日本を代表するアニメーションスタジオ「スタジオジブリ」は1985年の設立以来、宮崎駿や高畑勲をはじめとする名監督のもと、数々の名作アニメ映画を世に送り出しています。

このスタジオジブリの作品は「ジブリ映画」とも呼ばれ、世代を超えて多くの人から愛されており、最新作の『君たちはどう生きるか』は、アメリカの第96回アカデミー賞・長編アニメ映画賞を受賞するなど、日本だけでなく国際的にも高く評価されています。

日本の映画界、アニメ界を代表する作品も多い「ジブリ映画」ですが、スタジオ設立以来、常に良質なアニメ映画を作り続けているだけに、世代によって好きな作品が分かれる可能性があります。

そこで今回、マイナビニュース会員の男女309名を対象にアンケート調査を実施し、スタジオジブリ作品の中で最も好きな作品について聞いてみました。

ジブリ映画の人気ランキング

マイナビニュース会員の好きなスタジオジブリ作品についてのアンケート結果は、このようになりました。

1位『天空の城ラピュタ』(18.2%)
2位『となりのトトロ』(16.4%)
3位『風の谷のナウシカ』(12.1%)
4位『千と千尋の神隠し』(11.8%)
5位『魔女の宅急便』(10.0%)
6位『火垂るの墓』(6.1%)
7位『もののけ姫』(5.0%)
8位『紅の豚』(4.3%)
9位『崖の上のポニョ』(2.5%)
10位『耳をすませば』(2.1%)
11位『ハウルの動く城』(1.8%)
12位『借りぐらしのアリエッティ』(1.4%)
13位『おもひでぽろぽろ』(1.1%)
14位『平成狸合戦ぽんぽこ』(0.7%)
14位『猫の恩返し』(0.7%)
14位『ゲド戦記』(0.7%)
14位『君たちはどう生きるか』(0.7%)
18位『風立ちぬ』(0.4%)
18位『思い出のマーニー』(0.4%)
18位『On Your Mark』(0.4%)
18位『アーヤと魔女』(0.4%)

人気投票で選ばれた上位ジブリ映画のキャスト・あらすじ

ここからはランクインした作品のキャストやあらすじを紹介していきます。

天空の城ラピュタ

あらすじ

見習い機械工の少年・パズーは、空から降ってきた不思議な少女・シータと出会う。謎の鉱石「飛行石」を身につけるシータは、ラピュタの王族の血を引いていた。ムスカ大佐率いる政府の特務機関に追われていたシータは、空中海賊のドーラやパズーに助けられながら、天空に浮かぶラピュタを目指す。

出演:/田中真弓、横沢啓子、初井言榮、寺田農、常田富士男、永井一郎
原作・監督・脚本/宮崎駿
公開年/1986年

おすすめする理由・見どころ

・「壮大な世界観やストーリー展開がとてもワクワクして興奮したから」(40歳男性)
・「ジブリ作品の中で一番ワクワクします」(56歳女性)
・「強くまっすぐなパズーが出会う人々との絆やストーリーがおもしろく、ロボットの純粋さや自然にもひかれます」(23歳女性)
・「ジブリではラピュタが一番印象に残っています。バルスが思い出に残っています」(33歳男性)
・「とてもテンポがよくて、キャラクターにも好感が持てた。ストーリーもおもしろかった」(51歳女性)
・「冒険活劇アニメ映画の金字塔だから」(49歳男性)
・「パズーとシータの2人のつながりが好きです」(40歳女性)
・「最初から最後まで目が離せないストーリー展開で、とてもおもしろいから」(48歳男性)
・「何度見ても感動するから。特にエンドロールの曲とともに」(44歳男性)
・「架空の世界の壮大な物語で引き込まれる。エンディングも、ものすごく心に残る歌が好き」(46歳男性)
・「スケール感が大きく好きな映画」(61歳男性)
・「何度見てもおもしろい。ストーリーが一番好きな作品です」(65歳男性)
・「冒険活劇のすべてが詰まっている大作だと思います。これぞ映画、これぞアニメです。キャラはもちろん、ストーリー展開も秀逸で、いつ見ても何回見てもグイグイ惹き込まれます」(52歳男性)

となりのトトロ

あらすじ

母親の病気のため、父親と一緒に自然豊かな田舎の家に引っ越してきた小学生のサツキと4歳のメイ。姉妹は「トトロ」という不思議な生き物と出会い、夜の森や雨の降るバス停で、とても不思議な体験をする。宮崎駿監督が原作・脚本・監督を務め、公開から四半世紀以上たった今でも世代を問わず多くの人から愛され続けているファンタジー映画。

出演/日高のり子、坂本千夏、糸井重里、島本須美、北林谷栄、高木均
原作・監督・脚本/宮崎駿
公開年/1988年

おすすめする理由・見どころ

・「お母さんが病院から一時退院できないとわかったシーンのメイがかわいそうだった。トトロのおなかの上で寝転んでみたいと思った」(53歳男性)
・「キャラクターがかわいいし、何回見ても飽きないので」(42歳女性)
・「かわいらしくて、歌も印象に残っていてすてきな映画でした」(51歳女性)
・「登場人物やキャラクターたち、ストーリーも含めて最高だと思う」(62歳男性)
・「ほんわかとして癒やされる」(66歳女性)
・「昔を思い出すような作品で何回見ても飽きないからです」(47歳男性)
・「キャラクターがかわいくて、家族愛がすてき」(37歳女性)
・「ジブリ作品の代表作であり、自然の奥深さを伝えた作品で大好きな作品である」(66歳男性)
・「これがジブリを知らしめた最高傑作」(65歳男性)
・「再放送の度に必ず見るので」(31歳男性)
・「幼少期の子どもと素直に楽しめる」(69歳男性)
・「幻想的なアニメと物語がよい」(54歳男性)

風の谷のナウシカ

あらすじ

最終戦争から1000年後、砂漠化した大地には有毒の森「腐海」が広がり、巨大な王蟲(オーム)という虫が人間たちを脅かしていた。風の谷の姫であるナウシカは腐海の謎を調べ、蟲との共存の道を探っていた。しかし、かつての戦争で世界を滅ぼした「巨神兵」を載せた飛行船が風の谷に墜落し、ナウシカも戦いに巻き込まれていく。

出演/島本須美、辻村真人、京田尚子、納谷悟朗
原作・監督・脚本/宮崎駿
公開年/1984年

おすすめする理由・見どころ

・「人間が環境破壊により引き起こした現象を、自然の回復力で浄化するというストーリーがとても斬新で感動的。他の作品にない壮大なストーリーが展開され、その中に過去の文明も取り込まれているが、それに頼らない生活を人類が選択するという内容もよいです」(64歳男性)
・「現代の地球に一番伝えるべき作品だと思う」(59歳女性)
・「ストーリーの壮大さと、今も色あせないアニメーションのすばらしさ」(35歳男性)
・「原作の漫画版も好きだったから」(47歳男性)
・「王蟲との交流シーンが感動的です」(71歳男性)
・「宮崎駿監督作品の中で一番おもしろい映画だと思うから」(55歳男性)
・「一番最初に見てジブリ映画の魅力を教えてくれた作品なので」(63歳男性)
・「今こそこれを見直さないといかん映画だと思う。人間というのはどんな醜い生き物なのか、自分たちでもう一度考え直さないと……と思う」(48歳男性)
・「小学生のときに初めて見た。ナウシカがかっこよくて憧れたし、ストーリーもおもしろくて何回も見た」(47歳女性)

千と千尋の神隠し

あらすじ

引っ越しの途中で異世界に迷い込んだ少女・千尋は、八百万の神々が集う湯屋「油屋」で働くこととなる。主人の湯婆婆に名前を奪われて「千」と名乗ることとなった千尋は、ハクという少年や先輩のリンたちとともに、毎日懸命に働くが……。

出演/柊瑠美、入野自由、夏木マリ、内藤剛志、沢口靖子、上條恒彦、小野武彦、菅原文太
原作・監督・脚本/宮崎駿
公開年/2001年

おすすめする理由・見どころ

・「世界観、画像のクオリティーの高さ、キャラクターの個性、すべて好きです」(65歳男性)
・「日本古来の文化をモチーフにした幻想的な世界観が美しいから」(38歳女性)
・「宮崎駿の最高傑作ですね」(57歳男性)
・「湯婆婆などのキャラクターが魅力的で展開もスピーディー」(63歳男性)
・「幼い子どもが経験を積んで徐々に成長していく姿が物語としてよかった」(72歳男性)
・「大ヒットの作品だから」(32歳男性)
・「この作品が一番すばらしい演出だから」(56歳男性)
・「内容もとてもおもしろくて、キャラクターもどれも個性的でいい」(53歳男性)
・「湯婆婆の『ぜいたくな名だねぇ』というセリフが好き、そこで千が千尋っていう名前を思い出すのも好き」(24歳女性)
・「アニメーションの美しさもありますが、ストーリーの中でさまざまなキャラクターに自身を投影してしまう所があり、いろいろと考えさせられる作品でした」(49歳女性)

魔女の宅急便

あらすじ

13歳の魔女・キキは黒猫のジジとともに、1年の修行の旅に出る。街並みが美しい海辺の町・コリコにたどり着いたキキは、おソノさんが経営する「グーチョキパン店」に居候を始める。やがてキキは、ホウキに乗って荷物を届ける「魔女の宅急便」を始めるが……。

出演/高山みなみ、佐久間レイ、山口勝平、加藤治子、戸田恵子
監督・脚本/宮崎駿
公開年/1989年

おすすめする理由・見どころ

・「キキが魔女として成長するファンタジーのある作品で、心温まる物語がいい」(45歳男性)
・「ジブリはよい作品が多く悩みますが、やはり魔女の宅急便がかわいくて楽しい気分になるので好きですね」(52歳男性)
・「ストーリーと世界観、そして楽曲がすばらしい。人間模様とその描写が印象的だったので」(46歳男性)
・「すてきな絵とさわやかさがいいですね」(62歳男性)
・「テーマ曲の使い方がとてもいい」(61歳男性)
・「とてもワクワクする物語だから」(49歳男性)
・「キキが知らない土地で成長していく姿に励まされるから」(44歳女性)
・「ユーミンの音楽も最高だし、ワクワクドキドキでかわいい」(48歳女性)

火垂るの墓

あらすじ

第2次世界大戦末期の神戸。14歳の清太と4歳の節子という兄妹は、空襲で家も母も失い親戚の家に住むことになる。しかし厳しい叔母の態度に耐えかねた清太は、節子と家を飛び出してしまう……。

出演/辰巳努、白石綾乃、志乃原良子、山口朱美
監督/高畑勲
公開年/1988年

おすすめする理由・見どころ

・「悲惨な環境の中に落とし込まれる戦争の中にあって、兄妹愛であったり、人の冷たさであったり人間の機微を描いており、感動を与えてくれる作品だったので」(65歳男性)
・「今となっては、戦時映画の代表作の一つ」(57歳男性)
・「とても衝撃的な映画で、今でも記憶に残っているから」(32歳男性)
・「すごくメッセージ性が強く、切ない時代の中で一生懸命生きていく姿が感動するし、改めて戦争の怖さや悲惨さを考えさせてくれる」(44歳男性)
・「幼い兄弟の視点を通じて戦争の悲劇を考えさせられる」(60歳男性)
・「いろいろ考えさせられるから。節子の声優もよかった」(51歳男性)
・「インパクトが強すぎて、忘れたくても忘れられない」(38歳女性)
・「涙が出るけど現実の世界だから」(75歳女性)

もののけ姫

あらすじ

エミシの村で暮らす青年・アシタカは、村を襲ったタタリ神に呪いをかけられる。その呪いを解くためアシタカは旅に出て、山犬に育てられた少女・サンと出会う。サンのいるシシ神の森では、鉄を作る「タタラ場」の人間たちが自然を破壊し、シシ神を殺そうとしていた……。

出演/松田洋治、石田ゆり子、田中裕子、小林薫、西村雅彦、上條恒彦、美輪明宏、森光子、森繁久彌
原作・監督・脚本/宮崎駿
公開年/1997年

おすすめする理由・見どころ

・「奥深い山林や山々の描写がすごくいい。自然を崇拝して神とともに暮らしてきた人々。時代がたつことで、新しい技術を手に入れ自然信仰をも失っていく人々。その終わりゆく世界が描かれていて感慨深いです。何回見ても飽きず、発見があります」(61歳男性)
・「RPGやファンタジーな物語が好きなので、『もののけ姫』はとても好きです」(47歳男性)
・「声優陣がとても豪華だった」(54歳男性)
・「映画館で見て、その後もテレビで何度も見た思い出のある作品です。主題歌も耳に残ってます」(34歳男性)
・「アニメで一番スケールの大きい作品だと思った」(52歳女性)

紅の豚

あらすじ

第一次世界大戦後のアドリア海。かつてイタリア空軍の戦闘機乗りだった男は、豚に姿を変え、ポルコ・ロッソと名乗り真っ赤な戦闘艇で空中海賊と戦う賞金稼ぎをしていた。そんな彼の前に、空中海賊に雇われた用心棒・カーチスが現れ、ポルコに戦いを挑む。

出演/森山周一郎、加藤登紀子、桂三枝、上條恒彦、岡村明美、大塚明夫
原作・監督・脚本/宮崎駿
公開年/1992年

おすすめする理由・見どころ

・「男のロマンをすごく感じた」(76歳男性)
・「スケールが大きく、ジブリ作品の代表と言えると感じるため」(30歳男性)
・「他の作品と少し毛色が違う作品な気がするところ」(57歳男性)
・「シナリオが大好きだから」(46歳男性)
・「いろいろな謎解きアイテムが画面に隠されていて、おもしろい」(52歳男性)

崖の上のポニョ

あらすじ

海辺の町で暮らす5歳の少年・宗介は、さかなの女の子・ポニョと出会う。ポニョは宗介になつき、ポニョと宗介は仲良くなっていく。ポニョは人間になりたいと願っていたが、魔法使いである父・フジモトに海の底に連れ戻されてしまう。ポニョは宗介のもとに戻ろうとし、激しい嵐を巻き起こす……。

出演/山口智子、長嶋一茂、天海祐希、所ジョージ、奈良柚莉愛、土井洋輝、柊瑠美、矢野顕子、吉行和子、奈良岡朋子
原作・監督・脚本/宮崎駿
公開年/2008年

おすすめする理由・見どころ

・「ポニョがとても愛らしくて大好きだから」(56歳女性)
・「子どもたちが『見たい』というので連れていったが、大人が見てもおもしろかった」(76歳男性)

耳をすませば

あらすじ

月島雫は、読書漬けの毎日を送る女子中学生。夏休みのある日に野良猫の後をついていくと、偶然「地球屋」という雑貨店にたどり着く。その店の店主は、雫が気になっていた天沢聖司の祖父の店だった。聖司にはヴァイオリン職人になりたいという夢があり……。

出演/本名陽子、高橋一生、立花隆、室井滋
監督/近藤喜文
公開年/1995年

おすすめする理由・見どころ

・「自分の中高生時代のことを思い出させてくれる作品で、ヴァイオリン製作に夢を抱いている誠司がかっこいい。誠二と雫を応援したくなる」(62歳男性)
・「以前に住んでいた場所の近くが舞台になっているから、親近感がわく。話も身近にありそうで、親しめる」(41歳女性)

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最新作を含めたジブリ映画の人気ランキングを紹介しました

この記事では、ジブリ映画の人気ランキングを紹介しました。

ジブリ映画は、どの作品もイマジネーションあふれる名作ばかりです。宮崎駿監督の他にも、高畑勲監督(『火垂るの墓』)や近藤喜文監督(『耳をすませば』)、米林宏昌監督(『借りぐらしのアリエッティ』)、宮崎吾朗監督(『ゲド戦記』)といった名監督がそろっています。

第96回アカデミー賞・長編アニメ映画賞を受賞した『君たちはどう生きるか』に続く次回作も、期待されるところです。

調査時期:2024年5月14日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:男女合計309人(男性: 244人、女性: 65人)
調査方法:インターネットログイン式アンケート

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