イカロス出版は、鉄道旅の魅力を伝える雑誌「旅と鉄道」編集部が手がけた『旅鉄車両ファイル011 国鉄DE10形ディーゼル機関車』(B5判176ページ、2,970円)を発売したと発表した。

  • 図面や説明図、写真を交えてDE10形の技術面を解説

1966年に登場したディーゼル機関車DE10形は、本線・ローカル線・貨物駅や車両基地での入換作業など、あらゆる路線で使用できる万能機として開発された。電気機関車・ディーゼル機関車の中で最も多い708両が製造され、国鉄分割民営化の際、単一形式としては唯一、JR7社すべてに継承された。近年は老朽化や機関車牽引列車の廃止、後継機となるDD200形の登場などにより、数が減少している。

『旅鉄車両ファイル011 国鉄DE10形ディーゼル機関車』は、蒸気機関車の置換えを可能にした複雑なメカニズムを持つDE10形の技術面に焦点を当て、他のディーゼル機関車にはない独特の技術を解説する。JR東日本郡山総合車両センターで撮影したDE10形1649号機を取材し、外観、運転室、台車、機器室など詳細な写真も掲載している。

  • 郡山総合車両センターで取材したDE10形1649号機を豊富な写真で掲載

  • 『旅鉄車両ファイル011 国鉄DE10形ディーゼル機関車』表紙

製造年次ごとの仕様変更点、JR化後に登場したカラーバリエーション、さらにはDE11形、DE15形、民鉄の自社発注車といった関連形式についても掲載している。