マイナビは1月25日、2025年卒の大学生・大学院生に向けて実施した調査「大学生のライフスタイル調査 〜Z世代の就活生の"日常"と"将来"を徹底研究!〜」の結果を発表した。調査は2023年11月28日〜12月25日、2,337人を対象に行われた。
まず、サークル・部活動への参加率は53.6%で、過去最低値となった前年よりも増加。低迷していた「定期的にアルバイトをしている割合」も全体では80.1%で、コロナ禍前の水準となっている。
物価高の影響で最も多かったのは、「食費が上がった」(50.7%)となり、そのほか「学食・生協の値段が上がった」(28.3%)や「交際(飲み会や外食・レジャー)を控えるようになった」(13.7%)などが上位に挙がっている。
中には、「大学による食料品支援(100円朝食、割引学食、食料配布など)を利用した」(全体9.1%、一人暮らし12.7%)や、「貯金を切り崩した」(全体9.9%、一人暮らし11.7%)などの回答もあり、一人暮らしの学生で影響がより顕著となっている。
「推し」がいるという人は6割を超え、前年より増加している。「推し活」で受けた影響については、「活動範囲が広がった」(56.1%)が最も多く、次いで「交友範囲が広がった」(32.7%)など、ポジティブな影響を示す項目が続いた。
また、「お金の使い方に対する意識が変わった」(32.7%)、「美容や身だしなみに対する意識が変わった」(30.1%)、「購買意識(商品選択など)が変わった」(28.3%)など、価値観への影響も見られている。
結婚後に共働きを希望している学生は7割で、調査を開始した16年卒以来最高値を更新。男女別で見ても、男性は64.1%、女性は73.5%で、ともに高い水準となった。
理由としては、「一方の収入だけでは生活できないから」(14.8%)が最も多く、そのほかには「将来に備えて貯金がしたいから」(7.3%)、「一方の収入に頼るのはリスクがあるから」(9.0%)などが前年比より微増する結果となっている。
子育てについては、59.6%が「育児休業を取って子育てしたい」と回答。男性では59.5%、女性では59.7%となっている。
また、「今のところあまり子どもは欲しくない」や「子育てのことなど考えたこともない」という回答も増加している。
子どもが欲しくない理由としては、「うまく育てられる自信がない」(57.4%)、「自分の時間がなくなる」(51.5%)、「経済的に不安」(51.0%)などが挙がった。