「テストではいつも2位」1位を目指しているけど…ヨビノリたくみが語る“勝てなくても落ち込まない”考え方
登録者数100万人超の教育系YouTuber・ヨビノリたくみさんがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「SCHOOL OF LOCK! ヨビノリLOCKS!」。毎週金曜日に、受験に向けた特別授業を開講しています。今期最後となる3月29日(金)の放送では、「テストで敵わないクラスメイトがいて、毎回落ち込んでいる」という17歳のリスナーに心の持ち方をアドバイスしました。



――リスナーの相談

私は今高校2年生で、来年受験生です。クラスにとても頭のいい男の子がいて、テストではいつも2番、模試でも毎回その子に敵いません。毎回必死に勉強して試験を受けているのに1回も勝てたことがなくて、だんだん点数は上がってきているにも関わらず、結果を見るととても落ち込んでしまいます。

その男の子もすごく努力しているから1番をとれるのはわかっているのですが、1位になっても態度に出さないのでライバルと思ってるのは私だけなんです。相手は眼中にないんだろうと思うと、もっと頑張ろうというよりは自分は地頭が悪いんだ……とネガティブな方向にいってしまいます。

たくみ先生は、たぶん毎回1位をとっていたほうだと思いますが、試験で勝てなくて落ち込んでしまったことはありますか? また、そういうときはどうやってやる気を取り戻していましたか?(17歳)

――敵わない相手に対しての心の持ち方

『たくみ先生は、たぶん毎回1位をとっていた』、たしかに……1位だったかもしれない(笑)。でも、これは高校生、大学生ぐらいまでの話ですかね。大学院に行って研究室に入ったら、本当に日本有数の優秀な人が集まる研究室でして……。周りには、自分よりできる人しかいなかったんじゃないですかね……? そういう同世代の1位2位を争う天才たちを目の当たりにして、挫折しかけましたけど……。自分もそういう厳しい環境に身を置いたからこそ、すごく伸ばされる部分があったなと思っています。

自分の学校に、どうしても敵わない男の子がいるってめちゃくちゃいいじゃん! 切磋琢磨しないと、自分の実力以上のものってなかなか発揮できないというか、伸びていかないものなので。部活でもありますよね。部活にすごく強い子が1人入ってくると、その部活全体のレベルが上がるんですよ。1人が強いだけだったのに、数年後に団体戦で優勝したりするんですよね。

その現象は、自分が高校生のころ、卓球部だったときにもありました。何の変哲もない公立の中学校だったんですけど、たまたま地元で1番、2番の強い人たちが2人入ってきて。そしたら、部活全体のレベルがめちゃくちゃ引き上がったんですよ! 自分より上の人がいるっていうのは、そのレベルの人が普段何をやっているかも見られるし、井の中の蛙にならないというか、満足しなくなるんですよね!

まさに、「どうやっても敵わない」とか「努力しているのに」って思うのは、その男の子を見ることで、もっと努力できるんだって思えているってことなので、非常にいい環境だと思います! いい環境にいると思えば、全然落ち込まずにめちゃくちゃ頑張れちゃうと思うので、ぜひ続けてみてください!

――黒板に書いたメッセージは『共振』



今回は、数式じゃなくて物理用語を書きました。『共振』という言葉です! これは、振動数、周波数が合うと大きく揺れ出すっていう現象です。

自分よりもすごく勉強ができる男の子がクラスにいることで、その人の影響を受けてどんどんと実力を伸ばしてほしいので、そういった意味で共鳴し合って共振してもらえたらなと思って、この言葉を書きました!



今回の放送で、質問が取り上げられたリスナーには、ヨビノリたくみさんの直筆メッセージが入ったカロリーメイトスペシャルボックスと音声メッセージ入りチェキがプレゼントされました。

<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長(小森隼・GENERATIONS from EXILE TRIBE)、COCO教頭(CRAZY COCO)
放送日時:月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/lock/