退院祝いを贈る際、「いくらぐらいのものを贈ればいいかわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか。本記事では、退院祝いの金額の相場や贈る際のマナーを解説します。さらに、退院祝いにおすすめの贈り物についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

退院祝いの金額の相場

  • 退院祝いの金額の相場

退院祝いの相場は、3,000〜5,000円程度です。贈る相手が同居していない親、兄弟、親戚などの場合は、5,000〜10,000円程度とすることもあります。

相手との関係性や贈りたい商品によって相場から多少上下しても問題ないですが、相手が負担に感じるほど高額なものを贈るのはやめておきましょう。

退院祝いの基本マナー

  • 退院祝いのマナー

次に、退院祝いを渡す際のマナーについて紹介します。

贈るタイミングは退院後1週間~1ヵ月

退院祝いは、退院後1週間から1ヵ月くらいまでに贈るのが良いとされています。退院直後は、荷物を持ち帰ったり、入院後の手続きをしたりとバタバタするものです。退院後の生活に慣れてきた頃を見計らって、お祝いを贈ると良いでしょう。

現金を贈るのは一般的ではない

退院祝いに現金を贈ろうと考えている方もいるかもしれません。しかし、退院祝いは品物を贈るのが一般的で、現金を贈るケースは少ないといわれています。本人が現金を希望していれば贈っても問題はないですが、贈る場合は「死ぬ・苦しむ」を連想させる4や9の数字がつく金額は避けるよう注意しましょう。

のしはつけない方が良い

お祝い事における贈り物には、のしをつけるのがマナーです。しかし、退院は喜ばしいことであるものの、入院自体は喜ばしいことではないので、退院祝いにはのしがついていない掛け紙を使ったほうが良いとされています。

掛け紙につく水引にはさまざまなタイプがありますが、退院祝いには「結び切り」を選びましょう。結び切りは、結婚祝いなど繰り返したくないお祝い事に使います。

また、表書きは水引の上部に「祝 御退院」、下部に贈り主の名前を書いてください。苗字だけでも問題ありません。

快気祝いと間違えない

退院祝いは、「快気祝い」と混同されることがあります。「快気祝い」は、入院・療養していた人が、回復したことを知らせるために、お見舞いに来てくれた人やお世話になった人に対して贈るものです。退院祝いとは逆の意味になってしまうので、表書きを間違えないように注意しましょう。

退院祝いにおすすめの贈り物

  • 退院祝いにおすすめの贈り物

最後に、退院祝いにおすすめの贈り物を紹介します。

親族や友人への退院祝い

退院祝いには「大変だったことを水に流す」という意味を込めて、石けんや洗剤、タオルなどを選ぶのが定番。また、病気の原因やケガの痛みがすっきりと消えることを願って「消えもの」と呼ばれるお菓子やフルーツなどの食べ物を選ぶことも多いです。無難なものを選びたい場合は、これらの中から選ぶと良いでしょう。

一方、相手が親族や友人であれば、相手の好みがわかっているケースも多いはず。その場合は、定番品にこだわらず、相手の好みに合わせて好きなものや欲しがっていたものをプレゼントするのもおすすめです。

職場の人への退院祝い

相手が上司や同僚で、仕事以外のパーソナルな情報をあまり知らない場合は、カタログギフトがおすすめです。さまざまなジャンルの商品が載っていて、相手が自分で好きな商品を選べます。好みがわからないけれど、せっかく贈るのであれば喜んでもらえるものを贈りたい、と考えている場合は検討してみましょう。

まとめ

  • まとめ

退院祝いの金額の相場やマナーなどについて紹介してきました。本記事で紹介した相場やマナーを踏まえて、ぜひ相手に喜んでもらえるような退院祝いを贈ってくださいね。