大悟サンタ、スタンド席に登場

続いてはなんと大悟サンタがスタンド席に登場し、客席からはアイドルのコンサートのような黄色い声が上がった。街では一般人に、スタジオではタレントに予期せぬプレゼントを贈る大悟サンタだが、イベントでもいつもの調子で「人妻いるー?」と呼びかけながら、ノブと共に客席を闊歩。デカい灰皿やタバコと、その場で書く直筆のクリスマスカードをプレゼントしていく。高級ブランドのグラスなど、高価な商品で客席を驚かせながら、「メリークリスマス!」と陽気に去っていった。

最後のコーナーは「テレビ千鳥音楽祭」。これまで番組で、米津玄師の「Lemon」や、B’zの「いつかのメリークリスマス」に挑戦し、うまく歌えなかったり、“ゴリゴリにすべる”の最上級「ゴリゴリゴリゴリ」を見せてきたノブだが、今回はゆずの「栄光の架橋」にチャレンジすることに。VTRでは、一カ月の猛特訓の様子や、“コンビ愛ストロー”などの秘策が映し出され、いざ幕張メッセの6,000人、ケンコバ、川島の前へ。ノブと共に、ユースケ、大吉も歌を届けることに。

黄色いタキシードに身を包んだユースケがステージのセンターに立つと、客席は黄色いペンライトに染まった。ユースケが歌うのは、星野源の「恋」。間奏でユースケがダンサーと共に“恋ダンス”を披露すると、大きな歓声が上がった。そんな中、番組で生まれた人気キャラ、ダイアン津田篤宏演じる津田梅子が登場し、共に踊る場面も。川島は、極端な狭さの音域から繰り広げられるクセのある歌声を「ジャンルとしてはレゲエ?」と困惑した表情で表現していた。

続いて大吉は「フェスということで、皆さんに暴れていただきたい」と、湘南乃風の「睡蓮花」に挑戦する。「ワンオペ状態なので……」と一人で歌うことに不安そうな大吉。ペンライトが衣装に合わせて赤一色に変わっていくと、プレッシャーが高まったのか、表情もかたくなっていく。いざ歌が始まると、話し声とは違う独特のねっとりとした歌声に、客席は驚きと笑いに包まれた。ステージにはタオルをノリノリで回すダンサーが登場し、客席の「Yeah!」「Fuu!」といった掛け声や合いの手は、まるで練習したかのようなそろいぶり。幕張メッセに奇跡の一体感をもたらした。

トリを飾るのは、白いタキシードに身を包んだノブによる「栄光の架橋」。「テレビ千鳥の歴史を全部詰め込みました。テレビ千鳥のことを思って歌います」――白のペンライトに染まった客席は、3階席まで総立ち。6,000人の応援を力に変えるように、ノブはガラガラの声ながら、思いを込めて歌い上げた。川島、ケンコバは腕を組み、何とも言えない表情で見守ったが、大悟は響くものがあったよう。

ユースケも「素晴らしかったです。感動しました」と伝えたが、ケンコバは「どの角度からコメントしようとしても、面白いとは言えない……」と苦笑い。ノブが「もういいですね」と締めようとしたところ、アンコールが自然に起き、今度は“お笑い”のほうに振り切った栄光の架橋を歌うことが決定。ある偉人の姿に着替えて登場したノブだったが、 “ゴリゴリゴリゴリ”を超えるワードが誕生する結末に。

そして特訓の成果を見せたノブ・大吉・ユースケの3人で、最後の楽曲「Choo Choo TRAIN」を披露。縦一列でのEXILEのダンスを見せたあと、手拍子を煽りながら、アリーナを移動するトロッコへ。大悟もノブのトロッコに乗り込み、特製カラーボールを投げてファンサービスタイムを大いに楽しんだ。

ここで大団円かと思いきや、突然大悟が「お前の栄光の架橋、最高やったぞ」とノブへ語りかけ、アリーナ中央のお立ち台でビートたけしの「浅草キッド」を歌い出す。「最終回じゃないんよ」とノブ。

しかし大悟が「漫才しよう」と声をかけると、客席からは、この日一番の大歓声が。熱狂のなか、サプライズで新作漫才が披露され、ファンを大いに喜ばせた。

「次回(のイベント)は?」と聞かれた大悟は「夏辺りに」とニッコリ。ノブは「えっ!?」と驚いたものの「でもまた、いつか大きいところで。テレビ千鳥、引き続きご愛顧ください」とあいさつし、イベントは幕を閉じた。

『テレビ千鳥』とファンの“絆”感じられるイベントに

終了後のSNSでは、会場に足を運んだ観客、配信で見守ったファンから「ほんと最高すぎた、面白すぎた」「泣くほど笑いました」と大満足の声が。「大吉先生やユースケさんの歌も最高」「ノブさんの歌、普通に泣けた」と歌に感動する投稿、「漫才、最高過ぎてしびれました」「漫才やるのは激アツすぎ」とサプライズ漫才に驚くなかで、イベントを特に表していたのは“一体感”への喜びを語る投稿だ。「みんな好きなものが同じだから一体感あった」「会場みんなで作り上げる感じのライブ」「(テレビで)観てた企画が参加型でできたのうれしかった」――ネコか? ノブか? 予想するときも、ラヴ・イズ・オーヴァーに耐えるときも、「お客さんも一緒にやるんやで」と常に語りかけていた大悟。思いを届けるため、1カ月猛特訓で「栄光の架橋」を猛特訓したノブ。その思いに応えるように、声を上げ、拍手を送り、ウケるもすべるも自然体のリアクションで盛り上げた観客。ノブが「こんな感じでテレビの前で見てくれるんだと実感して感動しました」と投稿していたように、5年間で作り上げた『テレビ千鳥』とファンの“絆”を確かに感じられる番組イベントとなった。

現在、イベント全編は「テレ朝動画」と「FANY」でアーカイブ配信中(配信チケット:3,000円)。後日、『テレビ千鳥』の放送内でも一部紹介予定だという。