三菱自動車工業が日本導入の英断を下したピックアップトラック「トライトン」の販売状況が判明した。2023年12月末の発表から2024年3月10日までの受注台数は約1,700台。月間販売計画が200台なので、かなりの勢いで売れていると見ていいだろう。どんな人が買っているのか、詳しいところを聞いてきた。

  • 三菱自動車の新型車「トライトン」

    三菱自動車「トライトン」が販売好調!

新規客が8割超! 年齢層は低め?

トライトンは1978年発売の「フォルテ」をルーツとする1トンピックアップトラック。発売から5世代にわたって計560万台超を生産し、約150の国と地域で販売してきた三菱自動車の世界戦略車だ。日本に入ってくるのは通算6世代目となる新型モデルで、後席があって5人まで乗れる「ダブルキャブ」というタイプとなる。グレードは「GLS」(498.08万円)と豪華版「GSR」(540.1万円)の2種類だ。

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  • 新型「トライトン」は「ダブルキャブ」というボディタイプで乗車定員は5人。ボディサイズは「GSR」が全長5,360mm、全幅1,930mm、全高1,815mm、「GLS」が同5,320mm、1,865mm、1,795mm(写真はGSR、ボディカラーはヤマブキオレンジメタリック)

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  • 「ピックアップトラック」は荷台が付いているのが特徴。アウトドアの趣味を持っている人はもちろん、普通の道路をゴツいクルマに乗って走りたいという人にも人気が出そうなクルマだ

販売台数約1,700台のうち88%は上位グレードの「GSR」が占める。選ばれているボディカラーの人気順は1位:ホワイトダイヤモンド(32%)、2位:ヤマブキオレンジメタリック26%、3位:グラファイトグレーメタリック20%、4位:ジェットブラックマイカ19%。逆にいえば、残りのブレードシルバーメタリックとレッドソリッドを選べば目立てるかもしれない。

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    こちらが「グラファイトグレーメタリック」の「GSR」。この手の道路状況も難なく乗り切る本格的な性能を備えている

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  • 乗り込むとインテリアは上級SUVといった感じ。乗用車としての快適性や乗り心地にもこだわったそうだ

トライトン購入者の82%は他社からの乗り換えだ。どの車種からが多いかは教えてもらえなかった。三菱自動車ユーザーが何から乗り換えたかの上位3車種は、1位:デリカD:5(現行型)、2位:デリカD:5(前型)、3位:パジェロとなっている。ひさびさの三菱製本格オフローダーの登場に、往年のパジェロ乗りたちが反応した様子が伝わってくる。

購入者の性別は男性95%、女性5%。あくまで契約書にサインした人の性別ということわりつきではあるものの、なんとなく納得のデータだ。

トライトンは比較的、若い世代から高い支持を集めている。購入者の年齢別構成比は20代以下10%、30代21%、40代32%、50代24%、60代10%。40代以下が半分以上というのは珍しい結果だという。

売れた地域の都道府県別TOP3は1位:北海道12%、2位:愛知8%、3位:東京8%。北海道の雄大な自然は確かに似合うが、あえて名古屋や東京の大都会を走ってもそれはそれで様になりそうなところがトライトンの魅力だ。