大和ハウス工業とJR貨物は13日、千葉市美浜区の大型マルチテナント型物流施設「DPL 千葉レールゲート」を4月1日に着工すると発表した。テナント企業が複数入居可能な地上4階建ての物流施設となる。

  • 「DPL 千葉レールゲート」イメージパース

「DPL 千葉レールゲート」は、札幌貨物ターミナル駅構内に立地する「DPL 札幌レールゲート」に続く共同事業第2弾として開発される。東京都心から約30km圏内の大型マルチテナント型物流施設で、京葉道路の穴川インターチェンジから約3.5km、東関東自動車道の湾岸千葉インターチェンジから約5kmの位置にあり、複数の幹線道路にアクセスしやすく広域配送にも適した立地だという。

貨物鉄道輸送の全国ネットワークへのアクセスが可能な京葉臨海鉄道臨海本線の千葉貨物駅からも約9kmの場所にあり、国際拠点港湾に指定されている千葉港の新港地区に位置し、成田国際空港から車で約40分の立地に。陸・海・空路の物流インフラが充実しているため、国内はもとより海外輸送の拠点としても優れていると説明する。

最大8社のテナント企業が入居可能な地上4階建てのマルチテナント型物流施設で、敷地面積は4万8,539.02平方メートル、建築面積は2万9,122.75平方メートル、延床面積11万3,915.48平方メートル。各区画に事務所を設置するなどテナント企業の多様なニーズに対応する。従業員の働き方改革も支援し、施設内にテナント企業の従業員専用の保育施設を設置するほか、カフェテリアやコンビニエンスストアが入るスペースを設けて就労環境を整備する。あわせて普通乗用車286台分、バイク30台分、自転車95台分の駐車スペースを用意する。

  • 3月13日に実施した地鎮祭の鍬入れの様子(大和ハウス工業執行役員東京本店長の更科雅俊氏)

各フロアに直接アクセスが可能な、らせん状のランプウェイ2基(ダブルランプウェイ)を採用し、1フロアにつき58台分のトラックバースを備える。効率的な物流施設の運営をサポートするトラックの入場予約システムやオンラインチェックインシステムも採用することで、荷物の積み降ろしのために待機する「荷待ち」時間の短縮や入出庫業務の効率化を図っている。4月1日に着工する「DPL 千葉レールゲート」の竣工日は2025年9月16日、入居可能日は2025年9月17日を予定している。