おすしを食べた後でも美味しく食べられるスイーツを開発してきた「スシローカフェ部」が、このたびリニューアルを果たした。NEWカフェ部は「おいしく、わくわく、ぞくぞく。」をコンセプトに5月29日より、全国のスシローにて新商品を展開する。なかでも「ザックザク! ブラックモンブランパフェ」は、佐賀のソウルアイスであるブラックモンブランとコラボした注目のスイーツとなっている。
■どんな商品が出てきた?
「ザックザク! ブラックモンブランパフェ」(330円)は、誕生から55年をむかえる竹下製菓(本社:佐賀県小城市)とのコラボ商品。アルプス山脈の最高峰であるモンブランを模した山型カップを外すと、バニラアイスの上にチョコソースが贅沢にかかる山頂部がお目見えする(なお一部の店舗で価格が異なる場合がある。以下同)。
甘すぎず、さっぱりとしたおなじみの味わいのバニラアイスに、チョコを混ぜ込んだチョコチップアイス、クッキークランチのマリアージュ。スプーンでパフェを掘り進めると、中からもクッキークランチが出てくるため、ザックザク食感をいつまでも楽むことができる。
定番商品として「ストロベリーバニラパフェ」(300円)も提供。ストロベリーアイスに甘酸っぱいいちごソースをトッピングした。北海道ミルクを使ったバニラアイスに、まろやかで口溶けの良いバニラムースの相性が抜群に良い。
「ショコラケーキリッチ」(230円)は、2種のココアを配合した生地の間にコクのあるチョコをサンド。トップにはミルクココアとココアをたっぷりトッピングしてあり、食べるたびにチョコの風味が広がる。
「北海道ミルククリームのアイスエクレア」(150円)は、夏の季節にぴったりのひんやり冷やしたアイスエクレア。北海道産クリームと練乳を使ったクリームを詰め、チョココーティングしてある。
あきんどスシローは2017年11月にスシローカフェ部を発足させて以来、これまで数多くの本格的なスイーツを開発してきた。その強みは、一流ホテル・スイーツ専門店で腕を磨いたパティシエがプロ目線でスイーツを開発していること。現在は3名の専属パティシエが毎週のように新商品の開発・提案を行っている。
FOOD & LIFE COMPANIESの林麻衣子氏は、スシローカフェ部について「これまで菓子メーカー、有名スイーツ店、著名なパティシエとコラボした、こだわりのスイーツを展開してきました。スシローのなかにありながら、スイーツだけでも100億円以上を売り上げるなど、事業の大きな柱に成長しています」と紹介する。
今年(2024年)4月には、新たに作田潤一氏がパティシエとして加わった。専門学校を卒業後、パティシエとして個人店で研鑽を積み、一流ホテルでも修行を積んだという。作田氏は「これまでの経験を活かして、おいしく、わくわく、ぞくぞくするようなスイーツを開発していきます」と抱負を語る。
そんな作田氏が「人気ナンバーワンの定番スイーツ」として挙げるのが、スシローが2014年に発売した定番商品の「カタラーナアイスブリュレ」(230円)。北海道産クリームやバニラビーンズなどを加えた濃厚なカスタードにほろ苦いカラメルがよく絡む本格イタリアンデザートで、「焼き方にもこだわっています」と作田氏。ちなみに同氏は入社前に食べて「こんなに美味しいスイーツが作れるのか」と感動したという。
スシローカフェ部では定番スイーツに加えて、年間で約50種類の新作スイーツを提案していくとしている。その裏側には、専属パティシエたちの絶え間ない努力があるようだ。「実は年間で約200種類以上の試作を行っているんです。スシローカフェ部では毎週、プレゼンを実施していますし、その後にバイヤー、経営陣にもプレゼンを行います。そうして厳しい審査を通過したものだけが販売されています」(作田氏)。味や見た目にこだわるだけでなく、手に取りやすい価格にもこだわっている、と説明する。
最後に、作田氏は「スシローカフェ部では、おすしを食べた後でもおいしく食べられるようスイーツの味付けを工夫しています。また、おすしを食べた後だけでなく、はじめからスイーツを目的にしたご利用もお待ちしています」と笑顔で呼びかける。これに林氏も「食事時には人で混雑するスシロー店内ですが、アイドルタイムにはくつろげる余裕があります。是非、カフェとしてもご利用ください」と応じていた。