充実した暮らしをしたい気持ちとは裏腹に、なぜかダラダラと過ごしてしまい、時間ばかりが過ぎてしまうことがあります。「充実した1日」を過ごすためには朝の習慣に気をつけてみてください。

「仕事もプライベートも充実させたい!」と感じるのは皆同じ。しかし、充実した暮らしをしたい気持ちとは裏腹に、なぜかダラダラと過ごしてしまい、時間ばかりが過ぎてしまうことがあります。「充実した1日」を過ごすためにはまず朝の習慣に気をつけてみてください。

◆お金持ちに共通する「朝の習慣」とは?

社会経済学者のランドール・ベル博士は、25年にわたる研究で、仕事もプライベートも充実しているお金持ちには、共通する「朝の習慣」があることを発見しました。

その朝の習慣とは、「朝起きたら、ベッドを整える(ベッド・メイキングする)」ことなのだそう。同氏によると、朝にベッドメイクする人は億万長者になる可能性が最大206.8%も高いのだそう。

「習慣の力」の著者チャールズ・デュヒッグによると、僕らの生活の半分近くは「習慣」でできているそうです。彼は1日の充実感を大きく左右する習慣を「キーストーン・ハビット」と名付けました。おそらく、多くの人にとって、ベッド・メイキングがキーストーン・ハビットなのでしょう。

「ベッド・メイキングをする人はお金持ちになる」という話だけでは「本当かあ~?」と疑ってしまいます。しかし、その理由をじっくり考えてみると、筆者は「なるほど」と納得しました。

すこし話が逸れますが、最近あなたが「充実した1日」を過ごしたときを思い出してみてください。そして、その「充実した1日」は、どのように始まったかを思い返してください。

筆者の場合、「充実した1日」は、だいたい早朝から始まります。朝寝坊をした日と比べると、早起きした日のほうが圧倒的に充実しています。

「充実した1日」の始まりは、いわゆる朝の早い時間に、自分がやりたかったことに集中できて、それでいてゆったりとリラックスした時間から始まります。

また、「充実した1日」は、だいたい「起きてすぐに布団から出て、布団を畳む」ところから始まります。ダラダラを布団の中でスマホを眺めたり、布団を畳む間もなく着替えて慌ただしく仕事へ出かけたりするのとは違います。

布団を畳むと、それから先、自然と身体が動きます。筆者の場合は、布団を畳んで、一杯の白湯を飲んで、コーヒーを入れて、新聞を読んで、そして仕事に向かいます。「布団を畳む」という行為は、充実した1日を始めるための「スイッチ」みたいなもので、ひとたびスイッチが入ると、やる気が入るのです。

◆1日を始めるスイッチを作る

そもそも充実した1日を始めるための「スイッチ」は、必ずしもベッド・メイキングである必要はありません。「ゴミ出しをする」とかでもよく、1日をスタートする「きっかけ」があればいいのです。

朝のゴミ出しは筆者も「面倒だなあ」と思うのですが、案外、ゴミ出しのために朝起きたり、身体を動かしたりするおかげで、1日の始まりがスムーズで、恩恵が大きい気がします。

それに、「ベッド・メイキングをすれば誰でもお金持ちになれる」という話でもありません。

それでも、「ベッド・メイキング(布団を畳む)」だけで、充実した1日が過ごせるかもしれない、あるいは、充実した1日に近づけると思うと、やってみる価値はあると思いませんか?

参考資料:お金持ちに共通する「朝の習慣」とは?(https://allabout.co.jp/gm/gc/503750/)

文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)

18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。

文=中原 良太(個人投資家・トレーダー)