きょう11日にスタートするフジテレビ系ドラマ『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(毎週木曜22:00~)。巨大病院で巻き起こる権力争いをきっかけに様々な事件が起こり、登場人物たちの「野心」と「復讐心」が入り乱れ、人間の内に秘めた「欲望」がむき出しになっていくサスペンスだ。

今作で初共演となるのが、赤楚衛二と錦戸亮。お互いの印象や知りたいことを語り合ったほか、錦戸は久しぶりのフジテレビドラマの現場の印象も話してくれた――。

  • 赤楚衛二(左)と錦戸亮 撮影:泉山美代子

    赤楚衛二(左)と錦戸亮 撮影:泉山美代子

「これを演じるのか」「忙しいドラマ」

――今回のオファーを受けての心境はいかがでしたか?

赤楚:木10は以前『SUPER RICH』(21年)という作品をやらせていただいたのですが、そこで主演というのは本当にうれしいです。何より、復讐劇というのは僕の好きなテーマでもあるので、全力で役を生きたいと思います。

錦戸:いろんな環境が変わってフジテレビのドラマに出るのは5年ぶりなんですが、久しぶりに湾岸スタジオに来たときは、ちょっとソワソワした気持ちもありました(笑)。またこうやって呼んでいただけるのはすごくうれしいことなので、自分にできることを精いっぱい頑張りたいなと思ってます。

――5年ぶりの湾岸スタジオは、いかがですか?

錦戸:知ってるスペースがめっちゃ改装してたり、食堂の横に無人のコンビニもあって、「何やこれ!?」って思いました(笑)。久しぶりに来れて、もちろんうれしいという気持ちはあるんですけど、環境を変えることを選んだのは自分なので、それ以上でもそれ以下でもないですね。

――久しぶりに再会したスタッフさんもいらっしゃいますか?

錦戸:いろんな人に会いましたね。『トレース』(19年)や『ラスト・フレンズ』(08年)のプロデューサーや監督にお会いしましたし、みんな偉くなってました(笑)

――そうした人たちに、ご自身がさらに成長した姿を見せたいという思いはありますか?

錦戸:いやいや、そんなスケベ心はないです(笑)。自分ができることをただただ一生懸命やるわけですから。

  • 錦戸亮

――台本を読んでの感想はいかがでしょうか?

赤楚:本当に展開が早くて、次はどうなるんだというソワソワ感と、人のちょっとした醜さ、欲望がすごく垣間見える本だったので、あっという間に読み終えました。続きもすごく気になりますし、こんなに情報が一気にバーッてくる本は初めてです。僕の役は、欲望の種類が変わっていくキャラクターなのですが、その移り変わりが丁寧に描かれていて共感もしやすかったですし、「これを演じるのか」と楽しみになりました。

錦戸:赤楚くんが言う通り、スピーディーでバンバン進んでいって、いろんなことが起こるので、気づける人は気づけるいろんな種明かしもブワーっと進みます。1話終わったと思ったらすぐ次の何かが始まったりするので、「忙しいドラマ」だなと思います。実は、ストーリーがどうなっていくかって、まだ明確に教えてもらってないんですよ(笑)。でも人間も、そうやって新しい欲望が芽生えていって、目的も変わっていったりするので、面白くなればいいなと思います。

役作りは「フラットに」「最低限のセリフだけ」

――お互いの印象は、いかがでしょうか?

赤楚:すごくフラットで優しくて、ホッとしました。本当に素敵ですよね。

錦戸:いやいや、やめて(笑)

赤楚:小学生の頃から見ていた方だったので、実際にお会いしたら「テレビの向こう側の人だ…」と思って、帰りにマネージャーさんに「うわー、本物でしたね!」って言っちゃいました(笑)

錦戸:僕も赤楚くんを見てたほうですから。「またCM出てるわー」とか、ネットニュースで赤楚くんが出てきてタップしたらひげモジャモジャでニセコに行ってたり(笑)。めちゃくちゃ優しいし、柔らかい雰囲気を持ってる方ですよね。先ほどからの受け答えとかドラマでの演技も見て、しっかりしてるなと思いました。それと、楽屋の前通ったら、「赤楚衛二」って字面がめちゃめちゃカッコいいなと(笑)

赤楚:本当ですか!?(笑) 役を通して対立する描写ももちろんありますが、僕も穏やかに過ごしたいですし、仲良く和気あいあいとやれればいいなと思います。

  • (C)フジテレビ

――おふたりでのお芝居はどんなところが楽しみですか?

赤楚:対立していく関係なので、やっぱりヒリヒリ感みたいなものは楽しみです。

錦戸:きっちり翻ろうしていきたいですね。海斗(赤楚)が郁弥(錦戸)に対していろんなことをぶつけても、ヒョイってかわしていくことが結構あるんですけど、いつかそれができなくなるときがくるかもしれない。もしかしたら、大きな声でセリフを言い合ってるかもしれないですから、そんなシーンがあっても楽しいなと思いますね。

赤楚:僕自身だったら、ヒョイヒョイかわされてしまうと思うんですけど、海斗自身がクレバーなところもあるので、必死に食らいついていけたらなと思います。

――演じるにあたり意識するのは、どんなところでしょうか。

赤楚:キャラクター自身の欲望がすごく変化していくので、例えば復讐心や野心、男女の欲望もそうですし、その移り変わりを楽しんでもらえるように、なるべく最初のほうはフラットでいるようにしています。あまり考えすぎず、先のことを考えて逆算していくよりも、そのときにどうなってくかっていうことを楽しんでいこうと思って、あえて準備をしていない感じですね。

錦戸:すごく腕のいい優秀な医者の役なので、点滴の打ち方とか、テクニカルな部分はテキパキできるようにしっかりやろうと思いますけど、それ以外はあまり考えてないです。今までもセリフだけ覚えていって、「何とかなるやろ」の精神でずっとやってきたんで。準備しすぎても、家の鏡の前で練習してきた感じが出たら、めっちゃ嫌じゃないですか(笑)。だから、最低限のセリフだけきっちり覚えて、現場でやり取りして変わっていくところもあるでしょうから、どっちにも動けるような柔軟性が欲しいなと思いますね。