東日本のサービスエリア・パーキングエリアを運営するネクセリア東日本は、NEXCO東日本とともに「ハイウェイめし甲子園」を開催し、各所の名物を表彰。茨城県代表の友部SA(上り線)「Ibaraki ~杜の詩いゃ!どうも~」が、「みんなが食べたいNo.1ハイウェイめし」に選ばれた。

道・県予選と決勝戦を勝ち抜き、1位~3位を獲得したエリアの代表シェフが一堂に会する、NEXCO東日本「ハイウェイめし甲子園」入賞グルメ表彰式では、本大会アンバサダーを務めるフォーリンデブはっしーさんも登壇し、受賞グルメの魅力を深堀りした。

■グランプリはハイグレードな食材を堪能できる茨城グルメ

昨年度、東日本のサービスエリア・パーキングエリアで販売された店舗自慢のハイウェイめしの中から、「みんなが食べたいNo.1ハイウェイめし」を決めるNEXCO東日本「ハイウェイめし甲子園」。

東日本エリア全体で行うSA・PAのグルメコンテストは5年ぶりとのことで、SNSをはじめ各方面で反響を呼び、今年1月9日~3月10日の間に実施された道・県予選(対象グルメを召し上がったお客様の評価+対象グルメの販売実績)と決勝戦(WEBサイト・SNSでのオープン投票)を経て、受賞メニューが決定した。

総勢121品のグルメの中から最多得票数を獲得したのは、茨城県代表の友部SA(上り線)「Ibaraki ~杜の詩いゃ!どうも~」(1,500円)。2位には宮城県代表の菅生PA(上り線)「SUGO!牛たんハンバーグ定食」(1,500円)が、3位には千葉県代表の市原SA(下り線)「市原豚丼温玉のせ」(1,300円いずれも税入)が選ばれた。

NEXCO東日本「ハイウェイめし甲子園」入賞グルメ表彰式では、道・県予選を勝ち上がり決勝戦に進出した13エリアの代表グルメが紹介され、1〜3位にランクインした入賞グルメの表彰式が執り行われた。ベスト3に選ばれた各エリアの代表シェフへ表彰状と盾が授与された後、特別ゲストとして登場したフォーリンデブはっしーさんは、その美味しさの秘密を実食して深掘り。お馴染みの“デブリシャス!”を連発した。

はっしーさんがまず実食したのは、第3位にランクインした市原SA(下り線)「市原豚丼温玉のせ」。地元・千葉県市原産のコシヒカリに、千葉県産の北総豚の肩ロースを豪快にトッピングした一品で、タレをつけながら炭火で丁寧に焼き上げたお肉はご飯がすすむ味つけとなっている。

「丼ぶりからはみ出るほどの豚肉。豚肉ぎっしりでお米が見えないんですけど、このタレや真ん中の温玉の輝きが食欲をそそります。「卵いいね! 2割増しの法則」と言っているんですが、丼物に温玉とか卵とか乗せるだけで「いいね!」が2割増えるので。見た目もパーフェクトです」(はっしーさん)

市原サービスエリア(下り線)松本慶介支配人は、4ミリという薄すぎず硬すぎない豚肉の厚さや、十勝の豚丼で用いられるタレをベースにアレンジしたタレへのこだわりを語った。

「お肉の弾力感と、脂身の滑らかな甘みがあって、甘辛いタレでごはんがすすみます。鼻を抜けるような煙の香りも“炙りシャス”です。食材が豊富な千葉の実力が発揮された1杯かと思います」(はっしーさん)

第2位の菅生PA(上り線)「SUGO!牛たんハンバーグ定食」は、宮城名物『牛たん』を使ったハンバーグが楽しめる定食メニュー。添えてある牛たんは地元名物『仙台味噌』で煮込み、スープは『ずんだ』を使用して、ほんのりと甘く優しい味わいのポタージュに仕上げた。

はっしーさんはさっそく牛たんハンバーグを口に運び、「すごいフワフワなんですよ。牛たんってけっこう弾力感あるイメージありますけど、煮込みのハンバーグだからこんなにフワフワで柔らかいんですね。ソースもコクがあって牛タンの旨味がぎゅっと詰まっています」とコメント。

さらに約5時間煮込んでいるという大判の厚切り牛タンをパクリと頬張り、「宮城の牛たんを2種類食べ比べできて誰もがハッピーになれる。まさに“ハッピーたーん”ですね。牛たんって焼きのイメージが強いですけど、煮込むことで柔らかくなっていて、どなたでも食べやすい新たな味わいを演出しています」と、語った。

■特別賞も発表! 投票2位の「SUGO!牛たんハンバーグ定食」がW受賞

栄えある第1位に輝いた友部SA(上り線)「Ibaraki ~杜の詩いゃ!どうも~」では、常陸牛・つくば鶏・つくば美豚の3本柱に、彩り鮮やかなサラダと笠間の自然薯&舞茸スープ、奥久慈卵の付け合わせと、地元茨城の食材をふんだんに使用。茨城県のハイグレードな食材を調達した贅沢なメニューの数々を楽しめる。

「色とりどりな食材が小皿に盛られていて、見た目も楽しいです。常陸牛、つくば鶏、つくば美豚をそれぞれ違う肉料理として食べ比べできるんですね」と、感嘆の声を上げながら常陸牛のローストビーフやつくば美豚の生姜焼きに舌鼓を打った。

「舌の上でとろけるこの甘い脂。名ブランド牛である常陸牛ならではの脂の甘みです。生姜焼きもご飯のストップですね。豚肉自体の美味しさもありますけど、食欲そそる味付けでご飯との相性が最大化されています」(はっしーさん)

鶏肉はつくねとして提供。友部サービスリエリア(上り線)菅沼眞二総料理長によると、軟骨を入れて食感にアクセントを加えているようだ。なお、友部SA(上り線)はコロナ前の2019年まで開催していた「新メニューコンテスト」を含め、本イベントで東日本エリアの大型グルメ企画において通算5回No.1に輝いているという。

「エアリー食感の中に少しコリコリした食感があって、トマトベースのソースなので生姜焼きやローストビーフとキャラかぶりしない美味しさです。それぞれのこだわりを感じられました。さすがの“テクにっく”です、お肉だけに」(はっしーさん)

さらに本イベントでは「ハイウェイめし甲子園」の道・県予選を勝ち抜き決勝戦に残った13品の中から、はっしー賞と題した特別賞を発表。3つの各賞には野球にかけた名付けがされた特別賞で、“ホームラン王”には米山SA(下り線)「新潟うま辛丼」が選ばれた。

「ホームラン王にはパワーやボリュームあるグルメを選ばせていただきました。こちらもともとサバサンドが人気のサービスエリアなんですが、そのサバフライと、新潟のご当地グルメタレカツ、舞茸の天ぷらという揚げ物3点が丼ぶりの上に集合しているんですよね」

続いて、横川SA(下り線)「「上州」下仁田ねぎ味噌カツ丼」が“最多安打王”に。投票2位の菅生PA(上り線)「SUGO!牛たんハンバーグ定食」は、“SNS打点王”を受賞した。

「最多安打王は月間の出数です。群馬にはソースカツ丼というご当地どんぶりがあるんですが、こちらはそこに名産の下仁田ネギでアレンジしたネギ味噌カツ丼で、これが月間1,500杯も出ている大ヒットメニューになりました。SNS打点王はその名の通りSNSで話題になった、SNSで大好評のハイウェイめしです」

投票2位に加えてはっしー賞のW受賞となった感想を求められ、菅生パーキングエリア(上り線)和賀亮シェフは「嬉しいです」と一言。「嬉しい時は「脂身に余る光栄です」って言えば大体OKです。よろしければいつかお使いください」と、“はっしー語”を伝授して笑いを誘っていた。