ロイヤルカナンが冠スポンサーを務めるジャパンケネルクラブ主催のドックショー「ロイヤルカナン・カップ2024」に60犬種、1151頭が集結。ショー以外にも爆発物探知犬の実演などの見どころ満載で、愛犬家のみならずこれから迎えたい人にとっても絶好の機会となった。

  • チャンピオンシップで、1位に輝いた「パピヨン」

■ロイヤルカナン・カップ2024、ビッグサイトで開催

ロイヤルカナンはフランスに本社を置くペットフードブランド。高齢の犬・猫や、特別な食事ケアが必要な犬・猫のための療法食で知られるが、それだけではない。ペットの品種や年齢などによって異なる栄養ニーズを満たす製品を展開している。

さらに、ロイヤルカナンは2022年に初の冠スポンサーを務めたドッグショー「ロイヤルカナン・カップ」を成功させた。2024年4月5日、第3回目となる「ロイヤルカナン・カップ2024」が東京ビッグサイトで開催された。

■知識ゼロでも楽しめるドッグショー

ドッグショーという言葉を知っていても、その中身を知っている人や、実際に見たことのある人は少ないかもしれない。ドッグショーの内容を簡単に説明すると、オーナー(飼い主)ハンドラーまたはプロハンドラーが、審査員の前でハンドリングし、審査員が評価を行う、というものだ。

その評価は犬の健康状態や外見だけが対象ではない。犬種ごとに理想像を定めた「犬種標準」にどれだけ近いか、歩く時の動きやバランスなども総合的に評価し、最優秀犬が決定される。

ドッグショーはたくさんの人が集まるため、犬たちは普段通りの行動をとることが難しい。しかし、しっかりとした訓練を受けてきた犬は、初めて見るハンドラーや審査員の前でも落ち着いて行動できるものだ。つまり、ドッグショーとは犬とオーナーの信頼関係や訓練の成果が試される重要な機会といえる。

知識なしで見ても美しい犬の姿、優れた身体能力などに圧倒されるドッグショー。犬の動きを読み指示を出すハンドラーの技術に注目すると、さらに深い理解と鑑賞の楽しみが得られる。それぞれの犬の動きを読み取り、適切な指示を出すことで、犬の潜在能力を引き出す技術は、訓練と経験を積んだハンドラーにしかできない芸術といえる。

■ロイヤルカナン・カップ2024の結果は!?

ロイヤルカナン・カップ2024は、60犬種、1,151頭が出陳する大規模なイベントとなった。審査は、パピークラス(6カ月1日以上、9カ月まで)、ジュニアクラス(9カ月1日以上、18カ月まで)、チャンピオンクラス(15カ月1日以上)、ベテランクラス(8歳1日以上)に分けて行われる。

2024年の結果は以下の通り。

ジュニア
1位:トイ・プードル
2位:ビション・フリーゼ
3位:ホワイト・スイス・シェパード・ドッグ
4位:シェットランド・シープドッグ

パピー
1位:グレート・デーン(フォーン、ブリンドル)
2位:ロングヘアード・カニーンヘン・ダックスフンド
3位:ミニチュア・シュナウザー(ソルト&ペッパー)
4位:ボルゾイ

チャンピョンシップ
1位:パピヨン
2位:ウェルシュ・コーギー·ペンプローク
3位:ヨークシャー・テリア
4位:トイ・ブードル

ベテラン
1位:ヨークシャー・テリア
2位:アフガン・ハウンド
3位:ビション・フリーゼ
4位:ゴールデン・レトリバー

チャンピオンシップの1位に輝いた「パピヨン」には、ロイヤルカナン ジャポン社長より「ロイヤルカナン賞」が授与された。

■愛犬家やこれからお迎えしたい人にも

ショー以外にも、愛犬家や犬との生活に憧れる人にとって魅力あるイベントが満載。会場の一角で、ロイヤルカナンのフードサンプルのプレゼントなども行われた。

また、犬の美容師(トリマー)が技術とセンスを競い合うトリミング競技会や、優れた嗅覚を特別な訓練によりさらに磨き、空港などで活躍する爆発物探知犬の実演などもあった。

そのほか、ショッピングエリアも設けられ、フードやおやつ、おもちゃ、洋服など、愛犬へのプレゼントを見つけられる。カラフルなリードや、本格的なトリミング用品などまでさまざまなアイテムが愛犬家の目を引いていた。

トップクラスの美しさ、健康状態の犬が集まり、オーナーには有益な情報交換の場となることがさらに期待されるロイヤルカナン・カップ。まだ犬をお迎えしていない人、一般の観客にとっても、さまざまな犬種を間近で見ることができる貴重な体験であった。