ひとり芸No.1決定戦『明治プロビオヨーグルトR-1presents R-1グランプリ2024』が9日にカンテレ・フジテレビ系で生放送され、街裏ぴんくが優勝に輝いた。本記事では、ファーストステージ、ファイナルステージの結果を振り返る。

  • ルシファー吉岡=カンテレ提供

■『明治プロビオヨーグルトR-1presents R-1グランプリ2024』

エントリー資格を変更し、芸歴制限を撤廃した今大会には、過去最多の5457人がエントリー。決勝では、真輝志(初)、ルシファー吉岡(6度目)、街裏ぴんく(初)、kento fukaya(3度目)、寺田寛明(4度目)、サツマカワRPG(3度目)、吉住(2度目)、トンツカタン お抹茶(初)、どくさいスイッチ企画(初)の順番でネタを披露した。決勝の司会は、霜降り明星と広瀬アリスが務め、審査員は陣内智則、バカリズム、小籔千豊、野田クリスタル(マヂカルラブリー)、ハリウッドザコシショウが務めている。

今大会では、決勝戦のネタ尺が3分から4分に拡大された。ファイナリスト9人が戦うファーストステージは、審査員5人による500点満点(100点×5人)の得点審査で、ファーストステージの上位3人がファイナルステージに進出。ファイナルステージでもう1ネタを披露し、審査員5人の決戦投票で優勝者が決定する。

■ファーストステージ得点&コメント振り返り

ファーストステージは、1位がルシファー吉岡(475点)、2位が街裏ぴんく(471点)、3位が吉住(470点)という結果で3人がファイナルステージへ。以下、同率4位がどくさいスイッチ企画、真輝志(458点)6位がサツマカワRPG(457点)、7位が寺田寛明(455点)、8位がkento fukaya(452点)、9位がトンツカタンお抹茶(448点)となった。

■1.真輝志:458点(同率4位)

ハリウッドザコシショウ:90、野田クリスタル:92、小籔千豊:94、バカリズム:91、陣内智則:91

小籔「トップは90点くらいでいきたいなというのもあるんですけど、トップにしてこのク オリティとこのウケ、94点かなと。めっちゃ面白かったし、展開も読めなかった」

バカリズム「設定もキャッチーで面白かった。中盤で店長して面白く、素晴らしかった」 陣内「着眼点も面白かったし、“ほなええわ”のバリエーションが多く、オチもキラキラしていて良かった」

■2.ルシファー吉岡:475点(1位)

ハリウッドザコシショウ:95、野田クリスタル:95、小籔千豊:95、バカリズム:94、陣内智則:96

野田「すごすぎた。ピン芸を極めている」

ザコシ「下ネタに落とし込んでないのが高得点」

バカリズム「4分の中にこれほどよくストーリーの展開を入れましたね。8分くらいやってませんでした?(笑)それくらい盛りだくさんでした」

■3.街裏ぴんく:471点(2位)

ハリウッドザコシショウ:96、野田クリスタル:94、小籔千豊:95、バカリズム:92、陣内智則:94

陣内「どんなジャンルの漫談なんですかね。ぐっと引き込まれて、熱が伝わってきた」

小籔「腕なさそうでめっちゃあるというか、ライブをたくさんやっていて、足腰強い感じがする。どういうお笑いのトラウマを受けたらこんなネタになるのか、人間的に興味があります。僕はめっちゃ好きです」

ザコシ「一番お前がわけわからんやないかいと。エネルギーがすごい。このエネルギーが今のテレビに必要やと思います。面白かった」

■4.kento fukaya:452点(8位)

ハリウッドザコシショウ:90、野田クリスタル:91、小籔千豊:93、バカリズム:88、陣内智則:90

野田「今年はレベルが高すぎて。高得点だし、これまでだったらいってると思うんですよ。何も悪いところはなかったんですけど」

陣内「設定も今流行りのマッチングアプリで面白かったんですけど、くりちゃんをオチにしてほしかったなと期待しちゃって」

小籔「ボケ数だけでいうと一番あったしウケもあったと思ったんですけど、びっくりするような展開があったかというと、今までよりは落ちるかなと。落ちるかなと言っても、普通の劇場だとバチバチウケるレベル」

■5.寺田寛明:455点(7位)

ハリウッドザコシショウ:90、野田クリスタル:92、小籔千豊:92、バカリズム:89、陣内智則:92

陣内「寺田くんにしかできないクレバーなネタ。面白かったです」

バカリズム「着眼点もいいのですが、どうしてもレビュー大喜利で単調に見えちゃうというか。最後に飛躍すると良かった」

野田「レビューあるあるは面白かったんですけど、瞬間風速でいうと届かないのかなと」

■6.サツマカワRPG:457点(6位)

ハリウッドザコシショウ:91、野田クリスタル:90、小籔千豊:92、バカリズム:93、陣内智則:91

小籔「毎回決勝に来ていてすごいですし。お笑いのことをすごく考えていて、引き出しの多い人やなと思います。本業はギャグだと思いますが、今回は物語風になっててすごい」 バカリズム「イカれたキャラかと思ったら丁寧に進めていくし、ムカつくくらいキレイにまとまっていて、面白かった」

ザコシ「(カツラについて)本当に髪が生えてるものやと思ってたから、びっくりしました。お笑いってネタもですけど、かわいさも重要なので、あんまり取らないほうがいいかもしれない」

■7.吉住:470点(3位)

ハリウッドザコシショウ:91、野田クリスタル:94、小籔千豊:94、バカリズム:96、陣内智則:95

バカリズム「台本に無駄がないし、めちゃくちゃおもしろかったです。抜群の演技力でさらに良くなっていた」

陣内「静かな狂気は唯一無二の演技力。すごく面白かった」

野田「こんなにたくさんテレビ出てるのに、地下から出たての芸人のネタで、変わらないなと思いました」

■8.トンツカタンお抹茶:448点(9位)

ハリウッドザコシショウ:90、野田クリスタル:89、小籔千豊:92、バカリズム:86、陣内智則:89

ザコシ「面白かったですけど、風呂入ってたとき考えたやろ!(笑)度胸があったのは良かった」

小籔「確かに笑った。でも、これ何なん? PVなん?(笑)賞レースやからこんな感じやけど、ネタ自体はめっちゃ好きよ」

陣内「設定はめっちゃ面白かったんですよ。でも期待をちょっと超えてこなかったかな。最初が一番面白かったかなって」

■9.どくさいスイッチ企画:458点(同率4位)

ハリウッドザコシショウ:91、野田クリスタル:92、小籔千豊:93、バカリズム:90、陣内智則:92

野田「アマチュアとは思えないほど堂々としてた。もっと長尺でみたいと思った」 バカリズム「時間軸に沿っていく構成で良かったんですけど、後半がもったいないというか、思ったよりはまらなかった」 ザコシ「設定がぼんぼん飛ぶから、ついていきづらさが少しあったかな」

■ファイナルステージ投票結果振り返り

ファイナルステージは、吉住、街裏ぴんく、ルシファー吉岡の順でネタを披露。陣内智則・バカリズムが吉住、ハリウッドザコシショウ・野田クリスタル・小籔千豊が街裏ぴんくに投票し、3票を獲得した街裏ぴんくがチャンピオンに輝いた。