東京・町田のスヌーピーミュージアムが2月1日、趣向を凝らした新たな展示やショー演出を充実させてリニューアルオープンしました。エントランスに口を大きく開けたスヌーピーが出現し、ホールでは、ピーナッツ・ギャングことスヌーピーの仲間たちが描かれたミラーがお出迎え。そんなパワーアップした‟スヌーピーの聖地”をのぞいてきました。

  • 同館の企画運営を務めるクリエイティブディレクターの草刈大介さんと、シュルツ博物館&リサーチセンター キュレーターのベンジャミン・L・クラークさん

    同館の企画運営を務めるクリエイティブディレクターの草刈大介さんと、シュルツ博物館&リサーチセンター キュレーターのベンジャミン・L・クラークさん

大きく口を開けたスヌーピーをくぐると…

2019年12月に開館したスヌーピーミュージアムは、アメリカ・カリフォルニア州にあるシュルツ美術館の、世界で唯一の公式サテライト(分館)です。原作コミック「ピーナッツ」の貴重な原画などをはじめ、スヌーピーやチャーリー・ブラウンといったおなじみの人気キャラクターたち、そして作者チャールズ・シュルツ氏に関するコーナーを展示しています。

今回のリニューアルでは、そうした常設展示を大幅に拡充させ、さらに光と音楽と映像による楽しいショー演出も加わりました。まずは‟スヌーピーに食べられちゃう”感覚で、大きな口の中に入っていく「スヌーピー・エントランス」。口をくぐって館内に足を踏み入れると、ホールの天井から雲のような形をしたミラーが吊られています。その鏡に描かれたピーナッツ・ギャングが訪れる人を見下ろして歓迎してくれる趣向に、早くもワクワク感が。

  • 【写真】数えきれないほどのスヌーピーのグッズで埋め尽くされた「スヌーピー・ワンダー・ルーム」は圧巻

    「スヌーピー・ワンダールーム」

また、数えきれないほどのスヌーピーのグッズで埋め尽くされた「スヌーピー・ワンダールーム」も圧巻です。‟みんなでつくる、みんなのミュージアム”をコンセプトに、ファンの人たちに思い出の品の寄贈を呼びかけたところ、1,000点以上のグッズが集まったそう。

ここには、大小さまざまなスヌーピーのぬいぐるみが約300体、さらに衣服や雑貨、文房具、ノベルティグッズに至るまで、古今東西、さまざまな時代の多種多様なグッズ1,000点以上が集結。そのひとつひとつから、かつての持ち主たちの愛着が伝わってくるようで、懐かしさがこみあげてくる空間となっていました。

  • 「スヌーピー・ルーム」

全長約8メートルの巨大なスヌーピーを筆頭に、すやすや眠ったり物真似をしたりと、ふだん見かけないようなユニークで巨大なスヌーピーがずらりと並ぶ名所「スヌーピー・ルーム」には、新たに約5分に1回のショータイムが加わりました。光や映像、音楽の演出による2分間のショー「覚醒」で、ワクワクのボルテージは頂点に。

企画展は「旅するピーナッツ。」-貴重な原画など約45点が集結

  • 企画展「旅するピーナッツ。」

半年に1度のペースで企画替えを行っている展示室には今回、「旅するピーナッツ。」をテーマに、シュルツ美術館が所蔵する貴重な原画など約45点を展示。「ピーナッツ」には、アメリカの子どもたちとスヌーピーとの日常生活が描かれていますが、ごくまれに、おなじみのキャラクターたちも旅に出ることがあります。スヌーピーがロンドンのウィンブルドンへと旅立ったり、ペパーミント パティがパリのエッフェル塔を訪れたり。おなじみのサマーキャンプ、ビーチで過ごすひととき、うまくいかない珍道中など、ピーナッツ・ギャングの愉快な冒険が描かれています。

  • フランクリンが初登場するシーンの原画

特に注目なのが、フランクリンが初登場するシーン。1968年に描かれたこの原画の意義を、シュルツ博物館のキュレーターで本展の解説も手がけるベンジャミン・L・クラークさんは、「アメリカのポップカルチャーでも重要な意味を持っている」と紹介します。浜辺でボールをなくしたチャーリー・ブラウンのところに、フランクリンがボールを持って現れ、ごく自然に会話を交わし、やがて仲良くなる。そんな2人の出会いが描かれていますが、人種問題で揺れていた当時のアメリカでは、一般的な家庭の子どもが人種の違う子どもと自然に交流する様子は描かれてきませんでした。

作者のシュルツ氏自身、最初はそれを正しくできるかわからなかった、と語っていたそうで、どうやって自然な形でフランクリンを登場させられるかと考えた結果、2人はビーチで出会うことに。その後フランクリンが「ピーナッツ」の主要なキャラクターとなったことは言うまでもありません。

大人気「スヌーピーのぬいぐるみのワークショップ」も

もちろん、大人気のプログラムも引き続き開催されています。好きな色のTシャツと首輪を選んで、世界にひとつだけの自分だけのスヌーピーのぬいぐるみを製作できる、約75分間の「スヌーピーのぬいぐるみのワークショップ」は、毎月チケットが即完売するほどの人気ぶり。

  • 自分だけのスヌーピーが作れる「スヌーピーのぬいぐるみのワークショップ」

工房では、まずは好きな色のTシャツと首輪を選びます。組み合わせ方によって印象がガラリと変わるので、ここはかなり迷いどころ。あらかじめボディは用意されていて、メインの作業は綿を詰めていくことなのですが、入れる綿の量や詰め具合によって、ふわふわのスヌーピーにすることもできるし、まるまると元気なスヌーピーにすることもできます。ちなみに筆者が目指したのは、やわらかな手触りのスヌーピー。背中部分から綿を詰めていきます。

  • Tシャツと首輪を選ぶ。Tシャツには名前と日付を、ピーナッツのフォントでプリントしてもらえる

  • 本体を裏返した状態のスヌーピーのぬいぐるみを見るのも貴重な体験

綿入れの作業が終わったら背中部分を縫い合わせてもらい、続いて毛並みを揃えるように、スヌーピーをやさしくブラッシング。名前入りのTシャツを着せて首輪を付ければ、世界でひとつの自分だけのスヌーピーの完成です。

  • バスタブに浮かんだスヌーピー、実はシャワーと浴槽から風が吹き出る仕組みとなっており、風圧でほこりを飛ばしている

自分だけのスヌーピーを作るというこのスペシャルな体験の最後には、日付入りの出生証明書と、オリジナルスタンプを使って自分でアレンジを施した巾着袋ももらえます。定員は各回12名、平日は1日3クラス、休日は4クラスの実施で参加料は6,050円。即完売となる人気のプログラムなので、予約はお早めに。

  • ミュージアムショップ「BROWN’S STORE」

また、1階のミュージアムショップ「BROWN’S STORE」には、約半数にあたる160点以上のグッズが新登場し、品数が大幅に充実。ポーチやカレンダー、スヌーピーの耳付きのカチューシャとチョーカーのセットなど、世界でここにしかないオリジナルグッズに心くすぐられながら、買い物欲が刺激されっぱなしに。

隣接の「PEANUTS Cafe スヌーピーミュージアム」もリニューアル

  • 「PEANUTS Cafe」

さらに、スヌーピーミュージアムに隣接する「PEANUTS Cafe」も同時にリニューアルオープンしています。グランドメニューが新しくなり、新メニューに加えて、企画展と連動したメニューも登場。

スヌーピーのイラストがデザインされたデザートや、国産の竹素材を使ったキッズプレート、さらに作者のシュルツ氏が大好物だったというツナサンドをイメージした“ツナメルト”入りのピクニックボックス など、かわいくて美味しいメニューがずらり。テラス席も設置されているので、ミュージアムのエントランスで大きな口を開けているスヌーピーを眺めながら、楽しい時間が過ごせそう。

  • 「ビーグル・スカウトのピクニックボックス スープ付き」2,530円

  • 【企画展連動メニュー】スパイクのメキシカンタコス スープ付き 2,420円

  • 「スヌーピーの“ RARF RARF” パンケーキ」1,496円

世界中で愛され続ける「ピーナッツ」の世界観を堪能できる、パワーアップした‟聖地”を巡礼しに、ミュージアムを訪れてみてはいかがでしょうか。

(C)2024 Peanuts Worldwide LLC

■information
スヌーピーミュージアム
東京都町田市鶴間3-1-4 南町田グランベリーパーク内
時間:10:00~18:00(土日祝は19:00まで) 最終入場は閉館時間の30分前
料金:当日券2,000円、中高生1,000円、4歳~小学生600円