JR西日本は19日、山口線で運行される「SLやまぐち号」などの列車で指定席料金・グリーン料金を見直すと発表した。あわせて「SLやまぐち号」の運転再開見通しについて、「早ければ5月頃の運転再開をめざしています」と発表された。

  • D51形200号機に牽引される「SLやまぐち号」(2017年撮影)

「SLやまぐち号」は山口線の新山口~津和野間で1日1往復を運行。2017年デビューの35系客車を蒸気機関車が牽引していたが、蒸気機関車に付随する炭水車の不具合により、2022年5月から運転を取りやめていた。その後は「DLやまぐち号」として、ディーゼル機関車の牽引で運転されている。「SLやまぐち号」の運転再開に関して、現在は定期検査を実施しており、早ければ5月頃の運転再開をめざしているとのこと。運転再開日および運転日カレンダーは決まり次第、改めて発表する。

料金見直しは「SLやまぐち号」のほか、35系客車を使用する「DLやまぐち号」なども対象となる。2024年3月16日以降に運転される列車から適用され、指定席料金は現行の530円(一部期間は330円)から1,680円(こども半額)へ値上げに。グリーン料金は現行の50kmまで780円、100kmまで1,000円から、距離を問わず一律2,500円(大人・こども同額)へ値上げされる。

これにともない、料金見直し後の土休日に大人1名で新山口~津和野間を利用した場合、普通車の利用で運賃・指定席料金の合計は2,850円(現行より1,150円値上げ)、グリーン車の利用で運賃・グリーン料金の合計は3,670円(現行より1,500円値上げ)となる。