元プロ野球選手で野球解説者の江川卓氏が3日、YouTubeチャンネル『江川卓のたかされ』で公開された動画「【交流戦】新庄監督の采配について! 広島・小園の4番をどう見る? ソフトバンクは思ったより〇〇!?」に出演。日本ハム・新庄剛志監督が山崎福也を6番起用した理由を分析した。
8番を打つなら6番を
5月28日からの3連戦で、29日は2-8、30日は0-6と阪神相手に勝利を収めた日本ハム(3連戦初戦の28日は中止)。とくに30日は、バッティングがいいことで知られる投手の山崎福也が「6番・投手」で登場し、先制タイムリーを放ったことが大きな話題となった。
この采配について、江川氏は「新庄さんは野球の基本的な形はすごくノーマルなんですよ」としたうえで、「ただ、マスコミに対してのアピールがすごく上手な人なので」と分析。「9番じゃなくて8番のケースもあるけど、『8番を打つなら6番を、バッティングがいいなら打たせてもいいだろう』って発想になるのは、あながちないわけではない」と、新庄監督なら十分あり得る起用だと言い、「3番、4番打たせるってなると、野手が怒るでしょうからね」とも語った。
その後も「5番打たせたらちょっと問題起きたかなあって。野手のほうで『なんだよ、俺たち専門でやってんのに5番打たせるのかよ』ってなる。だから、いいところじゃないですか、6番は非常に」「6番なら、ずっと新庄さんの野球やってる選手たちは不思議に思わないんじゃないですかね」などと述べ、野手の気持ちにもうまく配慮していると解説していた。
【編集部MEMO】
プロ生活9年で通算135勝、MVP1回、最多勝2回、最優秀防御率1回など華々しい実績を持つ江川卓氏。「自身の経験を元に『野球をもっと好きになる・理解が深まる』コンテンツをすべての野球ファンの皆様に向けて発信」することをテーマにしたYouTubeチャンネル『江川卓のたかされ』では、球界のニュースや自身にまつわる秘話について語った動画のほか、ゲストを招いた動画も配信。掛布雅之氏や松坂大輔氏とのコラボ動画が100万回再生を超えるなど、注目を集めている。