=プロフェッショナルバンクは、5月21日、「女性活躍・管理職」に関する意識調査の結果を発表した。同調査は、2024年3月21日~3月24日の期間、上場企業で正社員として働く女性の管理職および一般社員1,024人を対象にインターネット上にて実施した。

  • 女性リーダーが活躍していると感じている女性は6割以上

はじめに、会社で女性リーダーが活躍しているかを質問したところ、1位「そう思う」(40.0%)、2位「あまり思わない」(29.6%)、3位「とてもそう思う」(21.5%)という結果になった。

「とてもそう思う」「そう思う」を合わせると、6割以上が自社では女性リーダーが活躍していると回答した。また、ロールモデルとなる女性社員はいるかと質問したところ、半数以上が「いる」と回答した。

  • 約7割が、女性の活躍を推進する文化や体制が醸成されていると回答

次に、会社の職場文化や制度について女性のキャリア成長や昇進をサポートしていると思うか尋ねたところ、1位「そう思う」(45.0%)、2位「あまり思わない」(25.2%)、3位「とてもそう思う」(22.2%)という結果に。「とてもそう思う」「そう思う」を合わせると、約7割の方が、自社は女性のキャリア成長や昇進をサポートしていると感じていることが分かった。

女性の活躍を推進する取り組みや施策として何が有効だと思うかを質問したところ、「出産・育児支援」(48.1%)が最も多く、次いで「産休・育休からの復職支援」(47.4%)、「多様なキャリアを選べる仕組み」(45.8%)と続いた。女性がキャリア成長をする上で、出産や育児サポートなど、仕事と育児が両立しやすい取り組みや施策が必要と感じている女性社員が多いことがうかがえる。

  • 「将来、管理職に就きたい」と回答した女性一般社員はわずか2割程度

女性一般社員に対して将来、管理職に就きたいと思うかを質問したところ、1位「あまり思わない」(41.7%)、2位「まったくそう思わない」(35.9%)、3位「そう思う」(17.7%)という結果に。管理職に就きたいと思っている女性一般社員はわずか2割程度に留まることが分かった。

また、今の会社で管理職を目指すうえで、どのような課題やハードルがあるか尋ねると、「業務負荷や責任の増大」(61.6%)が最も多く、次いで「仕事とプライベートの両立」(56.0%)「労働時間の長さ」(44.8%)と続いた。

女性管理職に対して、管理職になって良かったと思うかを質問したところ、1位「そう思う」(47.6%)、2位「とてもそう思う」(31.3%)、3位「あまり思わない」(17.8%)という結果に。「とてもそう思う」「そう思う」を合わせると、約8割が管理職になって良かったと感じていることが分かった。

前の質問で「とてもそう思う 」「そう思う」と回答した人に、管理職になって良かったことを質問したところ、「新たなやりがいが生まれた」(54.3%)が最も多く、次いで「自身の成長につながった」(53.6%)「給料が上がった」(50.9%)と続いた。

管理職に就くと、一般社員のときとは異なるやりがいや自己成長を感じられるようになったことから、管理職に就いて良かったと感じる方が多いことが分かった。

管理職を目指した(引き受けた)動機は何かを質問したところ、「よりやりがいのある仕事に就きたかったから」(26.6%)が最も多く、次いで「もっと仕事の上で成長したかったから」(22.3%)「給料が上がるから」(20.7%)と続いた。

最後に、女性管理職として活躍するうえで、感じている課題やハードルを聞いたところ、「仕事とプライベートの両立」(45.6%)が最も多く、次いで「業務負荷や責任の増大」(41.9%)「労働時間の長さ」(40.5%)と続いた。

管理職を目指すには、責任の増大や仕事とプライベートの両立などが課題と感じている女性一般社員が多いように、現女性管理職も管理職として活躍するうえで、仕事とプライベートの両立や業務負荷などを課題に感じていることが明らかになった。