つばめLaboは5月21日、「社会人の性感染症に関する実態調査」の結果を発表した。調査は2024年4月19日、20~49歳の男女363人(男性182名,女性181名)を対象にインターネットで行われた。
性感染症検査を受けたことがある人は2割
性感染症検査を受けたことがある人は22.3%で、そのうち72.8%の人が何かしらの性感染症の診断をうけていた。検査を受けた理由は、「気になる症状があったから」が最も多く59.3%である一方で、「なんとなく不安があったから」と明確な理由はなくとも検査を受けた人が5人に1人程度(18.5%)いることもわかった。
性感染症かもしれないと不安になった経験がある人は、男性で35.7%、女性で24.3%いるものの、その中で検査を受けたことがある人は男性は66.7%、女性は53.8%にとどまり、不安に感じていても検査を受けていない人が一定程度いることがわかった。
性感染症検査を受けた人のうち、罹患した性感染症は「クラミジア」が最も多く29.6%だった。検査を受けた人のうち、27.2%は検査は受けたがすべて陰性の結果を得た一方で、重複感染の人もいた。罹患者0名となる性感染症はなかった。
性感染症検査を受けた81名のうち、検査を受けるまでの間、検査を受けてから結果を待つ間、陽性だった場合治療が終了するまでの間の3つの期間で、仕事のパフォーマンスへの影響を感じた人は、92.6%にのぼった。仕事への影響の内容は、不安など精神的な理由のために集中できなかったが多く、次いで症状によって集中できないことや、平日に休まないといけないことなどと理由が挙げられた。
性感染症検査を受けたことがある人の中で16.0%は定期的に受け、またパートナーが変わったときや不安な性交渉があったタイミングでは33.3%が受けている一方で、25.9%の人が今後受ける予定はないと回答している。
性感染症検査はどこで行ったか聞いたところ、医療機関が77.8%だったほか、保健所(18.5%)、自宅(郵送検査キット)(3.7%)と続いた。