マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏が5月28日、YouTubeチャンネル『パワプロ・プロスピ公式チャンネル』で公開された動画「パ・リーグを託した! イチローが監督・コーチから選出! 2024TSイチローセレクション選手発表パ・リーグ編 【プロスピA】」に登場。首位打者争いで唯一「嫌だな」と感じていた、日本人の右バッターについて語った。

イチロー氏

堀幸一氏のバッティングに影響を与えた人物も考察

『プロ野球スピリッツA』の「イチローセレクション」として、現役選手・監督・コーチの中から各球団一人ずつ選出したイチロー氏。ロッテで名前を挙げたのが、堀幸一氏だった。

海星高等学校から、1987年ドラフトに3位で入団した堀氏。プロ通算21年で打率.269、1827安打、183本塁打、810打点、133盗塁という成績を残し、2005年には二塁手部門でベストナインを獲得。現在はロッテの2軍打撃コーチを務めている。

堀氏について、イチロー氏は「堀さんは右バッターの日本人で『嫌だな』、首位打者を見据えた時に『この人嫌だな』って思った。日本人では唯一じゃないですか」と告白。

さらに、「95年にフランコが来たんですよ。フランコの影響を受けて、アプローチがすごく良くなったんだよね」と続け、「センターから右中間にすごくいい打球を飛ばす。フランコはそのスタイルなんですよ。それで必ず1本打つ。すごくいやらしいバッターで」と、MLB、韓国リーグでも活躍したことで知られるフリオ・フランコ氏が堀氏に良い影響を与えたことを語った。

このエピソードに、チャンネルスタッフが「同じチームではなくロッテで『あ、変わったな』とか、それがまたフランコの影響でってところまでのイチローさんの観察眼といいますか。そういうのって気づく……?」と驚きを表現すると、イチロー氏はうなずきながら、「ボールの内側をキレイに入っていくんだよね」「流しじゃない。しっかり右方向に叩ける、乗っけられる」「あれはびっくりしたね。嫌だった」「嫌な場面で堀さん来ると、やっぱり点が入りそうな雰囲気あったもんね」と証言していた。

【編集部MEMO】
モバイルゲーム『プロ野球スピリッツA』で5月30日から開始した「イチローセレクション」では、イチロー氏がセ・パ12球団から一名ずつ選出した12名が登場。現役のプロ野球監督やコーチらが選ばれた。また、選出理由を語った貴重なインタビュー動画も公開中。イチロー氏が日本人打者で脅威と感じていた右バッターの存在、埼玉西武ライオンズの松井稼頭央監督と塁上で交わしたエピソードなどをイチロー氏ならではの言葉で語っている。