スーパー戦隊シリーズ『王様戦隊キングオージャー』(テレビ朝日系)でヒメノ・ラン/カマキリオージャー役を演じ、注目を集めた俳優でモデルの村上愛花が5月29日、1st写真集『愛でる愛花』(2,970円 A4変形・92ページ 講談社)を発売した。今回、同作の発売当日に行われた発売記念会見直後の村上にインタビューし、写真集発売が決まった時の感想や、見どころについて話を聞いた。

  • 村上愛花

    村上愛花 撮影:杉山慶五

『ViVi』の企画と制作に絶対的な信頼感

――発売記念会見はいかがでしたか。

『キングオージャー』のみんなと記者会見する時は緊張しなかったのですが、今回は一人だったから、うまく話せるかな……という心配がありました。

――写真集の会見ということで、質問内容も違いますもんね。

「写真集に点数をつけるなら?」と聞かれて、この質問聞いたことある! その質問に私が答えてる! と思いました(笑)。

――自分がその質問をされる時が来るとは、と(笑)。こんなふうに答えようと準備もされていたんですか?

考えすぎると緊張してしまうので、あまり考えすぎないようにして、自分らしく、作り込まずに話しました。

  • 村上愛花

――会見後、たくさんの記事が出ていましたが、村上さんのありのままの言葉が活字になったわけですね。改めて、写真集の発売が決まった時の感想を教えてください。

まさか自分が写真集を出せると思っていなかったので、素直にうれしかったです。しかも、『ViVi』の企画と制作。絶対にかわいいにちがいない! という絶対的な信頼感がありました。事務所の方からお話を聞いて、すぐに「やりたいです!」と返事をして、まだ決まったわけじゃないのに、一人で浮かれていました(笑)。

裏テーマに感動

――どんな写真集になるか具体的なイメージも広がっていく感じですか?

『ViVi』だからかわいいのは間違いないけど、具体的にどんな写真集になるかは全く想像がつかなかったです。(出来上がった写真集を見ながらしみじみと)一冊にこんなにも『ViVi』の良さが詰まってるのは、本当にすごいことだなと思います。実は、私も写真集が完成してから初めて聞いたんですけど、私の芸能活動のスタートになった『ViVi』専属モデルオーディションから、今に至るまでの軌跡を感じられるものにしたいという裏テーマもあったらしくて。

写真集をめくっていくと、春に上京して一人暮らしを始めた私が、ちょっとずつファッションにも挑戦したり、二十歳になってみんなでお酒を飲んだりして、最後はかわいらしいプリンセスになるんです。そんな裏テーマが用意されていたと知って、ちょっと泣きそうになりました(笑)。愛がこもってます!

  • 村上愛花

――それは感動してしまいます……。『ViVi』からの贈り物ですね。撮影についてもお話を聞かせてください。ファッション誌の撮影と写真集の撮影はやはり違うものですか?

ファッション誌の撮影は、お洋服を見せるためのテーマがあるんですけど、写真集はそのテーマがなくて、自分の見せたいものを出せるということで、一番最初に撮影した時は戸惑いました。でも、撮影したカットを確認してる時に、みんなの反応もすごく良くて。自分がかわいいと思うものを表現して、『ViVi』のかわいい世界観が一カット目から出ていたので、『ViVi』のかわいいがここにある! という手応えを感じることができました。

それから段々と慣れてきて、衣装やメイクが変わるごとに、こんなふうな表情を見せたいという遊び心も出てきながら、皆さんに楽しんでもらえるような一冊にしたいという思いで撮影していました。

――いわゆるグラビアの写真集とは違った内容になっているわけですね。

『ViVi』の世界観が好きな人にとっては最高の一冊だと思います。『ViVi』からいろんな方が写真集を出されていますが、その人の魅力を引き出してくれるような、今の流行やかわいいを全部取り入れた、より親近感のあるモードファッションだったり、『ViVi』にしか作れないかわいさがあると私は思っていて。もしかすると、馴染みのない方にとってはすごく派手に思うカットもあるかもしれないんですけど、そんな作り込まれた世界観を堪能してほしいです。

  • 村上愛花

すっぴん初披露「写真集だからこそ」

――写真集だからこそ新たな自分を出せたと思うカットはありますか?

全くメイクをしていないすっぴんを初めて出しました。洗顔するシーンを撮ったあとに、何にもメイクしないカットも撮影したのですが、すっぴんの需要ってどこにあるのかな? と思っていたので、今まで出したことがなくて(笑)。だから、まさにありのままの自分を出しているすっぴんカットは、写真集だからこそだと思います!

――村上さんのすっぴんカットに興味がある人はたくさんいるはずです! 続いて、「これは我ながらかわいい!」というカットを挙げるなら?

やっぱりプリンセスのカットかな。裏表紙にもなってるんですけど、聖子ちゃんカットっぽい髪型で、アイドルを卒業しました感があるこのカットは、かわいい! ってなります(笑)。なんとも言えない表情で、ワンちゃんと一緒にいる不思議な世界観も、かわいいなと思いますね。先ほどの会見の時に、「今度どういう役をやっていきたいですか?」という質問があったんですけど、「ちょっとミステリアスな存在を演じてみたいです」と答えたんです。それも写真集のこのカットを見て、ちょっと薄暗い雰囲気のなかで撮る作品に出てみたいと思ったからなんです。

  • 村上愛花

――写真集から演じたい役のイメージがわくこともあるものなのですね。では最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。

『愛でる愛花』というタイトルになっているみたいに、ありのままの姿や、仕事をしている姿、私の全てが詰まっている写真集を皆さんに愛でてほしい。そして、この写真集を愛でてくれる皆さんを、私も愛でたい。愛の交換です(笑)。

――推しとファンの愛の交換。パンチラインですね(笑)。

私が推しとか本当に大丈夫!? と思うんですけど、そんなふうに言ってくれる人を大事にしたい。もっともっと好きになります、私が皆さんのことを(笑)。

■プロフィール
村上愛花(むらかみ えりか)
2018年、「ViVi専属モデルオーディション」にてグランプリを獲得し、ファッション誌『ViVi』の専属モデルに加入。2021年、ABEMAオリジナルドラマ『ブラックシンデレラ』で女優デビューを果たす。2023年、スーパー戦隊シリーズ『王様戦隊キングオージャー』(テレビ朝日系)でヒメノ・ラン/カマキリオージャー役を演じ、注目を集めた。