小池徹平の引き出しに多さに驚き

――小池さんとも久しぶりの共演になりますね。

『プロポーズ兄弟~生まれ順別 男が結婚する方法~』(11年、フジテレビ系)以来なので、久しぶり~! という感じでした(笑)。以前共演した際はお互い若かったのですが、今では2人ともお父さんになっているので、「あっという間だよね」と昔を振り返りながら、子どもの話で盛り上がっています。

――小池さんのお芝居はどういった感じなのでしょうか?

昔から知っているだけあって、僕との芝居では息ぴったりです(笑)。また、共演してみて、小池さん自身はおさむさんが求めていることを、すべて理解してお芝居をしていると感じました。

――そんな小池さんとは“壁越し”の掛け合いがありますよね。

そう(笑)。壁やソファーなど、僕と彼は物越しでお芝居をすることが多いのですが、そのたびに小池さんの引き出しの多さには驚かされています。こんなマサト(小池)になっているんだ! と(笑)。僕がいうのもなんですが、綾香とマサト……かなりやばいですよ(笑)。

佐藤大樹には頭が上がらない

――綾香とマサトは渉の強敵ですが、渉には強い味方・三砂裕がいます。その裕を演じる佐藤大樹さんに俳優の先輩として何かアドバイスされたことはありますか?

ないです! アドバイスをする必要がないですし、めちゃくちゃお芝居が上手。本当に完璧です! 僕もちゃんとせりふを覚えていくのですが、ふとしたときに「あれ? なんだっけ?」と忘れてしまうことがあるんです。すると、横から佐藤さんから「こうです!」と教えてもらって、僕は「あ、ありがとう……!」と感謝をするというやりとりをしています(笑)。多分ですが、佐藤さんは自分が出ないところもすべてせりふを覚えているんじゃないかな……。そのくらい準備をされています。

――佐藤さんは「努力の人」なんですね。

もう頭上がらないですよ。お芝居に加えてダンスもして、めちゃくちゃすごい。尊敬です。お酒も家で飲まないそうなんです。LDHというと皆さんお酒が好きな印象だったので正直すごく驚きました(笑)。

――そうなんですね(笑)。

「外では飲むんですけどねー! 一人だと絶対に飲まないです」と言っていて、「マジで!?」と何度も言っちゃいました。佐藤さんは真面目でストイックなので、体に悪いことをしないそうなんです。言葉遣いも丁寧ですし、僕にも常に気を使ってくれますし、本当にご家族の教育が素晴らしかったんだなとさまざまな場面で感じております(笑)。

――そんな佐藤さんの印象的なエピソードは。

僕の誕生日付近のエピソードになるのですが、佐藤さんのグループとレモンサワーがコラボしていたんです。僕が「(自宅の近くで)買ってみるね」と伝えたら、中抜けの時間にわざわざレモンサワーとレモンサワー専用バックを買ってきてくれました。撮影現場が都内から離れているのに、持ってきてくれる気遣いに「どれだけいい子なんだよ!」と叫びたくなりました(笑)。また、15ページくらいの長いシーンを撮影では、たくさんフォローもしてくれました。本当に友達になりたいタイプです……。

――まだお友達ではない距離感なのですか……?

友達という距離ですよ! すごく仲がいいので、安心してください(笑)。ただお互いに忙しくて、まだご飯に行けていないので、ご飯に行きたいです。

離婚・不倫を丁寧に描きつつ、やりたい放題楽しむ

――最後に、視聴者の方にメッセージをお願いいたします。

離婚、不倫という重いワードを丁寧に描くことを最低条件に、やりたい放題、楽しく演じています。9時台でも、10時台でもない、よる11時台だからこそできるドラマです。笑って泣いて考えて、本当におなかいっぱいになります。ドラマに関わるすべての人が真剣に作っています。そして話数を重ねるほど、どんどん面白くなっています。おさむさんの最後にふさわしい豪華ゲストも出てくるので、いろいろな面を含め、お付き合いいただければうれしいです!

  • 伊藤淳史
■伊藤淳史
1983年11月25日生まれ、千葉県出身。子役として数多くの番組に出演。ドラマ『電車男』(05)、『チーム・バチスタの栄光』(08〜14)など出演作多数。近年の主な出演作は、『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(23)、『TOKYO MER〜隅田川ミッション〜』(23)など。
■ヘアメイク:菊地弥生、スタイリスト:加藤優香利