加藤和彦

5月31日に全国公開される映画「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」のエンディング曲「あの素晴しい愛をもう一度~2024Ver.」のPVがYouTubeで公開された。

高橋幸宏が加藤和彦に寄せた思いから企画が立ち上がった「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」は、加藤の軌跡を追ったドキュメンタリー映画。この映画では関係者たちがザ・フォーク・クルセダーズの結成秘話、“ヨーロッパ3部作”と呼ばれるアルバム「パパ・ヘミングウェイ」「うたかたのオペラ」「ベル・エキセントリック」にまつわる逸話などを語るほか、サディスティック・ミカ・バンドの海外公演やレコーディング風景などが映し出される。

本日4月24日に配信リリースされた「あの素晴しい愛をもう一度~2024Ver.」は、きたやまおさむが作詞、加藤が作曲を手がけて1971年にリリースされた楽曲「あの素晴しい愛をもう一度」の新録版。5月22日発売のCD「The Works Of TONOVAN ~加藤和彦作品集~」に収録される。

新録版のレコーディングにはきたやまと、高野寛、高田漣、坂本美雨、石川紅奈(soraya)、坂崎幸之助(THE ALFEE)、宮川剛、佐藤優介が“Team Tonoban”として参加。高橋幸宏のドラムと1971年の加藤の歌声がサンプリングされている。

高野寛 コメント

エンディング曲のアレンジという大役にご指名いただいて、身が引き締まる思いがしました。原曲の良さを曲げずに現代の感覚も加え、未来に歌い継がれていくような、大きな時間の流れをイメージしました。誰もが歌える名曲なのに、実際に演奏してみるとコード進行や構成に一筋縄ではいかない所があって、その「ひねり」が曲に深みを与えていることも印象的でした。

加藤さんが亡くなった時、旧作を全部聴き返し、千変万化の才能に驚いたのですが、今回の映画で改めて、リマスターされた楽曲の音の良さに驚き、その才能の普遍的な輝きに触れることができました。映画に参加することができて光栄です。