国立科学博物館(科博)は、7月13日から10月14日まで、昆虫をテーマとした特別展「昆虫 MANIAC」を開催する。
昆虫は、地球上で報告されている生物種の半数以上となる、約100万種を占める最大の生物群。ほとんどは体長1センチにも満たない小さな生物だが、体のつくりから行動、能力にいたるまで、多様性に富んでいる。世界にはまだ見ぬ昆虫も無数に存在し、身近な環境にすら将来の新種や新発見が眠っている。
同展は、科博の研究者のマニアックな視点と、研究者がセレクトしたマニアックな昆虫標本、最新の昆虫研究を織り交ぜながら、「ムシ」たちの驚きの多様性の世界に迫るもの。
会場には、体長約2メートルのマニアックなムシの巨大模型も登場する。研究者が細部までこだわって監修したのは、下あごでアカムシを捕らえる瞬間を再現したギンヤンマのヤゴや、体を変形させて産卵する様子を再現したエゾオナガバチなど、5体。今にも動き出しそうなマニアックなムシたちは必見だ。
見どころのひとつが、妖怪のような姿の「バイオリンカマキリ」や、パンダでもアリでもないハチ「パンダアリ」などのマニアックなムシたち。10cmを超える巨大なカブトムシや、1ミリにも満たない微小なハチまで、多様なムシたちが集合する。
特別展「昆虫 MANIAC」は、7月13日から国立科学博物館で開催。入場料は一般・大学生が2,100円、小・中・高校生は600円。