アイドルグループ・SKE48の32ndシングル「愛のホログラム」が2月28日に発売された。前作「好きになっちゃった」で自身初のセンターに抜擢された末永桜花(22)が、最新シングルでも中央に立つ。2作連続のセンターに「まさか」と驚きを隠せない末永だが、SKE48の現在地を聞くと、グループを全国区にしたいという愛と強い思いが返ってきた。

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    SKE48の末永桜花 撮影:田中景子

――昨年7月にリリースされた「好きになっちゃった」で、加入9年目にして念願のセンターの座を掴みました。反響はいかがでしたか。

反響はものすごく大きかったです。X(旧Twitter)を更新する度に「おめでとう」とか「センターで納得だよ」とか、いっぱいコメントをいただきました。発表前は、ネガティブな意見があったらどうしよう、「なんでこの子が」と思われないかすごく不安でしたが、まったくそういうのもなくて。「新しいセンター楽しみです」という温かい言葉にとても安心しました。

卒業された先輩の柴田阿弥さんも連絡をくれて、すごく喜んでくれました。「本当におめでとう」と何回も言ってくださって、尊敬する先輩に成長した姿をお見せすることができて、私もうれしかったです。今度お会いしたらサイン入りのCDを渡す約束です(笑)。

――2作連続のセンターと聞いて、どんな心境でしたか。

もうびっくり。まさか2回目がくるとは思っていなかったんです。ドッキリかと疑ったけど、Team Eのマネージャーさんはドッキリをするタイプでもないし…っていろいろな感情が混ざりすぎて、「あっ…本当ですか」という落ち着いたリアクションをしてしまって、実はあまり反応できなかったんです(笑)。喜んでいないと思われてしまったかな?

――「初センター」と「2度目のセンター」、受け止め方は違いましたか。

1回目と今回の受け止めはちょっと違いました。前回は「やった! うれしい。頑張ってきてよかった!」と感情を一気に爆発させましたが、2回目は帰り道にじわじわと実感しました。過去を振り返っても2作連続センターを務めた方はそんなにいらっしゃらないので、そうそうたるメンバーのなかに私の名前を並べさせていただいて光栄です。

「またこの子か」と思われないか心配でもありますが、きっと私にできることがあると期待してくれる方がいるからこそ、再びセンターに立てたと思います。ファンの方も「またもう1度センターに立とうね」と言ってくださっていたので、うれしい報告をもう1回できることを素直に喜びたいです。

――ご自分はどんなセンターだと思いますか。

松井珠理奈さんや須田亜香里さんみたいに、後輩に直接「こうしたほうがいいよ」ってアドバイスをしてあげられる先輩ではないんです。人見知りですし、アドバイスするのがおこがましいと思ってしまって……あまり言葉を発せない。でも、私のいままでの活動の仕方を見て、刺激を受けて憧れてもらえたらいいなって思いますし、そう思ってもらえるようにセンターに立っています。

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「地元の大きなドームに立ちたい」 今のSKE48の強みと課題も語る

――昨年SKE48は活動15周年を迎えました。16年目となり、感じることはありますか。

これまで15年活動できたのは、応援してくださるファンの方や、いままでつないできた先輩たちがいたからこそ。私は、今のSKE48をたくさんの人に知ってもらって、もっと大きな会場でコンサートをしたいって思っています。以前はナゴヤドーム(バンテリンドーム ナゴヤ)に立つという目標を掲げるメンバーが多かったけど、その目標を口にする機会も減ってしまいました。でも、やっぱり私は地元の大きなドームに立ちたいです。

――末永さんが思う、今のSKE48の強みは?

今人気のアイドルグループさんは女性からも「かわいい」と言われて支持を集めているグループだと思っていて、今のSKE48の雰囲気は“THE・アイドル”をしっかり伝えられるメンバーが多いので、そっち路線にもいけるアイドルだと思っています。みんなかわいい。でも、劇場公演に行くと、SKE48伝統の「全力ダンス」や「汗」も感じられる。世間のみなさんが思ってくれているイメージも残しつつ、今の時代に合った新しいSKE48像も打ち出せる。かわいさとかっこよさを並行した魅力を出せるグループなので、それがもっと広まってほしいです。

――さきほど目標として掲げた「地元の大きなドームに立つ」には、どんなことが必要だと感じますか。

やっぱり今のSKE48を知らない方が多いので「知ってもらうこと」ですね。昔のイメージのままで止まっている方が多いと思うので、今のSKE48を早く知ってもらうのは「地上波だな」と感じています。それがグループで歌番組に出演するのでも、個人で番組に出演するのでも、知ってもらうことにつながりますし、そこは私個人としてももっと活躍してグループに貢献したいです。ちょっとずつかもしれないけど、アイドルファンの方に注目してもらえれば、いつか大きいステージに立てるかもしれないので、地道に頑張っていきたいです。

――その目標はいつまでに達成したい?

そうですね…私の年齢もあるので(笑)。なるべく早くその夢を叶えたいです。そのためにはやっぱりファンの方のお力が必要ですね!