荒木飛呂彦のパブリックアート制作風景。

「ジョジョの奇妙な冒険」で知られる荒木飛呂彦が、「大阪駅西側地区アートプロジェクト(仮)」に参加。自身初挑戦のパブリックアートを制作した。

複数のクリエーターがパブリックアートを制作する「大阪駅西側地区アートプロジェクト」。大阪駅の西側エリアに多様なアート作品を展示し、大阪駅を訪れる人々に日常的なアート体験の場を提供することで、大阪の文化やビジネスの発展、イノベーションの創出につなげることを目的としている。

荒木の作品は、7月31日に開業する新駅ビル・イノゲート大阪に設置。大阪駅の歴史と伝統を象徴すべく、大阪駅2代目駅舎の時代から103年にわたり展示されていた、かつてのシンボル「噴水小僧」をテーマに制作されている。「歴史を受け継ぎながら、その時代を生き抜く主人公達を描いた作品を世界に発信し続けている」という理由からプロジェクト参加をオファーされた荒木。パブリックアートについて、荒木は「噴水って水じゃないですか。水って循環している。雨が降って、川に流れて、海に行って、蒸発して戻ってきて、という風にぐるぐる回っているものなので、そうした水の循環をデザインに取り入れようと思いました」と説明した。

また「大阪を舞台に物語を描くとしたら」という質問に対し、「やっぱり食べ物じゃないですかね」と「ジョジョの奇妙な冒険」に登場するトニオ・トラサルディーを例に出し、「ああいうスタンドとかキャラクターがいいですよね。グルメ対決だったり、グルメの戦いで何かするっていうのはいいかもしれません」と回答した。

荒木飛呂彦コメント

プロジェクトに参加した理由

かつての大阪駅のシンボルで、今は京都鉄道博物館に保管されている噴水小僧が復活するということで、倉庫の奥にあったものがまた日の目を見るというのはロマンがあって良いんじゃないかと思い、お引き受けしました。

「噴水小僧」のデザインに込めた思い

噴水って水じゃないですか。水って循環している。雨が降って、川に流れて、海に行って、蒸発して戻ってきて、という風にぐるぐる回っているものなので、そうした水の循環をデザインに取り入れようと思いました。

大阪を舞台に物語を描くとしたら、どのような物語で、どんなキャラクターを登場させたいか

やっぱり食べ物じゃないですかね。「ジョジョの奇妙な冒険」にトニオ・トラサルディーというキャラクターがいますけど、ああいうスタンドとかキャラクターがいいですよね。グルメ対決だったり、グルメの戦いで何かするっていうのはいいかもしれません。