JR東日本は30日、今年度の設備投資計画について発表した。輸送サービスの拡充を図るべく、中央快速線等へのグリーン車の車両新造と関連する地上工事や「羽田空港アクセス線(仮称)」の工事を引き続き進めるとしている。
2024年度連結設備投資計画では、安全・安定輸送のレベルアップに資する投資を着実に進めるほか、鉄道と融合したまちづくり、輸送サービスの拡充など、収益力を向上させるプロジェクトへ積極的に投資を行う。脱炭素社会の実現など社会的課題の解決、地域社会をはじめとする多様なステークホルダーへの貢献、最新技術を活用した業務変革といった中長期的な企業価値向上につながる投資も実施する。
輸送サービスの拡充として、中央快速線等へのグリーン車の車両新造と関連する地上工事を進めるほか、東京駅や宇都宮線・高崎線・常磐線方面から羽田空港へのダイレクトアクセスを実現する「羽田空港アクセス線(仮称)」の工事を推進。休止貨物線など既存資産を有効活用し、田町駅付近で上野東京ラインと直通させることで、東京圏鉄道ネットワークをさらに充実させる。
東北新幹線福島駅において、山形新幹線(上り)から東北新幹線(上り)へ立体交差で接続するアプローチ線の増設工事も引き続き推進。山形新幹線と東北新幹線が平面交差する現在の状況を解消し、輸送の安定性をさらに高める。東北新幹線(盛岡~新青森間)のスピードアップに向けた工事も進め、より便利で快適な新幹線輸送サービスの提供をめざす。