ワタナベエンターテインメント主催の大学お笑い日本一を決める「笑学祭2024」の決勝戦が10日、都内で行われ、鯖のTシャツの貫洞伊織と大矢東吾がグランプリに選ばれた。

  • 大学お笑い日本一を決める「笑学祭2024」でグランプリを獲得した鯖のTシャツの貫洞伊織(左)と大矢東吾

「笑学祭」は、今年から始動した大規模オーディション「ワタナベ次世代プロジェクトLIVE!」の第1弾として始動した大学生のお笑いNo.1を決めるお笑いコンテスト。サークル所属の有無に限らず、現役の大学生(大学院生・短大生・専門学生、休学中も出場可)であれば全国からエントリーすることができ、特典として優勝者には賞金30万円が贈られるほか、同月に開催するワタナベお笑いNo.1決定戦にエキシビション出演できる権利も与えられる。

530組がエントリーした今大会の予選は5月からスタートし、準決勝に26組が駒を進め、その中から10組のファイナリストを選出。決勝戦が行われたこの日は10組がFirst Roundに臨み、上位3組のミックストマトジュース、鯖のTシャツ、乙女ブレンドがFinal Roundで最後の戦いを繰り広げ、専修大学4年生の貫洞伊織と早稲田大学4年生の大矢東吾がコンビを組んだ鯖のTシャツがグランプリの座を射止めた。

今大会で初めてお笑いコンテストの決勝ラウンドに駒を進めた鯖のTシャツ。コンビ名を呼ばれて思わず喜びを爆発させ、大矢は「2本目(Final Round)をやる前に(相方の貫洞が)舟ぐらいのカレーを食いだして、これは行けたかな? と思いました。決勝に来るのも初めてだったのでうれしかったです」と笑顔。優勝賞金30万円を手にして「賞金は現実的に割ることを考えていたので、賞金をずっと15万円と呼んでいました。アルバイトが出来なかったのでこれはマジででかいですね」と語った。

同大会を優勝したことでプロへの道も開かれるが、それについては神妙な面持ちで「まだ分からないですけど、明日第一志望の最終面接があります」と現在就職活動中ということで決めかねているといい、「就職してもお笑いは続けていきたいと思います」と話すにとどめていた。

そんな鯖のTシャツの2人に対して、審査員を務めたお笑いトリオ・ハナコの秋山寛は「大変面白いネタをたくさん見ることができましたが、中でも鯖のTシャツが1番気持ちの良い拍手笑いが起きていて、1番気持ち良く笑えました。優勝おめでとうございます」と祝福。秋山と同じく審査員の星野光樹(Gパンパンダ)も「コント師的にこの舞台は広くてどう使おうかとなりますが、鯖のTシャツの2本目はふんだんに使っていて、まだ最後にそんな動きが残っているのかと心打たれました」とステージ上での動きを絶賛していた。