESME MORI(エズミ・モリ)さんからは良い刺激を受けたそうで、「これまでの自分の曲って、R&Bやヒップホップというわりとコアな曲が多かったんですね。だから(今回の曲は)“J-POPにうまく落とし込んでいきたい”という思いがあったなかで、ESMEさんはまさにそれを体現されている作家さんだなと思っていたので、今回の楽曲制作で“新しい自分を引き出せてもらえた”と感じています」と声を大にします。

また近年、SNS上でも多くの歌い手が台頭するなかで“自身の活動の意味”を考え直したと言い、そこで出した答えは“母国語を活かした表現方法”でした。「自分は日本語が母国語だから、それは自分の強みなはずで、例えば、ブロードウェイの作品を日本でおこなうときに、音源だけで聴くと、やっぱり英語バージョンのほうがいい。でも“日本語でも同じくらい感動させることができるよな”と思って、ここ数年は取り組んでいます」と力を込めていました。

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<番組概要>

番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。

放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55

パーソナリティ:山崎怜奈

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/