歌手で俳優のGACKTが、22日に都内で行われた映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』(7月26日公開)の製作報告会見に浜辺美波、赤楚衛二、観月ありさ、竹中直人、野村萬斎、武内英樹監督とともに登壇した。

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同作は、2021年に出版されビジネス小説としては異例の14万部を突破した同名小説の実写化作。舞台はコロナ禍真っ只中の2020年の日本。首相官邸でクラスターが発生し、総理が急死してしまい、未曾有の危機に直面する政府は最後の手段として「歴史上の偉人達をAIで復活させ、最強内閣を作る」ことに。窮地に追い込まれた日本を救うべく、誰もが知る日本の歴史に名を刻む錚々たる偉人が、議員バッジをつけて集結する。

■GACKT、唯一話しかけてくれた高嶋政宏との会話が原因で「他の方は誰も……」

武内監督とは、映画『翔んで埼玉』でもタッグを組んでいたGACKT。今作の出演オファーがあった際には「話も聞かないで断ったんですよ」と話し、会場を驚かせる。「そこから信長役と聞いて、『ちょっと話を聞いてもいいですか?』というところから始まり、武内監督がいちばん求めているものってなんですかという話をしたら、『今までの映画・ドラマで演じられてきた他の織田信長よりもいちばんかっこいい信長をやってほしい』と言われた。それならできるかもしれない(と思った)」と信長役に興味を持って参加を決めたことを明かした。

撮影現場では、武内監督の行動が気になったそうで「武内監督は褒めてくれるんですけど、褒め方が下手すぎる」とチクリ。「カットがかかると、『無駄にかっこいい!』『本当無駄にかっこいいわ~』と。無駄って要ります?」と苦言を呈し、笑いを誘っていた。

一方の武内監督も撮影を振り返り、「ミステリアスな織田信長を演じてほしいとお願いしていて、現場でも異様に怖くて、GACKTだけが1人浮いていました」と回顧。GACKTも「キャラクター的に、『他の共演者の方と仲良くなっちゃいけないのかな』とか僕なりに感じていた。僕に声かけてくれたのは高嶋(政宏)さんだけで……一番最初に話したのはSMの話でした。その会話を他の方たちは多分遠巻きで見ていたと思うんですけど、それがきっかけに他の方は誰も話してくれなくなりました」と語った。