フジテレビと米・スカイバウンドエンターテインメント社による共同制作ドラマ『HEART ATTACK』(24年秋以降、FODで配信予定)の新たなキャストとして、水間ロン、向里祐香、SAKURA、めがね、阿部久令亜、早乙女太一、西田尚美、村上淳、岸谷五朗の出演が発表された。

  • 『HEART ATTACK』キービジュアル

寛一郎と三浦透子がW主演するこのドラマは、近未来の日本を舞台に超常的な能力を持ち世間から迫害されているヴァリアントが抑圧や権力と闘い、運命的な愛情をスリリングな展開と刺激的な映像演出で描くもの。ヴァリアントの人々は、“奈落”という集落に隔離され、VCU(ヴァリアント犯罪課)という組織に常に監視されている。主人公・ウミン(21、寛一郎)は、ヴァリアントでありながら、VCUのスパイとして活動。もう1人の主人公エマ(23、三浦)は、インフルエンサーユニット“L”のメンバーとして、日々Makumaという動画配信プラットフォームでヴァリアントの自由と権利を求め動画を配信している。微々たる特殊能力しかなかった2人が偶然出会い、手が触れると…。

そして、動画プラットフォームMAKUMAの社長・シド(32)役で水間ロン。“L”のメンバーで、宗教団体宿り木の信者・花蓮(23)役で向里祐香。“L”のメンバー・ブクロ(25)役でSAKURA。Lのメンバー・飴ちゃん(19)役でめがね。エマの妹・陽毬(10)役で阿部久令亜。VCU管理官・公子の息子で誠二の兄・英詠一(26)役で早乙女太一。州知事の英公子(46)役で西田尚美。強力な炎を操るヴァリアント・赤富士(47)役で村上淳。VCU警部・劉(59)役で岸谷五朗が出演する。

初公開したキービジュアルは、ウミンとエマが手を重ねた瞬間を、奈落から外の世界に繋がる“ヴァリアント”の自由への第一歩として表現。これから訪れる悲しみや幸福、2人がどのように自由を獲得していくか、今後の変化を予感させる表情となっている。

コメントは、以下の通り。

■水間ロン

「脚本を読んで隔離されることの不安や孤独感を痛く思い出したと共に、その不自由の中で強く生きようとする登場人物たちにとても勇気づけられました。全ての人がパンデミックを経験した今の時代だからこそ見ていただきたい作品です。 ぜひご覧ください!」

■向里祐香

「花蓮を演じました向里祐香です。日本では数多くのアニメから実写化された作品が誕生していますが、今作はアメリカンコミックス原作で、しかもSFというジャンルを日本で実写化という、これまた化学反応が起きそうな無限の可能性と期待を持って撮影に挑みました。とはいえ映画もドラマもどんな時代でも、どんなシチュエーションでも、軸となり描かれているのは人間模様。きっと今現代を生きる方々とリンクする部分があるはずです。新しい可能性と世界、是非お楽しみに」

■早乙女太一

「新たなチャレンジを試みるこの作品作りに携われる事になり、とても光栄に思います。 この物語の舞台になるのは、近未来のパンデミック後の世界ですが、現代にも共通する問題が沢山詰まった物語です。自由の為に、愛の為に、不条理な世界の中で懸命に生きる登場人物達のストーリーを是非お楽しみ下さい」

■西田尚美

「衣装合わせの際に、この作品の世界観をほんの少しわかったような気になっていましたが、いざ撮影が始まったら全然!それは私の想像をはるか超えていました。ここは日本なのかどこなのか…作品に没入出来たことがとても楽しかったです。 この作品は、現実世界ではないSF作品ですが、今の世界ととても似通っているようにも感じます。何が正しいことなのでしょう。ぜひ、たくさんの方に見ていただき、感じていただけたら嬉しいです」

■村上淳

「この作品に参加し、肌感覚でよく理解できたことは"若い希望"たちが強く育っているんだなということです。主演のおふたりもそうですし、監督・スタッフたちのエネルギーや才能はこれからのエンターテインメントに欠かせないものだと感じました。見どころもその線上に浮かぶものだと思います。つまり"新感覚"なクリエイターたちによるエンターテインメントというものになっていると思います」

■岸谷五朗

「脚本を読ませていただいた時点で、日本の作品創造の挑戦である事は明らかでした。現代にとっても必要で重要なテーマであり、その表現は、エンターテインメントであります。新たなる挑戦!ここに挑んだ、スタッフの皆さま本当にお疲れ様でした。作品の完成を楽しみにしております」

【編集部MEMO】
フジテレビは昨年10月、グローバル事業の戦略発表会を開催。大多亮専務は「アメリカ的なSFの発想で、フジテレビでは思いつかない。これをフジテレビでもやっていきたいと思ってお話をしたら、大事なIP(知的財産)を出していただくことになりました」と経緯を説明し、スカイバウンド社リニアコンテンツ担当マネージングパートナーのリック・ジェイコブス氏は、フジをはじめ日本のコンテンツを見てラブ・ストーリーがウケると感じたとした上で、「『ハート・アタック』で描かれるのは初恋が出発点。アメリカ的な作品かもしれませんが、初恋はみんなが経験するものですから」と自信を見せていた。

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