女優の杉咲花が主演を務めるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(毎週月曜22:00~)第7話が27日に放送される。このほど、生田絵梨花がコメントを寄せた。
■杉咲花主演『アンメット ある脳外科医の日記』
週刊漫画雑誌『モーニング』(講談社)連載中で、元脳外科医の子鹿ゆずる氏が原作(漫画:大槻閑人)の同名漫画を実写化する今作は、“記憶障害の脳外科医”という主人公が目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく医療ヒューマンドラマ。
■生田絵梨花、麻衣の行動について語る
第6話では、三瓶(若葉竜也)や星前(千葉雄大)の行動に巻き込まれる形で、結果的に大迫(井浦新)に反旗を翻してしまったのが綾野(岡山天音)。麻衣(生田絵梨花)と結婚することで出世街道をひた走るのかと思いきや、ミヤビ(杉咲花)を助けたいという気持ちも捨てきれない――。それまで“絶対”だった大迫への信頼が揺らぎ、戸惑う綾野の姿が描かれた。一方、そんな婚約者の姿にいら立ち、その原因ともいえる三瓶に苦言を呈したクールな美人秘書・麻衣を演じているのが、生田。今年4月に歌手としてソロデビューを果たし、今夏からはABCテレビ・テレビ朝日系『素晴らしき哉、先生!』で地上波連ドラに初主演することが決定するなど、音楽活動や俳優業はもちろん、ミュージカルや音楽番組のMC、声優など幅広く活躍している。
物語の前半では、「『この人は何者なんだろう』と思わせるのが麻衣の役割だと思って演じていた」という生田。権力者である祖父のもと、家柄ゆえの運命を受け入れて綾野と婚約。政略結婚と割り切っていたが、実は綾野に淡い想いを寄せていたことが明らかになり、生田は、そんな自分の気持ちに素直になれない等身大の女性を好演している。一方で、大迫に絶対的な信頼を寄せ、大迫の治療法を疑ったり、そこに綾野を巻き込み立場を危うくする三瓶を敵視。ミヤビと三瓶の信頼関係をも崩そうとするなど、自分たちの結婚を揺るがすミヤビの存在を快く思っていないのだと思われたが、これに対し生田は、「麻衣はなぜそういう行動をとるのかを明らかにしていない部分が多くある」と明かし、何やら裏がある様子。さらに、その複雑な心情を表現するにあたり、「麻衣の行動や発言と心情をつなげることに苦戦した時期があった」と、ここまでの撮影を振り返った。今後の見どころについては、「ミヤビの記憶のこと、そしてそこに関わる関東医大のことが徐々に明らかになっていきます」と、コメント。さらに「麻衣と綾野の関係性にもぜひ注目してご覧いただけたらうれしいです」と、第6話でついに婚約者に本音をぶつけた麻衣の今後に含みを見せた。
■生田絵梨花 コメント
――これまでの放送を終えて、周囲の反応・反響はいかがですか?
周りの方から「観てるよ!」と言われる機会が本当に多いです。
――演じる麻衣は、クールで冷静、これまでの放送の中ではあまり自分の気持ちをさらけ出さないような印象ですが、演じてみていかがでしょうか。
物語の前半は、「この人は何者なんだろう」と思わせるのが麻衣の役割だと思って演じていました。麻衣はなぜそういう行動をとるのかを明らかにしていない部分が多くあるので、本音や、今後明らかになる事実を含みながら、丁寧に作れたらと現場で模索していました。
――撮影現場でのエピソードお教えください。
関東医大チームの井浦新さん、岡山天音さんとのシーンが多いので、プロデューサーさんと一緒にランチをしながら4人でお芝居のことについて話し合ったり、貴重な時間を過ごさせてもらっています。ただ、私は麻衣の行動や発言と心情をつなげることに苦戦して、プロデューサーさんに質問する機会が多くなってしまった時期があって……。結構長い時間話し合いをしていたら、井浦さんに「まだ質問してたの!?」と驚かれたこともありました(笑)。
――ミヤビ役の杉咲さんと、撮影の合間に仲良く話をされているそうですが、どんな話をされているのでしょうか?
杉咲さんはいつも自然体で気さくに話しかけてくださいます。シーンの相談をしている中でハッとさせられる気づきをもらえたり、不安なことを一緒に悩んでくれたり、杉咲さんの優しさや繊細な心配りに日々救われています。杉咲さんと「わかる〜!」という共通点が見つかるとすごくうれしくて、この間は、お互いのストレス発散の仕方が同じだったことが発覚し、盛り上がりました!
――俳優業・音楽活動と忙しい毎日だと思いますが、ハードな日々を乗り切るためのリラックス方法・楽しみにしていることがあれば教えてください。
辛いものを食べて、気分転換しています!
――7話や今後の展開の見どころ・視聴者へのメッセージをお願いします!
ミヤビの記憶のこと、そして、そこに関わる関東医大のことが徐々に明らかになっていきます。また、麻衣と綾野の関係性にもぜひ注目してご覧いただけたらうれしいです。
【編集部MEMO】第7話あらすじ
抗てんかん薬を増やしたことで、断片的ではあるものの、前日のことを覚えていられるようになったミヤビ(杉咲花)。本人はもちろん、森(山谷花純)や成増(野呂佳代)ら、これまでミヤビを支えてきた医局のメンバーもうれしくてたまらない。しかし唯一、三瓶(若葉竜也)だけは、記憶障害の改善の仕方に違和感を覚え、表情が晴れない。そんななか、ミヤビのお祝いも兼ねて、高美武志(小市慢太郎)が営む居酒屋『たかみ』をいつものように訪れた一同は、料理の味がいつもより濃いことに気づく。ミヤビの勧めで検査をしてみると、脳に髄膜腫(ずいまくしゅ)という腫瘍があり、その影響で嗅覚が落ちて味つけが濃くなったことが分かる。手術は可能だが、腫瘍切除の際に神経が傷ついて嗅覚を失う可能性が高く、極めて難易度の高い手術になる。しかし手術をしなければ、やがて命にも関わる。高美は料理人として究極の選択を迫られることに。一方、ミヤビは前日の記憶こそ残っているものの、その内容に間違いが多いことに気づく。ついには、治療中に患者を取り違えそうになり、恐怖で立ち尽くす。三瓶は、脳の中で記憶がすり替わる“記憶錯誤”が起きている可能性を示唆するが、残念ながら治療法は解明されていないという。新たな壁に悩まされながらも、高美に寄り添いたいと思うミヤビは……。