俳優の反町隆史が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『グレイトギフト』(毎週木曜21:00~)第2話がきょう25日に放送される。

  • 反町隆史、波瑠=テレビ朝日提供

■反町隆史主演『グレイトギフト』

今作は、『ラストマン-全盲の捜査官-』(23年)、『マイファミリー』(22年)、『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(21年、23年)、『グランメゾン東京』(19年)など、ヒット作の脚本を次々と手掛ける黒岩勉氏による完全オリジナル作で、「完全犯罪の殺人」を可能にする未知の殺人球菌「ギフト」をめぐるノンストップの“サバイバル医療ミステリー”。前回の第1話では、院内で急死した元総理大臣の遺体から、病理医・藤巻達臣(反町)が未知の球菌を発見する。しかも、より良い医療提供を志すS級心臓外科医・白鳥稔(佐々木蔵之介)が、この球菌の存在を知って暴走。闇深き医療界を改革するという崇高な理念のもと、あろうことか藤巻が密かに培養していた球菌を悪用し、権力争いで敗北したライバル・奥野信二理事長(坂東彌十郎)を殺害してしまった。

■殺人球菌・ギフトとは

1リットルの水に対してわずか5ミリリットルという低濃度であっても、一口飲んだだけで1分以内に心停止を招くほど強力な殺人球菌「ギフト」。しかしその実態は、真犯人の正体共々、まだまだ多くの謎に包まれている。口腔から取り込まれた球菌は、胃から血管へ侵入し、心臓に到達。心不全を誘発した後、血流に乗って右頸部の頸動脈洞に集まり、宿主が死亡すると、自らが生き延びるため皮下組織内に嚢胞を作る。しかし温度が30度以下になると活動は鈍り、人体の中であれば宿主の死後12時間で完全消滅。体外の環境下でも、温度が下がるごとに消滅までの時間が短くなる。そのため、遺体を解剖しても球菌の発見は非常に難しく、急性心不全と診断されてしまうことに。感染したかどうかを見分けるポイントは「右頸部に残る黒いシミ」と「胃の粘膜に残るわずかなダメージ」だが、そもそも世に公表されていない球菌であるため、異変に気づくのは至難の業となっている。さらに不可解なのは感染経路。飛沫や接触で感染するのであれば、院内で次々と感染者が現れるはずだが、現状、ギフトの犠牲となった入院患者は元総理大臣と居酒屋店主の2人のみ。つまり、この2人には何者かが意図的に球菌を飲ませた可能性が高い。

■第2話では新たな犠牲者が

そんな中、「私の球菌を勝手に使いましたね。代償を払っていただきます」――白鳥が球菌を悪用して奥野理事長を殺した直後、藤巻に届いた脅迫状。あの消印のない脅迫状を書いた真犯人と、藤巻は第2話で「決死の直接対決」を繰り広げることに!? そのほか、さまざまな人物が藤巻を追い詰める。奥野理事長の死にある違和感を覚えた警視庁の元捜査一課刑事・神林育人(尾上松也)が行政解剖を決断、白鳥から殺人の証拠隠滅を命じられた藤巻は、良心の呵責に苛まれながらも、遺体の中にまだ残っているギフトを消滅させようとする。友情を築きつつあった神林の鋭い観察眼に、心中穏やかではない藤巻。そんな藤巻に、これまた奥野の死に疑念を抱いた検査技師・久留米穂希(波瑠)が接近。今夜、2人の関係にも新たな進展が!? しかし、藤巻の目の前で「新たな病院関係者」がギフトの餌食となってしまう。果たして新たな犠牲者とは。

【編集部MEMO】

より良い医療を提供するための改革を実行すべく、闇深き医療界の頂点に立とうと決意した明鏡医科大学付属病院の心臓外科医・白鳥稔(佐々木蔵之介)。だが、その崇高な理念は暴走。同院の病理医・藤巻達臣(反町隆史)が発見し、密かに培養していた殺人球菌「ギフト」を悪用し、権力争いで敗北したライバル・奥野信二理事長(坂東彌十郎)を殺害してしまった。これまで“謎の真犯人”がギフトを使って命を奪った2人の患者同様、奥野は急性心不全と診断され、事は白鳥の目論見通りに進むかに見えた。ところが“ある違和感”を覚えた警視庁の元捜査一課刑事・神林育人(尾上松也)が行政解剖を決断。重い心臓病で入院する妻・藤巻麻帆(明日海りお)の手術を盾に、白鳥から殺人の証拠隠滅を命じられた藤巻は、良心の呵責に苛まれながらも、遺体の中にまだ残っているギフトを消滅させようとするのだが!? 時を同じくして、白鳥から藤巻にさらなる指令が下る。「私の球菌を勝手に使いましたね。代償を払っていただきます」――奥野が殺された直後、藤巻が受け取った消印のない脅迫状。この手紙を書いた“真犯人”を特定しろ、というのだ。そんな中、奥野の死に疑念を抱いた検査技師・久留米穂希(波瑠)が藤巻に接近。さらに、またも不審な手紙が藤巻のもとへ届き……。さまざまな脅威に翻弄される藤巻。そんな彼の目の前で、あろうことか“新たな病院関係者”がギフトの餌食となってしまう。