テレビ朝日系ドラマ『マルス-ゼロの革命-』(毎週火曜21:00~)が現在放送中だ。ドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(19年)などを手掛けた脚本家・武藤将吾氏の完全オリジナルである今作は、なにわ男子の道枝駿佑演じる謎多きカリスマ転校生・美島零(みしま・ぜろ)《ゼロ》と落ちこぼれ高校生たち7人が大人社会に反旗を翻す前代未聞の「青春“クーデター”サスペンス」。
今作で女優の吉川愛が演じるヒロイン・貴城香恋(たかしろ・かれん)は、板垣李光人演じる逢沢渾一=アイコンの幼なじみで初恋相手という役どころ。精神年齢が高く、頭がよく切れる香恋は、ゼロが始動させた動画集団「マルス」に、図らずも加入してしまうことに。今回は香恋を演じる吉川にインタビュー。共演者の印象や現場の雰囲気について話を聞いた。
脚本の展開に毎回驚き
――今作は武藤将吾さんの脚本ですが、どんな印象を持ちましたか。
今回も武藤さんらしい、続きが気になる面白い作品で、出演できることがうれしいです。考察したくなるような展開もあって、台本を読むたびに「こんなことが起こるんだ!」と驚かされています。
――演じる香恋は、吉川さんから見てどんなキャラクターか教えてください。
ツッコむときもあれば大人しくなるときもあって、つかめそうでつかめない女の子。試行錯誤しながら演じています。
板垣李光人はギャップが素敵
――1月11日に行われたドラマの記者会見では、吉川さんがムードメーカーのような役割をされているように見えたのですが、現場はどんな雰囲気ですか。
ムードメーカーですか? どうなんでしょう、自分では分からなくて。でもこの現場は、なぜかすごく落ち着くんです。皆、芯がしっかりしているし、自分で何でもできちゃうし、自立しているというか。一緒にいても気を使わなくていいキャストの方々ばかりで、マイペースな私にとっては居心地が良くて自由に過ごさせてもらっています。
――順番に共演者の皆さんの印象も教えてください。ドラマ『カラフラブル〜ジェンダーレス男子に愛されています。〜』(読売テレビ・日本テレビ系 21年)でW主演を務めたこともある板垣李光人さんからお願いします。
板垣さんはずっと変わらずにいてくれる人。ふんわりしているように見えて「それは違うでしょ!」とか、ズバッとツッコんでくれるタイプで、そのギャップが素敵ですね。仕事に対してすごく誠実で、一生懸命作品に取り組んでいらっしゃる姿に刺激を受けています。
横田真悠の前では“素”に
――『明日、私は誰かのカノジョ』(MBS・TBS系 22年)で親友役を演じた横田真悠さんとの関係は。
今回の共演で距離が縮まりました。現場でたくさんお話をしていて、仲のいい友達と一緒にいるときくらい、私の“素”が出ています。
――井上祐貴さんとは、『やっぱそれ、よくないと思う。』(テレビ朝日 23年)で共演されましたが、そのときは台詞を交わすシーンがあまりなかったとか。改めてどんな印象ですか。
『やっぱそれ、よくないと思う。』では、同じシーンでも遠い場所にいることが多かったんです。井上さんには、最初はクールな印象を持っていましたが、今は現場で一番のいじられキャラ。監督にたくさんいじられています。