マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏が5月27日、YouTubeチャンネル『パワプロ・プロスピ公式チャンネル』で公開された動画「〇〇は芸術点が高い!? イチローが監督・コーチから選出! 2024TSイチローセレクション選手発表セ・リーグ編 【プロスピA】」に登場。若手時代に意識していた、自身と同じ背番号51の選手を明かした。

イチロー氏

「同じ51、鈴木」

『プロ野球スピリッツA』の「イチローセレクション」として、現役選手・監督・コーチの中から各球団一人ずつ選出したイチロー氏。DeNAで名前を挙げたのが、鈴木尚典氏だった。

鈴木氏は横浜高校を経て、1990年にドラフト4位で入団。プロ17年での通算打率は.303、97年と98年には2年連続首位打者を獲得するなど、「ハマの安打製造機」として知られ、マシンガン打線の中核を担った。なお、現在はDeNAにて、1軍打撃コーチを務めている。

この選出に対し、聞き手のチャンネルスタッフが「おー、同じ51」と反応すると、イチロー氏は「同じ51、鈴木」とニヤリ。「オープン戦の初戦って、いっつも横浜だったんですよ。宮古島でやることが多くて」と、キャンプ地の関係でオープン戦初戦で顔を合わせることが多かったと説明しながら、「僕と鈴木さんと51ってのもあって、わりと比較というかライバル関係で見られることが当時は結構あって。どうしても意識させられるんです。でも1試合しかないから、それでもう勝負を決めなきゃいけないから。当時は交流戦はないからね。日本シリーズしかないから。その1試合が、バチバチにお互いのプライドというかね」と打ち明けた。

また、オープン戦の雰囲気についても、「お客さん結構入るんで盛り上がるんです。そんなこともあって、ただの練習試合だったら違うけど、見られてる意識はすごいあったんで」「でも、鈴木さんもやっぱり結果出す。必ず打つ。で、僕も必ず打つ。それがすっごい(記憶に)残ってる」と振り返っていた。

【編集部MEMO】
モバイルゲーム『プロ野球スピリッツA』で5月30日から開始した「イチローセレクション」では、イチロー氏がセ・パ12球団から一名ずつ選出した12名が登場。現役のプロ野球監督やコーチらが選ばれた。また、選出理由を語った貴重なインタビュー動画も公開中。イチロー氏が日本人打者で脅威と感じていた右バッターの存在、埼玉西武ライオンズの松井稼頭央監督と塁上で交わしたエピソードなどをイチロー氏ならではの言葉で語っている。